気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。

『Unnamed Memory』を推すだけの記事

暑い日が続き、もう8月も後半。すぐに9月に突入してしまいそうです。
9月と言えば――そう、『Unnamed Memory』3巻の発売月ですね。



既に書影が出回っていますが、見てくださいこの美しさ。
訓練されたUM読者は、公式から初めて表紙絵を出された時バタバタ死んだものです。
他人事みたいに言ってますが、こんな記事書いてる私も当然死んだ。

もし古宮九時先生も、『Unnamed Memory』も知らないで迷い込んだ人は、まずこのチャートでオススメ作品を探してほしい。
ちなみに当ブログの感想記事はコチラ(1巻感想2巻感想

チャートを見て来た、あるいはチャートは良いから続きを読みたいという方は下記。
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デュアル・クリード

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「もはや、潮時だな……」

 

異世界に召喚された英傑たち。

召喚に使うアイテムは各国に配られていて、しかし協定によって封じられていた。

一国が協定を破り、異邦人を召喚。

その力を畏れた周辺諸国は続けて召喚を行った、と。

 

戦力比とか定石を吹き飛ばす英雄達の活躍は凄まじいですけど。

召喚した異邦人に国を乗っ取られたり、呑み込まれたりして、全く持って御しきれてないんですよね。

亮も召喚される時に女神さまに会ってましたが……「基本的に神は地上に不干渉であるべき」という割に、「わかりました以外の返事は求めていません」と地上に放り込もうとするあたり、信用ならないんだよなぁ。

 

とりあえずクロノス王国では軍師の亮と、研究者の皐月という人材を招き入れ困難を乗り越えてます。

老将の反発とかもありましたが、上手いことあしらって成果を上げてますし。

プロローグを想えば、この後も仲間を増やして活躍していくことでしょう。

英雄達の戦いというテーマとしては概ね満足。ただ、異邦人たちがキャラ濃すぎて、召喚した国の人々を割と喰ってる感じで、この辺のバランスは難しいですよねぇ。

クロノス王国の陛下とか、亮に任せてくれるシーンとか好きなんですが、同時に君らの国だろ、もっと奮起しろよと思ったり思わなかったり。
魔法士隊は最初こそネタ度高かったですけど、現場で奔走してたのは好感が持てる。


EDGEシリーズ 神々のいない星で 僕と先輩の惑星クラフト 上

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「それを承知で来てくれたんだから、僕はその神様が一番いいです」

 

川上稔先生の新刊。

AHEADGENESISをつなぐ、EDGEシリーズの開幕です。

「チャットノベル」と帯にあるとおり、間に地の文が挟まる事もありますが、結構な割合が会話主体。
アイコンがついた状態で台詞が描写されます。

イメージしにくい方はカクヨムで連載してる作品なので、そちらを見てみるのもいいかと。

とか言ってますが私、カクヨム版読み損ねてる間に書籍化しちゃったんですよね……
フリースタイルの方は読んでたので「ダメサーの王子達」みたいな感じで楽しめました。

質疑応答も含めて、ポンポン進んでいくので、読みやすくはありますが……2段組みで純粋に文章量が多いのはちょっとしたトラップですかねぇ。面白かったですけど。

 

『境界線上のホライゾン』で言及されている“神代の時代”、人類が宇宙に進出し神へと至った時代の物語。

ですが、舞台は1990年代の立川。そこにある広大な学園で、古き良きゲームで盛り上がったりしています。

なんで? と思った時点で負け! 作品に引き込まれてるので読んでください。そこから派生させて沼にハマろう。

 

ただのゲーム、ただの90年代にしては疑問点が多い導入から始まり、何もわからない状態で主人公が、少しずつ進んでいきます。

隣室に越してきたらしい先輩や、ゲーム部の面々に教わりながら天地創造&神話再現とかスケール大きいこと言い始めるあたりは流石というか。

それを聞いて即座に順応出来てる住良木君は馬鹿だけど柔軟で、テラフォーミングの人間代表としては中々適しているんじゃないでしょうか。

 

巨乳信者で言動不規則というか、思った事ポロポロ零す、アクセル全開みたいな子ですけど。

彼の言葉は良く言えば純粋、悪く言うと欲望に正直なんですが。どっちにしろ先輩に良く刺さってるので、いいコンビですよ。

サポートしてくれるゲーム部の面々も個性が立っていて、やり取りが楽しいですし。上巻という事もあり、全体的に説明多めのチュートリアル風味でしたが、最後の状況からすると下巻では熱いバトルもありそうで今から楽しみです。

あと帯にコードを印刷してAR表示する企画は面白かったですね。
購入直後に真っ先にやってTwitterにあげたりしてましたし。この作品で言う啓示盤とかこんな感じかなぁ、とか。
何がとは言いませんが合言葉は「デカアアアアアアイ!!」です。


ソードアート・オンライン14 アリシゼーション・ユナイティング

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「ああ……立つよ。お前のためなら、何度だって」

 

整合騎士となったユージオと戦うキリト。

言葉を投げかけながら、切り結び……ユージオは意識を取り戻して。

正直、思っていたより早い段階で戻って来たと思いましたが。

自責の念に駆られたユージオは一人最高司祭の下へ。

抱え込みすぎるのも良くないと思いますけどね……外野だから言える事で、彼は止まれなかったんでしょう。

 

ユージオも非常に徹してキリト達を封じたわけではないので、途中でキリト達も合流しましたし。

そこでついにアドミニストレータから、彼女の成して来た事が語られるわけですが。

恐ろしいというか、おぞましい。そこまでのことが出来るのか、と絶句してしまう。

ここまでこの世界を、人を弄んでいたのか。

 

それに異を唱えるカーディナルの言葉が、全く響いていない感じが、ラスボスって感じで良かったですねぇ。

死力を尽くし戦いを制した後、キリトはついに念願の外部へつながるコンソールを見つけてましたが、現実側も予想外の状況に在るようで、上手く情報共有が出来ず。

というか、ラースが襲撃されてるって何事!?

 


Vチューバ―だけど百合営業したらドハマリした件

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「はああ………………まあ、しゃあないか。わたしの負けだ。かわいい子の勝ち。いつだってこの世界はかわいい子が勝つって決まってるんだ……」

 

安心安定のみかみてれん文庫。2019年夏コミの新刊です。

公式略称はV百合だそうです。同名のタグで感想探すそうですよー。

幼少期にはかわいいと言われていたが、身長が170センチを超えて、かっこいいと言われることの方が多くなって。

 

趣味のゲームも女子で打ち込んでる人は少なくなっていき、語れる場所がない。

そんな少女、住谷楓花が活路を見出したのが、Vチューバーの道だった。

バイトして機材をそろえ、イラストレーターさんにもちゃんとお金を出してキャラを作成した。全てはかわいいの為に。

けれど、ゲームの腕が立ちすぎるせいか着いた異名が修羅。

思った言葉は得られず葛藤している中、「コラボ配信をしませんか」というお誘いを受けて。

 

相手に可愛さを感じた楓花は、「かわいい」を学ぶ為にそれを受けることに。

リアルで対面してみれば、待ち合わせ場所に来たのは、145センチの小柄な体を気にする28歳の美少女で。

中身が可愛いだけじゃないか、とダメージを受けて会話がすれ違ってる場面は、つい笑ってしまった。

楓花の友人枠で登場していた鞠佳が言っていた「っていうか、かわいくなりたいって一生懸命がんばる住谷は、その時点でそもそもかわいいけどねー」というのがこの作品の真理。

どっちも可愛いです。

 

夏コミ新刊セットでコミックがついてたんですが、こちらは完全に小説の後日談。

イチャイチャしてます。甘い。そしてかなりオープンで笑う。

歳の差・身長差の百合。二人が幸せそうでなによりです。

数字で救う! 弱小国家4 平和でいられる確率を求めよ。ただし大戦争は必須であるものとする。

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「えっとだな、僕は“ひょっとして”って思ってる。勘違いじゃないといいんだけど」

「奇遇ですね。わたしもです、ナオキさん。最愛の人に隠しごとをされてたのかもって、思ってます」

                                                                                          

主人公とヒロインが結婚して、5年後の物語。

ヒロインと愛人の間にそれぞれ1人子どもが出来てるとか、かなり思い切った方向に舵を切ったなぁという感じ。

でも、面白かったです。今のところシリーズで一番な巻ですね。

 

5年の間にファヴェールはおおむね平和だったけれど、周囲の火が消えたわけではなくて。他国との同盟を組んで、他の諸国連合に対抗している状況で。新しい、大規模な戦争が起きようとしている、一歩手前。

同盟も一枚岩ではないので、無理難題を吹っ掛けられない程度に要求を拒み、同盟を追われない程度の貢献を計ろうしたりしてましたが……

最終的に、同盟他国が予想していなかった新しい戦争を起こすことに。

 

しかし、ナオキがますます宰相らしくなってきた、といいますか。

露呈すれば糾弾されるだろう汚い手も使えるようになったようですし。政治家らしい一面が強化されてましたね。

前線に出て演説をぶったときなんかも威厳というか、迫力がありましたし。

 

ライアス公やケズテルド伯との関係も良好。なんか悪友って感じになってましたけどね。楽しそうで何より。

一方で、ソアラは……「かわいそがらないでください」って言われても、ちょっと……子どもの前で「友達がいない」宣言は流石に……

交渉の場では女王らしく振る舞ってましたが。ちょっと涙が。

ファヴェールは今回予定通り勝利しましたが。一方で予想外の展開も起こっていて、周辺が落ち着くのはまだまだ先の事となりそうですねぇ。



菓子屋横丁月光荘 浮草の灯

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「そういうこと。まわりの意見にとらわれていろいろ迷うけど、人は意外と自分のしたいことをはっきり持っている。それさえわかればいいと思うんだ。そのときにしたいことをするしかない。未来のことはわからないんだから」

 

「浮草の灯」、「切り紙」、「二軒家」の三話収録。

川越の街で、縁が出来て悩みを聴いて。それぞれの道を進み始めるお話。

人間どうしたって迷うことはあるもので。

今自分のいる場所は確かにある。けれど、これからもここにいるのか。いていいのか。はたまた別の道を探すのか。今回はそういう話が多かったですね。

 

たとえば「浮草」。『三日月堂』でも出て来た古本屋。

そこでバイトをしている女子大生は就活中だが内定がなく、病をわずらった店主から、店は残るからこれからも働いてほしいと言われた。

たとえば、木谷ゼミの先輩。実家は紙屋だったが親に反発しIT会社に就職。だが、勤める中で齟齬を感じていた。そこに企業を予定している人から声をかけられて。

あるいは幽霊話に惹かれて来た少年。彼の家で起きていた問題と、流れた涙のこと。

 

色々と条件、状況は違いますが。

結局は、冒頭で引用した先生の言葉が全てのように思います。

判断を迫られたとき。分岐に差し掛かった時。自分が、なにをしたいのか。

誰かに相談する事があっても、決断するのは自分なんだという話。

だからって他の人がどうでもいいなんで事ではなく。支えてくれたり、残してくれたものがあるからこそ踏み出せる事もあるわけで。

今は懊悩の闇にあれど、これまでの積み重ねは灯りとなって、これからを照らしてくれることでしょう。相変わらず優しく温かい物語でした。

菓子屋横丁月光荘 浮草の灯 (ハルキ文庫)
ほしおさなえ
角川春樹事務所
2019-06-12


非モテの呪いで俺の彼女が大変なことに

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「もちろんこんなシステムいずれなくさなければいけませんけど、その産物は悪いものばかりでもないんじゃないでしょうか」

 

級友への恋心に気付き、告白しようと決意した主人公。

担任の先生が妨害して来ようとしたものの、謎の勢力の協力を得て告白成功。

しかし、学院に伝わる呪いが成立したばかりの二人に降りかかる事となって。

「非モテの呪い」。誰もがうらやむカップルが標的で……何らかの欠落を抱えた者が、標的と自身の要素を交換できる、というもので。

 

一応呪いを解呪するチャンスはあるものの、失敗すると好感されたままというハードモード。担任教師は、かつて呪いを身に受けたため、告白阻止しようとしていたんですよね……

実際に呪いが成立してからは頼れるアドバイザーになってくれて良かった。

主人公が、どれだけ変わろうと彼女を好きであり続けたのも中々ですが。周囲がサポートしてくれたのが大きいですよねぇ。

彼らの負担を当然のように感受するのではなく、申し訳なく思う気持ちがあるのも上々ですし……呪いの負の側面だけを見ず、美点を見つけられる彼女の方のメンタルも良い按配でした。



数字で救う! 弱小国家3 幸せになれる確率を求めよ。ただしあなたの過去は変わらないものとする。

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「今回は違うね。平気だね」

「そうですかィ? 俺ァ賭けてもいい。もっと兵隊が必要になる、に大銀貨1枚」

「いいぞ、乗った」

 

12巻よりなんか読みやすく感じましたね。

帝国の戦いから少し時間が経ち……ファヴェール宰相ナオキは苦境にあった。

ナオキに領地を与え、貴族階級に迎え入れるという案をソアラが提示。

しかしナオキはそれを拒否。胡乱な宰相に地位を与えることに反対意見があったのは確かなようですが、そもそも抗おうとはしなかったとかで。

ソアラからはちょっとしたいやがらせを仕掛けられるし、ライアス公にもツッコミをもらう事に。

 

異世界人であること以外にも、彼にはしり込みする事情があって。

彼の過去。特に、数学を語らう仲であった祖父の最期と残された数式。それを読み解くことができなかったナオキが得た呪い。

悩み続けた彼は、答えを求め続けていた。

そんな折に、ある地方から届いた書面から数学の天才の気配を感じ取り、急行。

 

大きな騒動にはならないだろうと少数の手勢と共に行ってみたら、見事に厄介事にぶち当たるから凄い運だな……

実際ナオキが足を運んでなかったら、トゥーナという才能ある少女が喪われていたわけですし。幼いながらも、頭脳明晰な彼女の言葉を無視することは出来なかった。

どうにか丸く収まるか、と思ったところで騒動が大きくなって。かなり追い込まれてました。

あと一歩のところまで追い込まれてましたからね。天秤はともすればナオキの死へと傾いたかもしれない。

そこを乗り越えたナオキが、最後しっかりとソアラと向き合ってくれてちょっと感動した。



ソードアート・オンライン13 アリシゼーション・ディバイディング

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「私は、人形ではない!」

 

積読の山から発掘。発売日には買ってたはずなんですがね…6年前ですってよ。

つまり、私は塔の外に放り出され何とか壁に張り付いていたキリトを6年放置していたことに……ごめんよ。

 

何とか塔の中に戻ろうと画策するキリトとアリス。

下手に争うよりも協力したほうがいいとキリトが説得してましたが……

塔の外壁にダークテリトリーの尖兵が居たりして、中々難儀な状況でしたね。

 

1人になったユージオは、キリトならどうにかして戻ってくるだろうと上層を目指して。

そこで整合騎士のトップ、ベルク―リとぶつかる事に。

流石は長というだけ会ってユージオも大分苦戦してました。

どうにか勝ち筋を見つけたかと思いきや、元老長という怪しい男がやって来てユージオを連行。口絵に居るので行ってしまうと、ユージオを新たな整合騎士とする手を打ってきて。

いやぁ、反則的ですね。そうやって手駒増やせるとか。

最高の相棒が一転敵役とか、燃えるシチュエーションではありますが。最後の挿絵がまたいい感じでした。



プロフィール

ちゃか

 友人に「活字中毒っていうか読書中毒」と評される程度には本が好き。適当に感想を書いていく予定。リンクはフリーでコメントはご自由に。悪質と判断したものについては削除する場合があります。

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