気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に適当に読んだ本の感想などを上げていってます。 ラノベ中心になる予定ですが、コミックとかWEB小説とかTRPGのサプリメントとか、とりあえず自分が読んだものの感想を端から書き連ねていく感じですかね。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。

子猫の吐息で

ico_grade6_2h
「…生まれつき決まってることなんてないよ」

短編を4つ掲載した、恋愛もののコミック。
冒頭引用した台詞は表題作「子猫の吐息で」のものですね。
以下に、それぞれの話の感想を。

「子猫の吐息で」
表題作。
同じ団地に住んでいるものの、話したことのない男子から持ちかけられた相談。
それは、猫を拾ってしまったが、世話の仕方が分からないというものだった。
男子、岸川君の父親は、酒のみでいろいろ問題を抱えているようで、周囲からの評判は悪い。子どもに「あの家の子供とは遊んじゃダメ」と言われる程度には。
・・・しかし、そんな評判が立ちつつも、何年も住んでいるっていうんだから、結構神経太いんだなぁ、父親。まぁ、そういう評判気にしないから酒におぼれていられるのか。
そうした噂によって、敬遠しがちだった少女は、実際に猫を間に挟んだ交流で、彼を無意識に傷つけていたことを知る。
掲載作品の中では一番好きですかねー。
噂とは違う相手だと知り、少しずつ距離が詰まっていって、ちょっとした事件が起きて、それでも味方でいるといった花澤さんの強さがいい感じ。

「ハートビート」
かつて野球部のエースと言われ期待されていたが、注目され過ぎたことによってつぶれてしまった少年と、エースだった彼に憧れていた少女の話。
作中で書かれていましたが、少年が結構な「かまってちゃん」になっていてなんだかなぁ。
母親の問題もあって、色々大変だったんだろうとは思うけど…
あまり好きではない。
 
「ディンドン」
周囲からアイドル視されていて、よく告白されている少女と、その幼馴染の少年の話。
理想が高すぎて彼氏を作らないんじゃないか、と思われているようだが、その実ただひたすらに一途なだけで。少女は想い人よりも背が高いことを気にしていたり、と結構恋する乙女。
あれだけダダ漏れだったら、他にも気付いている人いたんじゃないだろうか。
少女の心の声が、うるさくて、ちょっと微妙。
 
「全部 君のせい」
「ディンドン」とは同じテーマの姉妹作と、作者談。
幼馴染の少年少女。少年は、周囲のあこがれの王子様、少女は地味な一般ピーポー。幼馴染という事で距離が近く、王子様に憧れる女子に絡まれることもあるようです。
今度は一途なのは王子様の方ですね。本当にテーマが同じです。

総括すると、微妙にすれ違っている恋愛の話が多かったかなぁ。
から回っているキャラが多かったように思います。
まぁ、そういう話も嫌いじゃないんですけど、重ねすぎるとくどいかなぁ、という印象。


開設から1か月ちょっとが過ぎて。

気が向いた時に、適当に、と謳っているくせに、開始以来毎日更新している不思議。
いや、予約投稿を駆使しているので、気の向いた時に記事を書きためているっていうのは間違いではないんですが。
記事を書く速度と、本を読む速度が比例してくれない者で、読み終わって、ブログ用に記事を書こうと、机のわきに詰まれている本がまだ何冊か・・・どーすんだこれ。

自分は、気に入ったブログやらサイトやらがあったら毎日のように足を運んで、更新されていないかなーと思ってしまう人間なので、自分でブログをやるからには、できるのならば毎日。そうでなくとも定期的には更新していきたいと思っておりました。
とりあえず、三日坊主とかで終わらず、続けられているのは個人的に満足。
この調子で年単位で継続していきたいものですね。

自分の読書観について。
えーっとリアルの友人全員から満場一致で賛成が得られると思いますが、俺は「本の虫」です。
活字中毒みたいなもんですね。高校の後輩からは、漫画とかも結構よんでいるから、活字というよりはもう「読書中毒」なんじゃないですか、みたいに言われたこともあります。
まぁ、実際最近本を読みすぎて、感覚がマヒしてきているのは実感していますけど。

以前読んだ本とか、漫画とかを含めて計算すると、年間で1000冊読んだこともありまして。
類は友を呼ぶというように、読書という趣味を同じくする友人はそれなりにいるんですが、どうにも読書の傾向とか好みがかぶらないんですよねぇ。
好きな本の話をしようとしても「アレ読んだ?」「いや。コッチは読んでる?」「読んでないなぁ」みたいな感じで、どうにも盛り上がらない。
卒業後も時間を見つけては飲みに行く程度には親しくしていますが、本の好みが合わないのは残念に思っています。

マイナーを狙っているつもりはないんですが、どうにも周囲には少ないし、書評ブログとかでもあまり触れられていない作品もあって、ちょっと気落ちしたことも。
あとは、なんか有名になっているから、で本を読むのが嫌いなんですよね。
ふと手に取った本が、後に賞を受賞するとかだったらいいんですけど、世間で評価されている本じゃなくて、自分が面白そうだと思った本を読みたい、というタイプです。
そんな思いでいるからか、俺の好きな本を語れる相手は限られています。
読む量が多いから、被っていないっていう部分もあるとは思いますけど。

ブログを開始したのは、ちょっとした勢いというか、ぶっちゃけある種の現実逃避であったわけなんですが。
最初に言った通り、始めたからには、できるだけ更新を定期的にやっていきたいと思っています。
後は、開設後の新刊だけなくて既刊も読んだらできるだけ記事を書いていくつもり。
そして、まぁ、究極には「他の人が書かないなら、もう自分で書いちゃえばいいじゃない」的な勢いで、自分の好みに走って、本を紹介する文章をつらつら書き連ねていきたいなぁ、と思いますね。

ま、そんな感じで、本の虫な管理人の独り言でした。

アリアンロッド・サガ リプレイ12 悠久のラストクイーン

ico_grade6_4h
「……悪いが、お前の願いは叶わねぇよ!」


5年半続いた、アリアンロッド・サガリプレイの、最終巻。
今回は、いつもの4人に加え、ゲストPCとして、ナーシアとアキナが登場しています。
この他のシリーズと繋がっていく感じも、いいですよね・・・ 

無印シリーズの最終巻というだけではなく、サガ・シリーズ自体の終わりという事で、面白かったんですけど、同時に悲しくなりました。
これで本当に終わりなんだなぁ、という思いがありました。
最終巻にふさわしい熱い戦いもあったし、危機に仲間が駆けつけるってのがそもそも王道ですし。
文句抜きで面白く、楽しんだシリーズだからこそ、少し寂しいものがありますね。

高レベルのキャラなだけあって、ダメージが半端なくて笑えました。
データ管理が大変だから、なんですか、ラスボスとの戦闘7時間近くやっていたとか。
敵の数はそう多くなかったはずなのに、リソース把握とかかなり気をつかったんだと思います。

あとは、最終巻という事もあり、見せ場が多かったかな。
まぁ、劇的に盛り上がっていくというよりは、アレですね、これまで積み上げてきたものをまとめていく流れなので、むしろ途中までは結構静かな感じすらあります。
ただ、最終決戦とそれに向かう道中の戦闘、演出。どれもが、終わりを意識した、格好のいいもので、良いリプレイでした。

今回はイラストも、良い配置でしたね。
ピアニィが氷から解放されるシーン。
ナヴァールとマルセルのシーン。
ピアニィたちのために準備をするNPCたちのイラストなどなど。
一枚見るごとに、胸に来るものがあります。
ただまぁ、一番の見所は、最後の漫画ですかね。
あれは、ずるいと思います。
アルとピアニィのやり取りがもっと読みたかったようにも思いますが…野暮、かなぁ。いい最終巻でした。


 

今年プレイしたゲームの話

最近は卒論とかでちょっと忙しかったので、ゲームはほとんどやっていなかったんですが、嫌いなわけじゃないです。
ゲーセンとかで温く遊ぶ程度だったり、友人少ないので、一人でできるRPGとかをゆるーくやる程度ですが

ドラゴンクエストとかFFもそれなりにはやっています。
オンラインの方とか、FFの新しい部類のものはあまり手を出していないんですけどね。
多分、ドラゴンクエストは3と7以外、FFは3と7以外で12まではやっているはず。
FF7はPSのソフト持っているんですが、ゲーム雑誌の「FF名場面、貴方はどのシーンが好き」みたいな企画でネタバレくらって、記憶が薄れるまで封印するつもりが、かなり長期にわたって封じられる結果に。
衝撃的なネタバレ過ぎて、記憶から消えなかったんですな。で、やるタイミングを逃した、と。
テイルズ系もそれなりにはやっている気がしますけど、やっていないのもあって、半々かよくても6:4くらいか。
 
今年買ってクリアしたゲームは、 二本かな。
PSPの『サモンナイト5』、PS3の『英雄伝説 閃の軌跡』。

サモンナイトはシリーズが好きで、会社亡くなったから、もう諦めていましたが、続編出ると聞いて一も二もなくとりあえず購入。
ただ、いきなり300年後でしたっけ? 既存のシリーズと同じ世界観なんですが、かなり未来の話で。
しかもその300年の間に結構大きな事件とかあったようで、色々変わっている部分が多いんですよね。
その間を埋める小説も集英社からちまちま刊行されていますが、正直、シリーズの面白さが減退していたかなぁ、という印象。
せっかく続きが出たんだから、またナンバリングで出てくれないかなーとかは思うんですけど、また同じような感じだったら、そこで切るかもなー。
無限ポップとか、サモンナイトに求めてない。
しかも敵も結構ちょろいから、周回入ると戦闘が作業で、面白みも足りない。その辺はちょっと残念だった。

あとは、『英雄伝説 閃の軌跡』。
英雄伝説シリーズが好きなもので、こちらも迷わず購入。
結社とか世界観が好きなんです。空の軌跡の、ヨシュアとかクローゼとか剣帝とか、好きなキャラも多いです。
ただ、個人的にエステルがあまり好きになれないっていう致命的な問題が・・・
零/碧の軌跡は、ロイドが全方位にモテてて吹いた。
イベント回想の機能がついていたのはありがたかったですねー。

で、今回は、零と碧で舞台となったクロスベルに隣接し、空の軌跡でも描かれていたエレポニア帝国が舞台。
零/碧と同時期に起きていた、帝国内部の事情とかを描いています。
帝国はかなり領土が広大で、あちこち飛び回って、それぞれの文化とかが視られたのはよかったですねー。
ただまぁ、キャラも、世界観も好きですが、画の感じがちょっと変わったりしてますね。
3Dになったりしているから。後はロードがちょっと重い。
あまりゲームやらないので、昔のもっと重いゲーム思い出して「あぁ、こういうのあったなぁ」と呑み込んでやっていたので、ロード時間に関しては俺はそこまで気にしなかったですけど。
個人的に気に入らないのは、あの終わり方だよなぁ。
軌跡シリーズは、続編前提の作りをしているから、今回もどうせ続くんだろうとは思っていましたけど。
続くとは言ってもそれまでは、とりあえず事件になんらかの解決を得て、いくつか「解決されなかった謎や問題」が残るっていう構成だったんですけど。
最後だけ別ゲーになって、放り投げられるとか、いったいどういう事なのか。
それまでは帝国という国家の描写をいろいろ楽しんでたんですが、最後で思いっきりブレーキ掛った感じですなー。
これで続編がつまらなかったら、地面にたたきつけるレベルですけど。
どうやら、一応来年、2014年には続編を出す予定らしいので、それを待ちます。
とりあえず、続編でのⅦ組メンバーの服装とかも公開されていたりして、それを見ると心躍ってしまう自分が憎い。学園祭で切ってくれたらここまでもどかしくもならなかったんですがねぇ。
さてはて、どうなることやら。

閃の軌跡の続編決定、というメールをみたから、それについて記事書く予定だったのに、なんか別の彷徨にぶっ飛んで行ったような。
まぁ、これはこれですかねー。
読書もいいですけど、たまにはゲームとかの違う刺激がほしくなることもあるものです。
来年はもうちょっとゲームもできると良いですなー。
 

言の葉の庭

ico_grade6_3h
「全部わかっててやりたいんでしょう?」
「だとしたらそんな覚悟をどうして笑えるの それとも」
「覚悟なんてなくて 本当は諦めたい?」

新海誠さんの最新作の漫画家。もどかしい空気がしっかり描かれていていい感じです。
こういう良質のコミカライズを読むと原作を読みたくなりますねぇ。
映像化もされているようで、いつか見てみたいと思うんですが、ちょっと値段的に高めなのでどうしようかなぁ、というところ。

靴職人を目指す高校生が、雨の日に出会った女性と、少しずつ交流していくお話。
読書メーターの感想とかでも書かれていましたけど、足の採寸をするシーンがどこか官能的というか、艶めいているというか、描き方が上手いなぁ、という感じです。

悪意に対しての報いがない決着というのはどこかもどかしいものですけれど。
教育者と警官は誰か一人がニュースに流れると叩かれる職業で、大変だなぁ、と遠巻きに思っていますけど。
夢見る高校生に、現実を叩きつけるのも教師の仕事。しかし、夢を応援するのも、教育者の仕事ではあるんですかね。
成功するかどうかはともかく、芽を潰して回っててもダメなんじゃないかと思いますけど。
目指す者があって、周囲の反対を押し切れるだけの熱量があるんだったら。
最後には応援してあげてもいいと思いますけどね。最初の反対で折れるんだったら、止めたほうが賢明だとは思います。賢い道が幸せなのかは、意見が分かれるでしょうけど。

最後に本人たちがある程度の納得をしているようですし、まぁ、それはそれ、なんでしょうかね。
ただちょっと足を止めていただけ。歩き始められたのだったら、何とかなると信じたいですね。

ソードアート・オンライン プログレッシブ2

ico_grade6_4
ここからの台詞を選び損なうと、アスナさんのご機嫌がウルトラナナメってしまうことを俺はようやく学びつつあるが、問題はその法則がまったく解明できていないことだ。
(略)
俺は胸中で『ギリギリセーフ』という謎の判定をしていた。何がセーフなのか自分でも解らないが。

原作との矛盾を無視すれば面白いと俺の中で評判のプログレッシブシリーズ。
もうこれは、作者公認というか作者直筆の二次創作なんだと割り切れば楽しめるんじゃないですかねぇ。
多分、原作との帳尻を合わせようとすると矛盾が積み重なって崩壊するので、開き直って「IFだよ、IF!」で行けばいいと思います。
SAOの世界がやっぱり好きなので、できれば続いていってほしいですけど。
・・・しかし、1巻が2層までやっていたのに、2巻では3層しかやらないとか、攻略までには一体何巻かかるんでしょう。

さておき第三層。
前々から、キリトがギルド結成用のクエストがあるとか言ってたんで、それを中心に置いた攻略になっていくのかなぁ、と思ったら…
3層は、実に9層まで続くキャンペーンクエストのスタート地点でもあったようで。
ソロ(?)のキリトさんは、ギルド関係は無視してキャンペーンの方に行きますよね、そりゃあ。
しかし、とりあえず、ギルドを結成したのは、リンド率いる《ドラゴンナイツ・ブリゲード》、キバオウ率いる《アインクラッド解放隊》の2つ。
なんかいろいろイベントこなさないといけないらしくて、まだこの2つしかできていないようですけど、今後どんどん出てくるんでしょうねぇ。

1層攻略には時間かかりましたけど、そこからはテンポよく行ってるんで、ちょっと調子に乗っている部分がないだろうか。
攻略会議も、キバオウが攻略の予定建てていましたが、結構速度重視のようにも見えました。

キリトは流石のフラグ建築士ですけど。
まさかNPCとまで挿絵つくようなおいしいイベントこなしているとは…
レベル高すぎて、もうどこから突っ込んでいいのかが分からない。
しかし、アスナとのコンビも鉄板になりつつありますけど、この状態から道を分かつっていうとどうなるんですかねぇ。
IFだよIF! で割り切ればといったものの大筋は追って欲しいものです。黒猫団のイベントとか、血盟騎士団とか、そういうキリトやアスナを構成した要素を切り取ったら、さすがにちょっと違うんじゃないかと思うので。
ソロだったからこそ、キリトの強さっていうのがあった想う部分もあるので、このままコンビで…っていう展開だけは避けてほしいなぁ。
難しいさじ加減だとは思うんですけどね。

あと、LA取りすぎだろう。これは恨まれる。3層フィールドボスを倒したときには、

討伐そのものは初回の挑戦で達成され、一人の死者も出なかった。どこかのはぐれビーターがまたもやLAボーナスをかっ攫ったこと以外は大成功と言っていい」とか書かれていました。
 
更には、3層でのイベント書きすぎて、一瞬で倒された哀れな階層ボスのLAボーナスも問ったらしくて…これはディアベルさんも対策を取ろうとするわけですな。

2層での、詐欺事件の裏側にいたキャラもそうですけど、このあたりから既にラフコフの影が見え隠れしていますね。
キリトを殺そうとし、結成した2つのギルドを扇動したキャラクターの存在っていうのは、今後の攻略に影を落としていくことになるでしょう。
さて、どうなりますかね。続きはまた1年後くらいでしょうか。途中SAO本編か、アクセルの方が終わったら、こっちのペース上がったりするんですかねぇ。ま、のんびり待ちます。

ソードアート・オンライン プログレッシブ (2) (電撃文庫)
川原礫
アスキー・メディアワークス
2013-12-10

愛しの花凛

ico_grade6_3 

あの日までは 花凛は俺にとって花みたいな存在だった

でも今は 花より可憐で 前よりずっと近くにいて

この気持ちを言葉にするのなら――

恥ずかしくて声には出せないけど

愛しい なんじゃないかな と思う

 

きららフォワードで連載している恋愛もの。

遊園地で花の世話のバイトをしている主人公花ケ崎豊は、20歳の男子。

高校卒業後、実家に帰って家業を継ぐ予定だったが、ふと思い立ち遊園地でバイト中。

その遊園地には「めるんちゃん」というマスコット役の女の子がいて、遊園地側がピックアップし一般投票を経ているからか、普通に可愛い子が務めている。

そんな「めるんちゃん」役の女の子に、憧れのアイドルを見るような思いを抱いていた。

見ているだけで幸せだと思っていたが、ある日、縁ができてそれから少しずつ会話をしていくようになる。

 

じんわり進んでいくような感じがいいですねー。

主人公はうじうじしていますけど、「めるん」役の花凛が結構行動力ある方なので、バランスとれているんじゃないでしょうか。

あとはキャラの表情がいい感じですかね。

主人公の同期の掃除担当の奴のいらだっているオーラとか。

花凛の炊飯器の話が出たときの花凛の顔とかも結構面白かった。

結構花凛が表情豊かで、コロコロ変わっているようなんで、いいんじゃないかと。

主人公の方が、うじうじしていて、こう視点が下になっているような、落ち込んだ表情が多い分対比として輝いて見える。

 

とりあえず序章、知り合いじゃなかった二人が、知り合いになっていく過程が今回は描かれています。

開始時に恋人で、ただひたすらに甘い恋愛話っていうのも嫌いじゃないですけど、こういう段階を踏んでいく話もまた面白いものです。


 

不死の女神

ico_grade6_1
「どうか今よりもっと強くなれますように・・・・・・」
(略)
『よろしい。その願いかなえてやろう!』

小説家になろう掲載の作品。
完結済みで、全74部。

書き方が致命的に合わない。
「投げ出された少女=渡辺 紺」 、みたいにイコールを文章に混ぜ込んでるあたりとかは、もう少し文章工夫して書いてほしかったかなぁ、という感じが。
後はあちこちで、てにをはがずれていたりとかで、文章読むときにブレーキが度々かかるようで、どうにも読みにくかった。

主人公の渡辺紺は成績低迷中の剣道少女。
もっともアニメや漫画に影響を受けやすい性格で、心の底から打ち込んでいるわけではないのですが。
ふと、立ち寄った神社で祈ってみたら、聞き入れられてしまい、異世界に突き落とされる。
そして、異世界に行った紺が得ていたのは、死ぬたびに強くなるという悪役のような能力だった。
どうせ蘇るんだからと吹っ切って、異世界ではちゃめちゃしていくお話。

この話を楽しめない原因として、巻き込まれた異世界が魅力的に移らないってことが大きいかなぁ。
いくつかの王国。
鉄士っていう自治集団。これは住民からの相談を受けてそれを解決する組織の事で、魔物倒したりとかいろいろやる、他の作品にみるギルドとか冒険者的な立ち位置ですかねー。
そして、この世界の住民。
どいつもこいつも腐りきっていて、どうしようもないといいますか。

昔王家が悪事を働き、鉄士が解決した、という事件があったそうで。
王家なんて言っていても「また俺たちを騙そうとしているんだろ」と民からは信用されていない状態。

一方で、鉄士協会は、その過去から民に英雄扱いされている、頼りになる存在。
・・・を装っておきながら、裏では悪徳にまみれていて、その権力で犯罪揉み消したり、色々なところになすりつけたり、犯罪の宝庫。
神様が実際にいるような世界なのに、神職の家族を人質にとりいう事を聞かせたり、神域に毒巻いたりと好き勝手していますな。
例え家族が殺されようとも、ここまでされては黙っていられない、って立ち上がる人っていなかったんですかねぇ。

住民は住民で、王家を見放し、鉄士に頼りきりになりすぎていて、王家の発表は信じず、鉄士のいう事しか信じないような状態。
ある村では、魔物が流した噂すら信じて、蔓延していた病気の治療を知る唯一の医者を追いだしたりする始末。

敵を下衆にすれば、主人公が魅力的に移るわけじゃないんですよ、という感じ。
この世界、住民がみんな目ガラス玉なんじゃないかと思うほど、盲目的で、それを利用して一部の鉄士が利益を得ているわけで。
こう、一部組織とかそういう問題じゃなくて、世界全体が腐ってきている。
自浄作用とかが全く働いていないんですよね。腐っていることを問題視して、それを打倒そうっていう動きもほとんど見られない。
鉄士たちが影から操る、奴隷世界ですよ、アレ。
だって、国家という形式を取って王家を置きながらも、全ての責任は王家に押し付け、自分たちは甘い蜜だけすって、人民から搾取しているっていう構図ですよね。
よくもまぁ、滅びなかったなぁ、というか。

紺の行動も、どうにも好きになれないかなぁ。
本当に異世界で好き勝手やっているわけですが、なんか、死なないと知っているから、態度が横柄になりがちというか、こう、無自覚に態度がでかい、というか。
それで油断してあっさり殺されて、でも、死んだら強くなるんで次戦う時には、「良くも殺してくれたな!」と強くなった力で反撃する、と。
大人げないというか、ばかげてる、というか。
あんまり共感できるような主人公ではなかった。
 

ログ・ホライズン2 キャメロットの騎士たち

ico_grade6_5
「(略)見て見ぬふりをいつまでも続けたら、気持ちの方がすっかり腐ってしまうんよね。――魂の問題やから。だからうちらも賭けてみる。教えて、シロ坊。その方法を。もしそのために何かができるときに、何もせえへんかったら、うちらずっと後悔しそうやから」

ススキノからアキバに帰り、その変化を知るシロエ。
大規模ギルドの台頭。中小ギルド連合の失敗。新人を利用している悪徳ギルド。
その中でシロエは悩みを得る。
この異世界に最初から感じていた不安。
「法」が存在しない無法の異世界であるということ。
ゲームシステムに沿って構成されているようで、細部に違いが見える異世界の事。
シロエの頭の中にはいくつもの悩みとそれに合わせた解決につながる回答が考えられている。
しかし、自分にこれらの悪を糾弾する権利があるのか、と足は止まってしまう。
柵を嫌い、ソロであり続けた自分。
それは、見方を変えれば集団に属さず、面倒事から逃げ続けて、責任を放棄したことにつながる。
考え過ぎなようにも見えますけど、ここまで考えているからこそ、シロエはそれでも自分の中にある、大切なもの。無視しがたい違和感。譲れない理念と向き合い、問題と相対する選択を最後には選べるんですよね。

今回のMVPは、シロエに選択肢を与えたにゃん太班長でしょうか。

「誰もがなにもせずにただ得られる宝は、所詮、宝ではないのにゃ」

彼の発見が無かったら、シロエは今回の結末を導けなかったかもしれない。
彼の導きが無かったら、シロエは足踏みをしたまま進めなかったかもしれない。
こういう人脈があるっていうことはそれだけシロエが認められているってことですけど。
セララに慕われるのも、アカツキが評価するのも納得の貫録ですよね。

それだけではなく、シロエの願いに応じ力を貸してくれた三日月同盟の存在も忘れてはいけないですよね。
生産系三大ギルドを相手取った交渉も見事。
ヘンリエッタが感じたとおり、協力が得られなくても、きっとシロエはやったんでしょう。
でも、彼女たちの協力があったからこそ、シロエは自身の理想とする場所に、たどりつきやすかったはずだと思うんです。

この巻は、シロエが行動を起こす転機となるエピソードであり、アキバの街に変節を招く革新の話でもあるんですよね。
別に物語的にラスボスが出てくるわけでも、武力で持って無双するわけでもないけれど。
じわりじわりと根回しをし、いくつもの手を打ち、望む結果を引き入れる。
その展開には、ぞくりと来ましたね。
腹黒なんてもんじゃない。清濁併せのむシロエという存在の恐ろしさが見えたようにも思います。

シロエの我が儘ではじめた戦いだが、シロエは勝ちたかっただけで、誰かを負かしたかった訳ではない。勝利を得たかっただけで、奪いたかった訳ではない。
きれい事をいうつもりはないが、できれば、全員でそこに辿り着きたかった。アキバの街に住むすべての人々と、という意味だ。

 
このあたりも結構好きですよ。
シロエが準備していた「作戦」を聞いた時の恐慌じみた騒ぎとか、腹黒の名に恥じない策謀で。

心情の描写が細かいので、アニメとかだと、ミノリとシロエの最初の念話のシーンとかがちょっと物足りなさがありましたけど。
こういう細かい所の積み重ねが、この作品の魅力を最大限に発揮していると思うのですよ。
 
ログ・ホライズン2 キャメロットの騎士たち
橙乃 ままれ
エンターブレイン
2011-05-30
 

ログ・ホライズン1 異世界のはじまり

ico_grade6_3h
「身内が泣いてたら助けるしょ。それ普通だから。『あいつら』が格好悪くたって、俺らまでそれに付き合う義理はねーよ」


小説家になろう連載作品の書籍化。
現在でも、原文は残っていて、全63部。
最新の章は、今月末に書籍化されるそうですよ?

MMORPGに似た異世界に閉じ込められたプレイヤーたちの物語。
スキルやメニュー画面など、ゲームのシステムをおおよそ維持している世界。
この世界は、デスゲームなどではなく、死んだ者もゲーム通り大神殿で復活する。
更には、食事には「全く塩味がしない煎餅を水分でふやけさせたモノ」とでもいうような代物で、普通に料理しようとしても失敗してしまう。

この手のゲームに閉じ込められるものだと高レベル数名が俺TUEEEする話だったり、順序立てて攻略するものとあると思いますけど。
ログ・ホライズンの特徴は、ロングランの作品で、プレイヤーの約半数がレベル上限に達しているっていう点でしょうか。新しい拡張パックによって、レベル上限が100に上昇し、様々なイベントなども追加されるだろう、と期待していたら、この「大災害」なわけですよ。
しかも、シロエの推測に寄れば、この世界には約3万人のプレイヤーが閉じ込められているという事で。
ゲームのような、ゲームと同じようにはいかない世界。
楽しい遊びをしようと思っていたら、わけがわからない状況に陥れられた、っていう感情の落差も混乱に拍車をかけているんじゃないですかねぇ。

実際に戦闘に出れば、ゲームとは違う臨場感や痛みが伴うわけで。
しかも、脱出の目途も、これからの見通しも全く立たない状態。
全く先が見えないから多くの人々が、絶望に囚われるのもむべなるかな。

結構世界を作りこんでいるので、説明が多いので、進展はゆっくりですね。
ただ、全く事件やイベントがないってわけじゃないです。
何もすることがない、という状態が世情の悪化を招き、PKが横行し、主人公たちも襲われたり。
遠方のプレイヤータウンで発生した問題に、介入したりと、色々やってます。
シロエ達は、ただ絶望に囚われて膝を屈したプレイヤーたちとは違い、この異世界を何とか生きようとしている強さがあると思います。

ススキノを目指し旅をする中、ここが異世界で、自分たちが冒険者なのだとシロエが自覚しますけど。
多くの困ったことがあるなかでも、そういう「良いもの」を見つけられるっていうのは、いい話だと思いますけどね。希望の欠片を自分で見出せるという事だから。
キャラやストーリーは結構好きです。世界が創りこまれているというか、人気あるゲームだったっていうのも納得できる世界があって、俺は好きですけど、その辺の情報の出し方で好みわかれるかも。
興味ある方は一回小説家になろうの方で読んでみることをお勧めします。
「異世界のはじまり」とあるように、今回は序章。
この巻も好きですけど、これからのシロエの「腹黒」っぷりが好きですよ。
最近気に入っているシリーズです。

今まさにNHKでアニメ化されていて、2巻の内容までが終わったところですね。
説明が多いので、どうなることかと思っていたんですが、割に良作になっていて気に入っています。
あちこちで画がもうちょっとどうにかならんかなぁ、って思うんですが。作りが丁寧なのは良いかなぁ、と思うんですけど。
 
ログ・ホライズン1 異世界のはじまり
橙乃 ままれ
エンターブレイン
2011-03-31

livedoor プロフィール
アーカイブ
カテゴリー
最新コメント
記事検索