気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に適当に読んだ本の感想などを上げていってます。 ラノベ中心になる予定ですが、コミックとかWEB小説とかTRPGのサプリメントとか、とりあえず自分が読んだものの感想を端から書き連ねていく感じですかね。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。

君がいた美しい世界と、君のいない美しい世界のこと

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「だから今、こうしていられるコトが、幸せ」

 

高校を卒業したばかりの春休み。

恋人を病で亡くし、失望していた主人公の下に、彼女からの手紙が届く。

「もう一度会いたければ『リセット』して」               

という謎の手紙。その手紙の指示に従ってある住所を訪ねれば、そこには猫のかぶりものをした「クレセント」と名乗る不審者が居て。

 

クレセントの指示に従いながら、彼女との思い出の場所を訪ねていく。

多くの人が彼女の死を惜しんでくれた。ただ、過去形で語られる事がどうしようもなく痛い。

辛い事があったら立ち直って生きてゆく。多くの人がそうする事は分かる。

けれど、最愛の人を亡くしたばかりの主人公は立ち直る事が出来ずにいて。

自分でもわかっていて、それでもどうしようもない。

だから『リセット』なんて不確かなものにすがっている。

主人公の叫びがどうしようもなく読んでいるコチラにも刺さる。

 

喪われてしまった彼女との交流を、『リセット』を求める旅の合間合間でしっかり描写してくれているからこそ、なおさら。

突拍子もない行動をとるところもあれど、彼にとっては魅力的な存在で。

彼の想い出を通してみる彼女の存在に惹かれない筈がない。

 

『リセット』の真相についてはネタバレ回避で何も触れませんが。

この作品はタイトルにある通り、とても美しいと感じました。おすすめです。




紫弾のオルトリヴ―ト 銀剣のステラナイツ

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ようこそ、忘れられた街へ

輝ける騎士はいない

女神の加護などありはしない

ここは既に、世界から零れ落ちた場所なのだから

 

銀剣のステラナイツ、追加データ集。

公式の「瀧里フユ/どらこにあん」が著者となっていますが、あくまで同人誌。

「銀剣のステラナイツ」を判りやすくするために搭載しなかったデータ等が掲載されております。

以降追加データとして発表されるかもしれないので、最新の状況を確認の上、利用時は監督の許可を取りましょう、と注意が最初のページに入っております。

 

公式が出す同人誌。

さすが、システムを作れば自分が美味しい関係を見られるとツイッターでの販促に余念がない瀧里さん……と謎の信頼が芽生える。

いや、実際短めの設定の中にもこれでもかと愛とか性癖とかぶち込まれてる感じがして、読んでいて楽しいです。

 

本質の花「フリージア」、「アルストロメリア」、「ゼラニウム」が追加。

更に「理の向こう側(ゼロ・セブン)ルール」や、歪みへの抵抗、遠距離武器に関するルール。

間奏やエクリプス用のシチュエーション表等かゆい所に手が届く追加データの数々。

これらを採用したらさらにエモい「ステラナイツ」が見れるだろうなぁ、と心が躍ります。

同時に、基本ルルブに積載しなかったのも英断だなぁ、とも思いました。どうしても複雑になりますしねー。

 

更には「ステラバトルに敗れた階層」の設定までぶち込まれてて……

この第753層の設定がまた、重くて暗くて、だからこそラスト・ヴライトなんておとぎ話が出てくるんだろうと思うと泣ける。

ラストラウンド・アーサーズ3 雪の少女とアーサー殺しの王

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「うるせえ! 絶対に道を踏み間違えねえ人間なんてたまるか! だから、仲間が要るんだろうがッ!」

 

前回の戦いで無理に「魔神化」を使った反動か、倒れた凜太郎。

周囲も気が気ではなかったようですが、まぁ割と普通に目が覚めて。

復帰祝いのパーティーをやっていましたが……いつも通りの大騒ぎ。

瑠奈たち一行も大分賑やかになってきたなぁ、と言う所に襲撃があって。

 

王自体はこれまで出てきた中でも最も小物っぽかったですけど。

彼を上手い事動かしている黒幕連中が居て。

対応させられた、というのが痛いですね。向こうは此方を知っていて、此方は相手を知らない。故に、瑠奈が痛手を負うなんて状況も生じてしまったわけで。

 

それを受けて凜太郎が、倒れた後上手く制御できなくなっていた「魔神化」を御するために危険な賭けに出て。

ピンチの状況で駆けつけてくれるんですから、たまりませんね。

これぞ王道、という感じで。アーサー王の駄目な側面とかが今回特に強調されてましたが……それ以前に騎士たちの駄目さとかも描かれてたし、彼もまたその時代の人らしい人だったのでは、としか。



ラブファントム9

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「いいえ 今惚れ直したところです」

 

相変わらず甘い。

この作品に求めている部分をトコトン描いてくれるので信頼できます。

まぁ、それはそれとして砂糖吐けそう。

 

カフェでお客様の連れている子供が泣き始めて。

意識を逸らすために百々子がピアノを弾いて。彼女は彼女で割と多芸ですよね……

公認になっていこう、本当に隠さなくなったな怪人……

看病されてるのに甘い。

お互いに好意をぶつけ合ってて、もうなんというかごちそうさまです。


 

暗黒騎士様といっしょ!2 ~武士道とは恋せよ乙女と見つけたり~ 

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「死んだ英雄だけが良い英雄と言うならば、某は死んでおいた方が良いのだろう」

 

ガーネットに「くさい」と言われて鎧を洗浄する事にしたアルバ。

それはつまり、あの鎧を脱いで素顔を晒すというわけで。

そこで出会うのが神速のチドリという六階級冒険者な辺り、引きが強い……

 

彼女が「いずれ来る王子様」を待っていたというのも重なって、なんかいい感じに距離が近づいてる。

いやまぁ、アルバはアルバで相変わらずその編さっぱりわかってないみたいですけど。

そして周囲の分かってる側の女子の方でバトルが始まりそうなのが。

幼馴染の少女はそりゃあ大変だったろうなぁ……

 

そんなラブコメ風味な日常の裏で敵は動いていて。

まぁ、そりゃそうだ。迷宮の真実を知って、帝国の利益をなくそうとしてる勢力に対して手を打たない筈もない。

前回も動いていた迷宮治安部隊が懲りずに色々と策を練っているようですが。

大分追い込まれていたからか、他所のチームに国から依頼して「寄生して強くなる作戦」ってのはどうなんだ……案の定失敗してたし。

皇帝自身がそこそこ強いみたいですけど、さて、次はどんな手で妨害してきますかね。マジに自分が出てくるつもりか……?


保健室の影山くん4

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「でも決めるのは君たち自身だよ」

 

完結巻。

全体的にあっさりめではありましたけど、二人が幸せそうで何より。

恥ずかしがってる影山くんが新鮮でした。

最初の頃からは信じられない打ち解けっぷりというか。

二人とも可愛い。

 

一方で、これまでも裏側で描かれていた兄の調べもの。

影山九郎という、特異な存在の危うさについて。

昔、日和の血を飲んだことで回復に向かってきていたものの……その効果が切れかけている、という事実を知って。

九郎が日和の血を吸ったら、前と同じように記憶も消えてしまうかもしれない。

だから、九郎はそれを避けようとして。

最終的には日和の明るさに、救われることとなっていましたが。

佐伯先輩が思いのほかいいキャラになってて笑った。



ジェミニはお年頃1

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「でも」

「そーいう私だから好きになってくれたんでしょ?」 

 

志摩先生の新刊!

12もなく買ってきましたとも。

しかも今回はひさしぶりに特典付きの店舗で購入できた喜び。

特典は多作品でやってる「ネクタイ交換」のネタでした。可愛い。

 

楽園で連載していた「ジェミニはお年頃」と「夜毎のジュリエット」の2作品が掲載されてます。

それぞれの主体となるカップルは別々ですけど、同じ学校通ってるので他視点を入れやすくなってる感じ。

 

「ジェミニ」の名の通り、気の知れた女子と付き合う事にしたら、彼女には双子の弟が居る事が発覚。

彼女のお宅にお邪魔するといつも鉢合わせる弟と彼氏の微妙な距離感が良いスパイスになってる感じですねー。

「夜毎のジュリエット」は隣に住んでる幼馴染のカップル。一度別れた後、元さやになったからか、結構あけすけ。元々そういう距離だった風味ですが。サバサバしてるけど、側にいる二人が結構新鮮で良い。

ジェミニはお年頃 1
志摩時緒
白泉社
2019-04-26


Unnamed MemoryⅡ 玉座に無き女王

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「親父殿、駆け引きは不要だ。俺は既に決めている。負ける気はないし何かを手放すつもりもない」

 

あぁ、やっぱり好きだなぁ。

ラノベニュースオンライン191月期で3冠を達成したというのも納得というか。

この作品に票を入れてくれた人がたくさんいるんだと思うと、凄い我が事のように嬉しいですね。

 

今回は、冒頭の章から書き下ろしがあり、加筆も多く読み応えがありました。

後はイラスト。帯裏にも出張してきていた、イラストが美麗で。ティナーシャの黒いドレス姿が素敵です。それぞれに武器をもって危うい状況でもあるんですが。

挿絵にイカが登場してるのも笑いました。ラノベで巨大イカの挿絵は流石にはじめて見た気が。

 

書き下ろしの冒頭「魂の呼び声」。

城下町で見つかった怪しい魔術具。それに禁術の気配を感じ取ったティナーシャとオスカーが調査に赴いて。

この二人、能力高くてフットワークも軽いから、こういった騒動もさくっと解決しちゃうのにただただ感心してしまう。悪人はご愁傷様。

いやまぁ、悪巧みしてるところに王剣の持ち主と魔女がくるとか普通想定はしませんが。

 

青き月の魔女、ティナーシャ。

最強と呼ばれた彼女が四百年生きたわけ。秘めていた過去と、探し続けていた者。

「罪」故に、彼女は魔女として行動した。

オスカーの呪いを解いて契約者との柵をなくし、ナークを託し、彼に王族としての責務を説き……ファルサスを去った。

 

その彼女を追う事に躊躇いがないオスカーが、もう格好良くて。

父からの叱責にも覚悟を持って返答する様が。王位を継ぎ、自身の為すべきを為し続ける姿が。

真っ直ぐで、眩しい。ルクレツィアがこぼしていましたが、このタイミングで、オスカーが居てくれて良かった。

騒動が終わってからの「海の青」での二人の交流とかを見ていると本当にそう思います。

 

……真面目に助言とかしていたかと思ったら、媚薬盛りにくるあたり、ルクレツィアも魔女だなぁ、と思う部分もありますけどね!

「緑の蔦」が結構別物になったりもしていましたが、総じて言えるのは、今回も面白かったという事ですね。

 







◇おまけ

今回は販売店でのSS特典はなかったようですが、作者さんが自サイトにて公開しております。

書籍を買って、サイトにアクセスして読もう!
文章は素直に読んで足し算しような!(二十ってあったら、2と10じゃなくて20だよ)

女同士とかありえないでしょと言い張る女の子を、百日間で徹底的に落とす百合のお話2

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「学校には、鞠佳がいるから。鞠佳が好きなものを、私も好きになりたいの」

 

さすが、としか。

巻頭2ページに雪子さんの4コマが2ページ入っててクオリティ高いです。

1巻で徹底的に落とされた後日のエピソードになるので、もう随所で甘い甘い。

学校でも仲良くしたいという事で、絢が学校での態度を少し変えて。

 

鞠佳が見守っているそぶりから友人には割とすぐに見抜かれてたようですけど。

というか、絢があけすけで隠そうとしなかったんですけどねぇ。

彼女は彼女で思い切りが良いと言いますか。鞠佳のツッコミも冴えわたってて楽しそうだったから何よりじゃないでしょうか。

 

鞠佳と絢の関係はかなり安定してましたが。

鞠佳がバイト先の同僚から告白されるとか、その同僚がある秘密抱えているとか、彼女も彼女で引きが強いというか。

ま、最後気前のよい解決方法を提示してたのは、何よりです。

あの騒動すらスパイスにしてイチャついてる疑惑がありますが、幸せそうならいいんじゃないかな……




GENESISシリーズ 境界線上のホライゾンXI(下)

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「そこに一人でいたら駄目だオメエ。――こっちへ来いよ」

 

圧巻のシリーズ完結巻。

あとがき時点で1150ページって……マジ鈍器……

発売日に買ってたんですが、この物量に手を付けるだけの余力がなかったので先送りになってしまってた。

GW休めたので、そこでやっと手を出せた感じですねー。

 

ヴェストファーレン会議が終わって、世界が同じ方向を向いて。

「その後」の事を考えて今から根回しだったり、「暫定許可」な事案とかがあったりするようですが、まぁいつも通り。

……決戦前のアレコレの調整中。武蔵の学生の年齢上限が上がったこともあって、武蔵内部の事を相対で解決してて「今武蔵行くと相対でなんとなる」と各国が乗り込んできたという部分も笑えた。さらっと流されてましたけど、収拾つけるの大変だったのでは。

 

会議終了直後、運命の借体が来て色々情報落としていってくれたのは、ラッキーというか。彼女もうっかりというか。

「……今、余計な事、言いましたよね? 私」という場面が可愛かった。その後も要所要所で情報収集に借体出てきて、バレて逃げるというコントが挟まってたのも笑いました。

そして、王と姫たちのいちゃつきイベントを挟んで決戦。

一応、東照宮としての立ち位置をはっきりさせるという事情もありましたが……肉食系というか、やる時はやるなというか……

 

そして最後の総力戦。

各国の戦力があちこちで戦いを魅せてくれたのが、長く続いたシリーズならではで好きです。

シェイクスピアが脚本家として敵をうまく捌いてくれたシーンとか好きです。

「多分向こうと一緒に消えると思うけど」な場面とかも笑えましたし。

 

でも一番笑ったのは正直、景勝たちの上越露西亜ですね。「平和の一斉攻撃」とかパワーワードがすごい。

「これ、あっちも動けないから、これでいいんじゃないかなあ」じゃないよ軍師。

平和攻撃に対抗してテーブルセット準備するとか、あそこだけなんかおかしいぞ……

 

最後運命が抵抗として示した表示枠。

それを押すことを迷わなかったトーリたち、全ての登場人物の生き様が、見事でした。

……格好よさと同じくらいトンチキさにも数値振ってある武蔵流のノリも最後まで健在で、見どころ満載でしたよ。満足。



プロフィール

ちゃか

 友人に「活字中毒っていうか読書中毒」と評される程度には本が好き。適当に感想を書いていく予定。リンクはフリーでコメントはご自由に。悪質と判断したものについては削除する場合があります。

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