気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。

パラサイトムーンⅤ 水中庭園の魚

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「……あなたの意見なんか関係ない。この際、由姫の意志もどうだっていい。

ぼくが助けたいから助けるだけです。自分勝手でもなんでも――もし由姫が、それを嫌がるって言うなら、助けた後で、いくらでも愚痴を聞くつもりです」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。

死んだはずの甲院派のトップ、甲院薫が復活した。

キャラバンに属していた甲院派の関係者にも、薫に合流する者が居て。

この機会に膿を出そうと、派閥を再度潰そうとする流れが出来上がっていた。

 

しかしそれは、真砂たちには受け入れがたいものだった。

甲院薫は復活に際して、実験室の仲間である由姫の身体を乗っ取っており……キャラバンは、危険分子を潰すためなら少女一人くらい見殺しにすると知っていたから。

そもそもが、特定の組織の実験によって異能を持たされた子ども達なわけで。ほとんどが、組織をあまり信用していない、なんて地の文のお墨付きまでありましたけど。

 

組織として、危険な相手への対処がそうなるという事実は理解している。

その上で。仲間を見捨てることは出来ないと、真砂はファウナ達と一緒に由姫を助ける為に行動を開始して。

いやぁ、ハラハラしますね! 真砂たちの行動原理も分かりますが、敵は老獪で経験豊富な格上なわけで。

 

由姫助ける為に、誰か欠けたら意味ないから頑張って生存してくれ、の気持ちで読んでました。迷宮神群、タイミングによっては容赦ないですからね……

子どもたちだけで敵陣に突っ込んだ時は、生きた心地がしませんでしたよ。

星詠みエスハ、本当にろくでもないというか。いろんな人に嫌われているというのも頷ける話ですね……

パラサイトムーンⅣ 甲院夜話

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「そうか……そうだな。疑うよりは、信じた方がいい」

「でしょ? それに私達、ほんとに仲良かったんだから」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。

13巻は、キャラの繋がりこそあれど事件的には独立した、単巻でまとまったエピソードでしたが。46巻はシリーズですね。上中下巻構成な感じ。

 

「甲院派」。迷宮神群、長くのたうつアラクネを信奉していて……人体実験を繰り返したことで十年以上前にキャラバンに潰された一派。

既に登場しているキャラだと、神群の探知が出来る詩乃や、フローラやファウナもこの甲院派の関係者だったようです。……実験体側として、ですが。

実験を主導していた側にも、甲院を裏切りキャラバンに着いた人員は居たようですけど。

十年前に終わっていたはずの組織。それが、今になって蠢き始めることに。

 

メインとなるのは、新キャラ乾真砂。

彼もまた甲院の実験で異能に目覚めた子で……異能が戦闘に活用できるものだったので、華ヶ瀬が社長をやっていた会社に属してたようです。

が、解雇されて。新しく研究者の護衛を始めて。研究者の下には、懐かしい仲間も一人いて。このまま穏やかに時間が流れればいいなぁ、と思わずにはいられなかった。

まぁ、無理なんですが。

 

甲院派の元幹部が、真砂の護衛対象である研究者を追及して。

その人を助ける為に、真砂たちは行動を起こさざるを得なくなった。

否応なく騒動の最前線に駆り出されて、巻き込まれるんだからたまりませんな……

実験室の子供たちは、かつて約束をしていて。長く連絡を取っていないメンバーも多かったようですが。

来歴のこともあって、深いつながりが感じられて良いですねー。折れずに頑張ってほしい。



パラサイトムーンⅢ 百年画廊

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「生きているなら、探します。それが一番、僕にとって大事なことですから」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。                                                          

2巻とほぼ同じ時間軸。1巻で登場した、弓と心弥達が何をしていたのかが描かれる話。

メインとなるのは、心弥ですね。彼の持つ「感情が色で把握できる」異能。

それ齎したグランレイスという画家と、隠されていた神群「虹の屍・オルタフ」。

 

そして満月のフェルディナンと呼ばれる、変身能力を持つ神群関係者。

フェルディナンの思惑で二人が――特に心弥が翻弄されることとなるエピソードです。

絵に飲み込まれてしまった弓を助けるため、心弥はグランレイスの作った『画廊』を探索しますが。

 

フェルディナンの暗躍を知ってると、引き返してーと止めたくなる。

……けど、事情を知っていたとしても、弓が絡んでいたら止まらなかっただろうなぁ、と納得もしてしまうので難しい。

 

不老の夢路さんの背にあるナニカの事とかも、少し分かりましたけど。

今回の一件で、一番癪なのは星詠みエスハが、全ての事情を知っていてなお道化の振る舞いをしているフェルディナンを放置していたことですよね。

常日頃からこんな言動してれば、そりゃあ嫌われるわ……。

フェルディナンは心弥を振り回したけど、最後には筋を通したので、微妙に嫌いになれない部分もある。

 

パラサイトムーンには、いくつもの神群と異能が出てきますが。

一番好きなのが、グランレイス関係ですねー。『画廊』が好きなんですよ。一人の想像力によって作り上げられた、広大な空間と言うシチュエーションが美味しい。

後の巻で『画廊』を活用する場面とかも気に入ってて、そこは記憶に残ってたので読み返しついでに感想を書いてます。

 

電子版あとがきで触れられた、「四巻で扉絵が重複していた」失敗。

一応紙でも読んだはずなのに、その辺りはすっかり覚えてないですね……電子書籍化にあたって修正が入ったそうなので、おめでとうございます。

あとがきだと「グランレイスと心弥につながりはありません」以降の下りとかが結構好き。

パラサイトムーンⅡ 鼠達の狂宴

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『泣きたい時は、無理しないでわんわん泣いちゃっていいわよ。その代わりちゃんとその後で立ち直ってね』

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。

シリーズの軸となっているのは「迷宮神群」と、それに様々なスタンスで関与する「キャラバン」という組織で。

巻ごとに主役入れ替えできるのはいいですよねー。1巻で出てた心弥や弓も一シーンだけですけど出てますし。こういう構造の作品好き。

 

「キャラバン」内で、研究員をしていた水元美春。

しかし、彼女はキャラバンを裏切り、その成果を悪用しようとし――粛清された。

表向きは事故死とされたものの、妹である冬華はそれを受け入れられずに、もどかしい日々を過ごすことに。

キャラバンのことも、神群のことも知らなかった彼女は、あるいは時間をかけてその傷を癒すことができたかもしれない。

 

けれど。姉の研究していた神群が、『黄昏の墓守 レブルバハト』だったために、それは叶わなかった。

美春の死には不審な点があり、それに疑いを持った実働部隊の華ヶ瀬が、冬華も関係者とみなして速攻で殺しにかかってくるあたりはおっかないにも程がある。

 

冬華を守ろうとしてくれる人も居るので、完全に破たんしてるわけでも無いですが。キャラバン、中々に歪ですよねぇ……

神群の影響があるからだけではなく。かつて甚大な被害をもたらした『レブルバハト』だからこそ、手段を選んでいられない華ヶ瀬。

 

これ以上ない悪役の立ち回りですけど、悪役なりの芯があったので嫌いじゃないです。好きにもなれないですけど。

犠牲の多い、救いのない展開ではありましたが、最後に少し余韻もあって良い終わりだったと思います。……冬華ちゃんの受けた衝撃を、別とすれば。

 

あと少し気になったんですが。あらすじ、真名井製薬となるべきところ、井製薬になってる部分ありますよね……冒頭……。

パラサイトムーン 風見鶏の巣

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「だけどな、人間でいようとする限り、そいつはやっぱり人間だ。(後略)」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。
紙媒体で一回読んでも居るんですが、今手元になくて……。

 

人の周囲に、その感情が色として見える高校生、希崎心弥。

彼は、幼馴染の露草弓の初めての里帰りに同行し……それまで知らなかった、この世界の裏事情について知ってしまう事に。

 

迷宮神群と呼ばれる、神のごとき力を持つ存在が居て。さらにはその力を与えられた眷属のような人々も居る。

そして――弓の故郷である島は、島民全員でとある「神」を祀る、信仰と狂気に満ちた場所であった。

 

そして、その「迷宮神群」を狩ろうとする組織が島に入り込んだり。

神群の調査をするべく乗り込み、捕えられた学者を救出しようとする人が居たり。

心弥と弓は、島の事情と同時に狩る側の組織の事情にも巻き込まれるわけですが。

「迷宮神群」について知り、配慮もしてくれる幻三や夢路と出会えたのは、今後の為になると思います。

……まぁ、強硬派の危うい部分も同時に見せつけられもしてるんですが。

 

弓が無事で本当に良かった。

一歩間違ってたら、あのまま祭祀として祭り上げられてたし。幻三や夢路が居なかったら、強硬派に討たれていただろうし。結構危うい所でしたよね。

 

巻末にはあとがきがあるわけですが。コレが、電子書籍化にあたって書き下ろされたものに置き換えられてます。

迷宮神群の着想となったものの話や、その設定も軽く触れられてたり。2巻や3巻で出てくる神群の名前が出て来たり。

振り返る要素が含まれたあとがきで、ちょっと新鮮でした。


今はまだ「幼馴染の妹」ですけど。3 3年分の「ありがとう」だよ、先輩

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「――伊織先輩は、私のことなんて、早めに忘れてしまってほしい」

 

露店で働いていた少女、生原小織。

まなつによって、彼女こそが伊織が見舞い続けていた、「かつて星の涙を使った、眠り続ける友人」であったことが判明した後……

一旦店を閉めてしまうから、喫茶店にでも行っててよ、と言われて。

 

当然、事情の一部を聞いた灯火やまなつがそのまま帰るはずもなく。美少女3人を氷点下男が侍らせてる図が出来上がってましたが。

灯火とまなつが、適宜ツッコミを入れてくれるのがありがたかったなぁ。

結局伊織は一人で(当事者の小織を連れてはいましたが)星の涙問題にあたることを決めてしまって。

 

裏側で、友人として話をしようとしてるのが良いですね。まなつの「なんでそれで普段はアホなの?」とか笑えましたし。

今回は特に蚊帳の外に置かれていた二人ですが、その交流がこの後に続いてくれると嬉しい。

 

さて、眠り続ける生原小織。

彼女は星の涙の力を持って、ずっと夢を見続けている状態だとかで。

問題を解決するために、星の涙に願いを捧げた張本人に会うために夢の世界へ。

現実とは違う時間が流れている、夢の世界。そこは、夢であるからこそ、そうであれば良かった理想的な「夢」が広がっていて。

陽星が、伊織の親友であることを自覚して、その明るさを見せつけて来たりするわけですよ。

あり得ない筈の光景を見せつけられて、また伊織が頭痛を覚えていましたけど。彼の、星の涙に干渉を受けた時に見せる反応も、絶対起きるわけでも無いですし謎が多いですよねぇ。

 

小織回で、これを見せつけてくるのは本当に人の心がない、と言いたい。……心があるからこそ、的確に傷つけられるという説もありますが。

誰も悪い事をしていないのに、間違った場所に入り込んでしまっているのが、本当に救いようがない。

 

星の涙に願ってしまったという事実がなくても、いじめは生じていたわけで、誰かは傷付いたんだろうなぁ、と思えてしまうのが痛い。

電子書き下ろしのエピソードも、小織の過去を描くもので、どうしてそこまでするの? というか。誰がそこまでやれと言った感があって、思わず叫びたくなりました……えぐい。

 

小織の事好きで、さらに好きになりましたけど。……この終わり方だと、彼女が再び登場してくれるのか、悩ましいんだよなぁ。

少なくともリハビリに専念する事になるだろうし。伊織は、習慣になってる見舞いを続けるかもしれませんが。それはそれで、問題があるというか。

 

エピローグでついに登場したナナさん。

もったいぶった甲斐があるというか、胡散くささの極みみたいなムーブしてきて、そりゃ伊織も不審者と評するわけだ、という感じ。こういうキャラ、結構好きですけど。

それはそれとして、傷口に塩塗り込むような、衝撃の事実を突き付けに来るなよ。タイミングとか演出含めて最高に最悪だよ!

こんな極悪な許し、見たことないって思わず叫びたくなるくらいには、凄まじかった。

 

あとがきでシリーズもギリギリを飛んでるとか書かれてて、不穏ではありますが。

遠野くんも何か裏で動きだしてるみたいですし、4巻にも期待したい。

“不思議”取り扱います 付喪堂骨董店7

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「俺は咲と共に生きていく」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。シリーズ最終巻。

咲もまた義眼型の『アンティーク』を所有していて……それもまた死を見るものであった。

ことここに至って、刻也は自分が知らないこと、見えていなかったことと向き合う必要に駆られます。

 

2人の出会うきっかけとなった「過去」も追いついてきて、非情さを突き付けてきますが。

直接的に死をもたらす『アーティファクト』とか物騒なものを、いくつも装備しているとか反則にもほどがある。

辛くも乗り越えた後、刻也は「付喪堂骨董店」に辿り着き――『アーティファクト』を使って、真実を知ることに。

 

自分の義眼のことや、秘されていた『アーティファクト』のこと。

死ぬ可能性を見る『ヴィジョン』も中々趣味が悪いとは思っていましたが。今回の主題となるものは、規模が違って。そんなことまで出来るのか、と驚かされた。

そして、最後に立ちはだかるのが都和子さんだって言うのも熱い展開ですし、その過程で1~7巻で出会った『アーティファクト』を活用してくのも、シリーズ物ならでは積み重ねが感じられて、とても楽しく読めました。

そして最後の終わり方が、1巻の終わりと対になっていて、構成が上手い。

 

構成に関しては、全てが計算でもないようなんですよね。

あとがきで書かれていましたが、各巻の4章を刻也と咲の話にするというのは当初の予定にはなかったそうで。

綺麗にまとまってるように見えたので、少し意外ではありましたね。2人の関係が少しずつ近づいているのを見ていなければ。確かに、ここまで思い入れのあるシリーズにはなってなかったかもしれない。

10年以上前の作品ではありますが、オススメです。

“不思議”取り扱います 付喪堂骨董店6

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「君にここまで言わせるものが何なのか、俺は知らない。初対面の俺がそこに踏み込んでいいのかもわからない。だから俺にできるのは、こんなもんだ」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。

5巻で登場した『アンティーク』を回収している2人組と、改めて対峙することとなる巻。

1章「嫉妬」~3章「未来」まで、全てあの2人組にまつわる続きもの。

 

相手と自分の能力を交換する『入替人形』に頼ってしまった姉妹の話から始まります。

相変わらず『アンティーク』に頼った人には、不運が訪れる結末となっていましたが……『アンティーク』なんてなくても、あの家は歪んでいたから、別の形で破たんしていたようにも思える。

 

まずは、2人組の少女の事情が明かされて。

そこから片割れの少年の方の目的が判明するわけですが。

彼は彼で『アンティーク』……というか理想に振り回されまくったんだなぁ、という感じで。

どうせ理想なら、都和子さんが言った甘い考えの方が好きですね。いばらの道ですけど。

 

4章の「過去」だけは、いつも通り刻也と咲の話ですが。

2人の出会うきっかけとなったエピソードで、これまでの微笑ましさとは違う、中々に重い展開になっていました。

次が最終巻ということもあって、それに向けた準備をしている感じ。

“不思議”取り扱います 付喪堂骨董店5

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「贈った言葉は返せないのよ」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。

情報を集めるのに、SNSじゃなくてブログサイト使ってる辺りとか。連絡先交換に、赤外線通信使ってるのとかに時代を感じて、思わぬダメージを受けましたね……

元々10年以上前に刊行された作品なので、その辺り仕方ない部分はありますが。

 

特徴的なのは1章「幸運」。

章題の通り「幸運をもたらす」バングル型の『アンティーク』についての話ですが。

『アンティーク』に振り回されるキャラだけではなく、接触して状況を動かす怪しげな2人組が登場して……

でも、その2人の謎は次回以降に持ち越しとなってるんですよね。

確かに「付喪堂」以外にも『アンティーク』集めてる人いてもおかしくないからなぁ。

 

2章・3章は続きのエピソード。

『アンティーク』も2つ出て来てはいます。2章の方では珍しく刻也がちゃんと探偵してたというか。資料を読みこんで、答えを見つけた形ではありますが。

とある壺にまつわる悲しい過去と、隠されていた秘密について。

壺そのもののエピソードのもの悲しさもなかなか来るものがありますが……

途中で、刻也が咲の「無表情の中に落胆を纏う空気を表現していた」所に気が付いてるのがポイント高い。そこに気付けるくらい、距離縮んでるんだなぁ、と。

 

4章の2人の話では、また微妙にすれ違ってましたけど。

5巻まで継続して、4章構成かつ最後は刻也と咲のエピソード、というのがパターンとなってて、安心して読めるのはいいですねー。

刻也が見栄を張った結果、デート失敗みたいになってましたが。自力でちゃんとフォロー入れてたのには成長を感じた。


“不思議”取り扱います 付喪堂骨董店4

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「しょうがないから、刻也の言うとおりにするわ」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。

印象を操作するものだったり、運命の赤い糸をつむいだり。

相変わらず『アンティーク』の能力は幅広くて、それを扱う人々の向き合い方も様々です。

2章「ギャンブル」では、賭場で勝ちまくる不審な男を相手に、刻也と咲が賭けをする羽目になる話ですが……無茶するな、としか。

 

相変わらず4章の刻也と咲が可愛いん。

今回もまた刻也が咲を怒らせてしまってますけど、1巻の時と少し距離が変わってきてるのが良いですよねぇ。

表情には出にくいとしても。読者視点だと咲の内面描写があると、筒抜けで分かりやすい。早く付き合ってしまえ、とか言いたくなるけど。このもどかしい関係のままで居て欲しくもある、絶妙な距離感。

 

それ抜きにすると、1章の「影」が一番好きでしたかね。

刻也の学校で起きた『アンティーク』絡みの、静かな事件。

ある時、去年のクラスメイトと再会したものの彼女の事を覚えていなくて……後書きによれば、結構な難産だったらしく、当初の予定とは全く別物になったそうですが。

かなり良いテイストの話だと思っていたので、これが予定外に出来上がるのか凄いな……と感嘆するばかり。

今は真実を告げない、と選択した刻也の決断を尊重します。

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ちゃか

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