気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

放課後の迷宮冒険者4 日本と異世界を行き来できるようになった僕はレベルアップに勤しみます

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「ええ。ディランくんが死にそうになった階層がここなので、ここのモンスターたちにお礼参りをしにですね」

「ああ、そういうことか」

「こういうトラウマは早めに克服しとかないと、やっぱり付いて回りますから」

 

尻尾族の女性エルドリッドを連れて、異世界から神様の居るところを通って現実世界へと戻ることにしたアキラ。

地球ではケモ耳尻尾付きの人間なんていないわけで、スクレールの耳みたいに神様に魔法で隠してもらうことにしたわけですが。種族の誇りである身体的特徴が隠されてショックを受けてうなだれてるエルドリット、ちょっと可愛かった。

 

……でも、アキラが住んでるのって怪人とヒーローが居るトンデモ地球でもあるわけし、ケモ耳付きで行ってもワンチャンどうにか誤魔化せんか。子供が魔法が解けたエルドリットの尻尾掴みに来てたから無理か。

別のエピソードで、ヒーロー活動している友人のヒロちゃんも登場したりしてましたが。独特のノリの子だなぁとは思いましたね。

 

スクレールが醤油狂いなのは変わらず。里で生産を試みるためにお金を送るために節制中で、ギルドの食堂で提供されているヤバ料理「謎のお粥」に手を出して、美味しくないと愚痴ることになってましたが。

後日謎のお粥をアレンジしてどうにか食べられないかとアキラが工夫してましたが、出汁とか味噌とか使ってもなお改善されない「謎のお粥」のヤバさよ……。

アレンジ中にスクレールが「食べられるようになっただけ。食材を殺している。殺害。良さを一つずつ入念に潰していっている感じ。動機は怨恨」とまで言っていたの、笑えたので良かった。

 

アキラは相変わらずソロの冒険者としての活動を続けていたわけですが。

神様から、日銭稼ぎの子が増えて遭難事例も増えるから、余裕があったら助けてあげてと声を掛けられたこともあって、目についたディランくんと交流することになって。

時にふざけたりもしてますが、しっかりとアドバイスもしてるの偉い。

辻ヒールなんかもしてましたが……その過程で怪着族で傭兵をしている女性リンテさんとの縁が出来たりもして、多種族からヒロイン相当のキャラが出てきてるの良いですねー。



星美くんのプロデュース Vol.3 女装男子でも可愛くなっていいですか?

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「……一緒に、いてくれるの?」

(略)

「……違います。わたしが、いたいんです」

 

星美くんの幼馴染にして、「可愛い」にトラウマを持つ原因ともなった少女・未羽美憂が転校してきて。

彼女もまた色々と抱え込んでいた、というか。とある出来事から「可愛い」を嫌うようになってしまった母に逆らうことが出来ず、星美くんに酷いことを言うコトに繋がったみたいです。

 

自分が「可愛い」を奪われたからこそ、同じように「可愛い」を好きだった星美くんを同じところに引きずり落そうとした、だとか。大分湿度が高いというか。

そして、その行いを後悔している彼女は再会できた彼と仲良くしたいという気持ちがないわけじゃなかったみたいです。

ただその割には言葉のチョイスが致命的に悪すぎるよなぁ……って感じもしますねぇ。

 

ストレスが溜まって女装して楽しもうとしていたところ、その未憂と出会ってしまって。

抑圧されても「可愛い」が好きだという気持ちは変わらなかった未憂の葛藤を見て、「存在しない女子生徒」のコーディネートアドバイスを始めてしまうあたりが、星美くんだなぁ、というかなんというか。

幼馴染との再会からのアレコレでトラウマを刺激された星美くんでしたが、それを乗り越えていけたのは良かった。それに貢献したのが心寧ちゃんだっていうんだから、シリーズの積み重ねがあってこそですよね。完結巻ということで主人公を掘り下げていったのは王道の流れでしたが、良かったですねー。



魔女と傭兵3

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「確かにここまで連れてきたのは俺かもしれん。だが選んだのはお前だ、シアーシャ」

決めるのはお前だと、ジグは言った。

その先で得られる益も責も、自らのものだと。

「――――お前の望むままに往け。結果敵が出来たとしても、それは仕方がない。生きるとはそういうことだ。……安心しろ、やり過ぎぬようにフォローしてやる」

 

異大陸での生活にもなじみ始めたジグとシアーシャ。

たまの贅沢ってわけでもないですけど、朝市に繰り出して仲良くご飯食べているの良いですよねぇ。ジグ、傭兵としてあちこちわたってきた経験か、酒盛りしている男たちの輪に飛び込んでスペース借り受けてるの、なんか好きです。

シアーシャが貝焼いて美味しそうにしてるのとか、なんというか基本的には微笑ましい風景でした。

……亜人を迫害する連中を最後に見たことで、どうにも締まらない終わりにはなりましたけど。

 

賞金が設定された魔物が現れたことで、討伐を狙う高位冒険者が流入したり、一部地域に立ち入り制限が設けられたりしたために、シアーシャが立ち入れる狩場は人が過密になってしまって。

周囲に気を使いながらの探索は気疲れするために、早めに仕事を切り上げたところでアランと遭遇。ワダツミの騒動で戦ったミリーナの兄であったらしくて、ちょっとピリピリする場面ありましたが。もう終わった問題だから、とジグが掘り返さなかったのは彼らしくて良かったですね。

 

翌日、空いた時間でシアーシャは魔術の開発に勤しむことを決めて。食事に出たジグはそこで知人のベイツとグロウと出会って。傭兵として雇われることになって、仕事に赴いて……しっかり見せ場を作っていたのは流石でしたね。

まぁ、負傷もしてしまってましたが……肉体の基礎スペックが高い彼は、魔術治療の効果が高いというのが明らかになってました。……まぁそれは読者目線で会って、当事者たちは「腕利きの回復術士だな」とか「やけに効きが良い人間だな」みたいな反応になっていたわけですが。

回復作用が高い反面、エネルギーを多く使うので飢餓感を覚えるという副作用もありましたが……ジグからすれば問題ない範囲か。

 

別の日、狩場に出た先で亜人……爬虫類のような見た目の鱗人との交流する機会をジグとシアーシャは得て。他と変わらぬ対応をしたことで、彼等からの評価も高まった模様。

一方、亜人を嫌う勢力からは嫌われて細かい嫌がらせを受けることになったわけですが。

あまりにも細々としていて、即座にはギルドも動けないようなやり口で。規則改正もされることになったみたいですが、それよりも先に殴り込みで解決してたのは……まぁ彼女らしいか。

……その彼女の背中を押すのがジグではあるんですけどね。どっちも仕事とか自分のやりたいことに忠実で、実に良いキャラだなぁと思います。

コンビニではじまる恋の話 Vol.2

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「僕もその会いたい、ので」

 

フリーターと、小学校教師。

年齢も10歳差と、斉藤さんの勤務先がコンビニでなければそう接点も生まれなかっただろう2人ですが。

好意を感じていた中で少しずつ会話をしていって。連作先交換までたどり着いて。

季節は12月。志田の学校は24日が終業式で、その日は斉藤さんは夕方までのシフトだった。どうにか会えないかな、と思ったけれど……。

 

生徒が休みになっても教師同士の付き合いはどうしてもあって、なかなか難しい状況。それはそれとして「なにかあったか」みたいになってる志田さんは鈍いよ!

まぁその後、仕事の付き合いだし先約は断れないけど、途中でどうにか抜けてくるので会えませんか、とちゃんと時間を確保したのは偉い。

……志田さん、飲み会でワンチャンフラグが立ったかもしれない先生も居たりみたいですし、清水先生に良縁があると良いですね……。

志田さん、告白の時はしっかり決めてて偉い。斉藤さんも可愛くて良かったなぁ……。



コンビニではじまる恋の話 Vol.1

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「……あの、 えっと あの もし…なんですけど 迷惑でなかったら」

 

コンビニで働くフリーターの女性、斉藤さんには気になるお客さんが居た。

よれよれの服に土で汚れたスニーカーを履いて、自由な髪型をして時々模造紙とか謎のものを持っている。

なんの仕事をしているのか気になっていたのもあって、常連の彼の注文テンプレートは覚えてしまった。最後に注文する「ホットのブレンドSサイズ」を異口同音に発してるコマとか次のコマで内心「勝った……!」ってドヤってる斉藤さんカワイイ。

 

その先取りに感心してついつい頭を撫ででしまった常連客。好意を持たれてたから良いものの、うっかりトラブルになりかねんぞ、とつい接客業従事者としての感想を持ってしまったのは良くない。純粋に作品を楽しめてない。

 

ちょっとギクシャクしつつ、そこから良い交流が生まれるようになって。勤務後に会う約束をして、連絡先を好感して。

年の差がある2人ですけど、彼らなりの速度で進んで行くのが心地よかったですね。

勤務中は髪をまとめているけど、オフだと解いている斉藤さんが美人さんでした。微笑ましいなぁ。



異世界転移、地雷付き。8

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「“明鏡止水”、お前たちのような優秀な冒険者が我が領地に存在することは、私としても誇らしく、ありがたい。あまり無理をせず、今後も末永く活躍してくれ」

 

ケルグの町での聖女教団をめぐる騒動を乗り越えたナオたち。

騒乱の中で父を亡くした獣人の姉妹メアリとミーティアを保護することを決め、ラファンへ連れ帰ることを決めたわけですが。

目覚ましい活躍をしたのだから、と帰還する前に領都ピニングにいってネーナス子爵にあっていくように、ケルグの支部長から要請を受けることになって。

 

ランク五の冒険者とは言え、流石に即日領主に会えるわけはなく。

数日ほど微妙な空き時間が発生してしまうことに。エールが美味しいらしい、という情報を近所のおばさんがたの話を覚えていたミーティアから聞いて興味をもって。

ちょっとだけ仕入れたり、空き時間にできる依頼を受けたらそこに関連しそうな問題があったりとかもしましたが。

美味しい料理を食べたり、絵本を買ってもらったりして、可愛がられているのを満喫してウキウキしてるミーティアが微笑ましくて和みましたね。

領主との対面も問題なく終了していましたし。若く礼儀も完ぺきではない冒険者相手でも配慮してくれる、良い領主様でホッとしましたね。

 

そしてラファンに帰還したところ、メアリとミーティアも冒険者になりたいと言い始めて。養われるだけではなく、自分たちでもできる事をしようとする心意気や良し。

しばらく家を空けていたことで、草木が生い茂ってしまっていたりする問題もありましたが。資金に不安がないから、と孤児院に草刈りの依頼を出したりもして。少し前に銘木を採取してから家具を買って稼いだお金を還元してましたが、これもまた街への還元の一環でもありますよね。

 

今回収録のサイドストーリーは「焦れったい二人」。ユキ視点で、幼馴染ということで特に距離の近いナオとハルカの関係が進展するのか、ナツキを交えてつついてみる話。追及されたくないから、と話題を別方向に逸らそうとしたりしてるハルカ可愛いな。

あとは、明鏡止水の噂を聞いて会いに行こうと動き始めた「翡翠の翼」の4話も収録されていましたね。

 

森よりも警戒する範囲が絞れるから、と新人冒険者メアリとミーティアを連れてダンジョンに挑む事にしたナオ達。

一緒に行動する以上ルーキーと同じ装備じゃ危ないと良い防具を装備させてたのは、ナオたちらしいなぁという感じ。保護者だから、というの抜きにしても安全マージンは取る方でしたしね。

メアリとミーティア、どっちも素質はあったようですし解体も忌避せず参加していたので、いずれ大物になりそうな気配はあります。

 

階層ごとに様相の変わるダンジョンで、新人2人を連れていてもナオたちなら超えられる程度の魔物が多いものの、どうしたって時間はかかって。ただ、食用の魔物も多くミーティアが楽しんでいたのは何よりか。

初心者の冒険に都合の良いダンジョンすぎる、という話題も出ていましたが。「都合の良いダンジョンがあったから、ここに転移させた」のが正解なんじゃないかということに。まぁ、地雷作ったりもしてたけどなんだかんだフォローもしてるからな、アドヴァストリス様。



異世界転移、地雷付き。7

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「……行ってみるか。折角の異世界、一つの町に閉じ籠もるのもな」

(略)

「だが、もし危なそうなら、即時撤退という感じで」

 

溶岩猪との激闘を乗り越えて無事にラファンに帰還したナオたち。

新調した装備が破損して、ハルカという治癒魔法の使い手が居たから助かっただけで、トーヤが結構危ない状況になったりもしてましたけど。

全員無事に帰還できたのは彼等だから、ということで積み重ねが成果を上げた感じがして良かった。

 

トーヤの治療がギリギリだったから治癒魔法をもう少し鍛えたいという意見もでて、神殿で話を聞くべく孤児院に足を運んだりもして。

神官長のイシュカさん、言い回しが面白い人ですよねぇ。なんか貴重な魔道具もっていたりして、謎が深まりもしましたが……。

 

ナオ達が溶岩猪戦の際に逃げ込んだ先の廃坑で、ネーナス子爵家の紋章持ちのスケルトンと戦う羽目になって。

そこから過去の騒動に際して回収できていなかった宝剣を見つけて欲しい、という依頼を受けることになって。廃坑がただの廃坑ではなく、ダンジョンであることも発覚。

その報告を受けてディオラさんの仕事がさらに増えることになってしまっていましたが。

 

仕事を増やされた代わり、というわけでもないですけど。

ディオラさんからケルグの街の冒険者ギルドから召喚状が届いた、という話を聞くことに。推定転移者であるクラスメイトが聖女を名乗って、不審な集団を結成しているという噂があったためにしばらく近寄るつもりが無かった場所ではありましたが、メンバーと相談の上で足を運ぶことに決めて。

 

……まぁわざわざ別の町を拠点にしているナオ達を、別の理由をつけた上て呼び寄せたのは、サトミー聖女教団への対処が進んでいる関係もあって。

実際富裕層にも沼にハマった輩が出て、まさか本が貴重な異世界で本屋がセールしてる場面を見られるとは。なかなかにヤバい。

 

即時撤退するつもりのナオ達でしたが、被害を受けた獣人姉妹を保護することになったりして、結局は参加することにはなってましたね。

地雷スキル持ちで暴走していた梅園さんが良い出会いに恵まれたようで、落ち着いた状態で再会して謝罪してもらうことも出来たのは良かったのか。

 

サイドストーリーは「トーヤ、大人の階段を上る」。トミーや翡翠の翼たちみたいに違う視点だったので、トーヤ視点だったのは新鮮でしたね。内容はタイトル通りのアレでしたが。

もう一つが「少しだけ信じてあげる~サイの冒険 第三章~」。魔法使いのみがハマる罠によってダンジョン下層に落ちてしまったサイ。そこで気になっていたソロの女冒険者エルテルと対面し、協力して脱出を図ることになって。少しずつ距離が縮まっていくのが良かったですね。



転生王女と天才令嬢の魔法革命5

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「……それでも私は今の自分がそんなに嫌いじゃないよ

 私だから見えるものもあると思ってるし 私だから生み出せたものもある

 それは誰かに譲れることじゃないから」

 

聴取の場でレイニ嬢に「何か」を感じ取ったアニス。

イリアを伴って別室に移動し、彼女の背中を撫でたり胸をもんだりセクハラ……じゃなくて触診をしたけっか、レイニの心臓部に魔石があり、無意識で魅了の魔法を使っていると指摘。

実際レイニは過去の出来事からその推測に納得ができる部分もあって。彼女の魔石が悪さをしていただけで、彼女自身に非があったわけではないとホッとして涙を流すただの少女であってあったのはひとまず良かったか。

 

レイニ嬢という前例を知ってしまった以上、彼女を排除して終わりにするのではなく、後に備えるべきだというアニスの提案は至極もっともですし。

対策手段を持っているアニスが面倒を見るというのも、無理はない話ですが……彼女の離宮には、レイニがきっかけで立場を追われたユフィが居るのを失念していたのはいただけない。

ただレイニは自分の力を知らずに振り回されているだけの少女だったわけですが……今まで不穏な動きを見せていたアルガルドは、協力者と共に近くにスパイを潜り込ませていて、その情報を察知していた。……つまりは、ある程度自覚して手を汚しているというのはなぁ……。

 

レイニ嬢の存在からヴァンパイアの伝承に真実味が出てきたり。ティルティの協力を得て、レイニの魔石をある程度安定化させることが出来たり。

アニスの周囲では良い出来事が続いていましたが。アルガルド陣営の関与によって、アニスはドラゴンの素材の使い道について、彼女に反発するものが多い魔法省相手にプレゼンする必要が生じて。ユフィがついてきてくれたのは助かりましたが、だからこそ敵が動ける余地が生まれたのは痛い。



転生王女と天才令嬢の魔法革命4

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「だけどなるほど あなたがこれを思いついたのがドラゴンからの受け売りだというのなら」

「確かに呪いだわ」

 

幼少期のアニスとアルガルドは仲の良い姉弟だった、という回想を夢に見ているのが痛いなぁ。今ではあんなに距離が空いてしまって……。

ドラゴン討伐後のアニスは、イリアとユフィを伴ってティルティという人物を訪ねることに。

加虐性を持つために別邸に封じられたと噂されるクラーレット侯爵家の長女である彼女は、アニスの研究成果の一端によって今ではその加虐性が抑えられている状態だった。

 

……それはそれとして、アニスと一緒に身体強化薬「魔薬」を作った人物であり、呪いマニアという顔も持っていて、向いている方向が違うだけで本当にアニスの同類ですよね……。

「姫様の同類です」とイリアが言ったシーンの「あ“――」ってなってるユフィの絵が笑えた。

訪問時に出迎えてくれたメイドさんについて、こそっとウラバナシ! として収録されていたの、こういう小ネタ好きなので嬉しかったです。

 

ティルティをも巻き込んでドラゴンから託された知識を形にしようとするアニス。

しかしまぁ、新技術の開発は当然危険性も考慮せねばならず……ちゃんと実験を経ることを条件に付けて、「私に隠しごとはなしにしてください」と嘆願するユフィが実にかわいい。

そんなある日、外交で諸国に赴いていたアニス母が、近ごろの故郷でのトラブルを聞きつけて緊急帰国。さらに頭痛のネタが増えたように見える国王陛下は本当にお疲れ様です……。

 

まぁ当然説教はあれど、婚約破棄の現場に踏み込んでユフィを保護したことや、ドラゴン討伐に大きく貢献したことは評価されるべき、と言ってくれたのは良かった。

認めるべきところは認めてくれてるわけですしね。その上で怒られるのは、まぁ仕方ないよ……。暴走キテレツ王女だから……。

 

アルガルド達が肩入れしまくっているシアン男爵令嬢レイニ。

調査の過程で妙に同情的な意見が多いことに、国王たちは不信感を抱いており……アニスが王族として動くことも増えるだろうし、勘も必要だろうということで聴取の場に同席することになってましたが。

ユフィに配慮していったん話し合いの席から外されたけど、イリアから告げ口あって速攻でバレている第22話の扉絵が愉快で好き。

愉快さでいえばカバー裏のアンケ結果イラストの国王×グランツが、なにしてるんだこの父親ズ……。



異世界転移、地雷付き。6

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「……ノーコメント。だが、訓練は良いと思う。常に万全で挑めるとは限らないしな」

 

幽霊として残り続けていたエディスと出会い、彼女との交流の中で得られた知識や錬金術の道具とかを得ることが出来たナオ達。

しかし、そもそもエディスと対峙することになった切っ掛けは、アンデッド対策を求めてのもので……その方面でいえば、成果はアミュレットのみ。トーヤにとっては生命線ながら、他のメンバーの攻撃手段が増えていなかったりと、現金収入とかも踏まえて考えると、一連の騒動の収支は微妙な結果になっていて。

 

現実的には属性鋼を使った武器に頼るしかないということに落ち着いて。

決して安いものではないけれど、エディスから情報を得られたことで自分たちで属性鋼づくりチャレンジをすることに。

平行して金策も行うことになっていて、近ごろ取れていない銘木の採取も選択肢の一つとして挙がって。

 

情報収集をしている中で見えてきたのは、腕利きの冒険者でも上手くいかなかったのは、魔物への対処は出来ても伐採後の樹木を運搬する手段が限られており、そのために人手を増やせば割の良い仕事とは言えないためだそうで。

一番の問題である運搬をマジックバッグで解決できるナオたちにとっては、挑戦する価値のあるものだった。

……まぁ銘木が巨大すぎて、魔法も即断できるほどのレベルには達しておらず。トーヤの身体能力だよりだったり、まだまだ精進が必要だなぁって感じではありましたが。

ラファンの産業が停滞しそうな状況で、銘木の供給を担えるということでナオたちの価値が上がったのは、今後を考えると良い一手だったのでは。

 

サイドストーリーは「トミー釣行へ挑む」と「翡翠の翼 其ノ三」を収録。

トーヤがなんだかんだトミーを気にかけているの、良いですねぇ。実戦を経験して外に出ているトーヤ達とは違って、トミーは街で鍛冶師の弟子としての立場を得たので、戦闘経験が乏しいのが分かるエピソードが入ってたりしたの結構好きですね。

ナオ達の積み重ねがしっかり身になっているのが伝わってくるのが良かった。

翡翠の翼も領主からの指名依頼を受けることになったりして、そこそこ順調ではありましたが……現場に来たのがバカ貴族だったり、苦労してるなぁ……って感じもした。

プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
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