気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に適当に読んだ本の感想などを上げていってます。 ラノベ中心になる予定ですが、コミックとかWEB小説とかTRPGのサプリメントとか、とりあえず自分が読んだものの感想を端から書き連ねていく感じですかね。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。

小説家になろう連載作品 まとめ感想2

小説家になろう、連載作品が更新されたので、感想追加。
ネタバレを含むので、読む際は気を付けてください。

今回も、

秋ぎつね/マギクラフトマイスター
シャン翠/勇者四人に巻き込まれたユニークチート
 
の2作品です。
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アリストクライシⅡ Dear Queen

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「女王を信じる兵が、人ではないのは当然だろう? 抗わない者が、人間なものか」
(略)
「化け物に抗わない者など、ただの駒だ。人は人としての誇りを勝ち取って、初めて人になれる。人の身に甘んじ、何もしない人間を……僕は人だと認めることはできないよ」


復讐の旅を続ける、エリーゼとグラン。
一つの領地を滅ぼした彼女たちが次に目指したのは、100年前に村ごと滅び、しかし今もなお人を呑み込むという噂が残り、立ち入り禁止とされた森だった。
その場にあった領地に踏み込んだ二人は、『穴蔵の悪魔』の領地において、永遠に続く戦争を行わされている『人間』たちの姿だった。

相変わらず、悪意を描くのが上手いといいますか。
致命傷ではない限り傷は癒されて、また次の戦争へと繰り出される。
永遠に続く拷問のような場所ですね。
そんな環境にすら、人間は適応してしまうというか。
実際、『穴蔵の悪魔』には人間で太刀打ちできないんですけど。
心を折られ、奴隷のような境遇に甘んじている存在。
途中から登場してきた、相変わらず正体不明の自称「人間の味方」ケンジーは、彼らを人間に含めるかは微妙、といった旨の発言をします。
ケンジーと、ケンジ-の属する組織にもなにやら思惑があるようですが、いつ明かされますかね。

イラストのように、綺麗な世界ではなく、残酷さをはらんでいるけど、エリーゼたちの道行きは尊いと思いますけどね。
復讐に生きているはずのエリーゼが、今回の『穴蔵の悪魔』、ローレルとローエンに向かって、「嗤うな」と自らの意思を突きつけるシーン。
アリストクライシであるはずなのに、彼女はどこか人間臭いといいますか。
「人間の味方」であるケンジーがいろいろと介入してくるのもそのあたりが原因なんじゃないですかね。

決してハッピーエンドではないんですよね、今回も。
しかし、地獄のような村から、殺伐とした戦いを経て、脱出したとき。
その時見えた空は、本当に美しかったんじゃないでしょうか。
重くて暗い展開を重ねて言って、最後に待っているものすら悲劇的であろうと、この作品は綺麗な世界を描いているといいますね、俺は。
逆説的に美しさを教えてくれる、っていうのはあれですけど。
悲劇があろうと、折れずに、目的を掲げて誇り高く生きる姿は、人を引き付けるってことですかね。

エリーゼとグランの二人のコンビが好きなんですよね。
今回はエリーゼがメインだったので、グランの出番があまりなかったのが残念ですけれど。
ノエルとグランの会話は見てみたかったんですが、本編で描かれなかったのは残念。
ただまぁ、ノエルとの出会いでなにか考えることがあったようで、次はグランメインの話になるんですかねぇ。
楽しみです。

アリストクライシII Dear Queen (ファミ通文庫)
綾里けいし
エンターブレイン
2013-11-30

 

人生 第4章

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Fumi's Answer
「リア充爆発しろ」は祈りではなく、呪いです。
あて先は神様ではなく、悪魔との契約を。


なんちゃって人生相談学園コメディ、第4弾。
冒頭は、おまけの質問の回答が個人的にツボったので。 
要約すると「リア充爆発しろと何度願ってもかなわない。神は私を見捨てたのでしょうか」という感じのもの。 

文化祭が近づいてきて、それの準備をしたり、いつも通り相談をしていくお話。
出し物の「リアル人生ゲーム」は、世知辛すぎて、ある意味でやってみたいかもしれない。
しかし、物語途中で、出し物が決定するなら、あらすじに盛り込まなくても良かったのでは。
まぁ、そこまでネタバレって話でもないですけどねぇ。

第二新聞部側の、メインキャラクターは結構いいキャラが揃っていますけど。
反対というか、敵側というか、まぁ、障害要因のキャラたちが、なかなか下衆というか。
第一新聞部の部長も、かなりのナルシストでうざったかったですけど。
今回の生徒会長さんも中々のキャラでしたかね。悪い意味で。
この手の学園コメディでは、もうギャグ一辺倒で行った方がいいと思うんですけどね。
2巻の第一新聞部程度だったら、まだ、ネタの範疇だと思いますけれど。
今回の生徒会長要素はちょっと、微妙なもんだと思いますね。

前回は相談の方が微妙なものだったんですけど、今回では取り返していました。
相談ネタが盛り返して来たら、なぜかシリアス要素入ってきたんですけどね。
もうちょっとゆるく読める作品でいてほしいなぁ。

学園祭準備に関係して知り合った、美術部のキャラが途中から相談にも参加します。
芸術系というか、帯だと爆発系? なんていわれていますが。
キャンバスの前で性格が変わる類の、芸術変人。
こういう変化は結構いいと思うんですけど、生徒会長問題はどこに着地するのかなぁ。

人生 第4章 (ガガガ文庫)
川岸 殴魚
小学館
2012-12-18

人生 第3章

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「すべてはおまえの心のあり方次第だとは思わないか? この現状に危機感を持つのか、それとも安穏と流されるのか、それは勇樹、お前の心構えひとつ。心が代われば世界が変わる。そうは思わないのか!」


合宿が終わり、早々に夏休み明けに突入しております。
まぁ、部活でそれも人生相談をしないといけないとなると、早々に学校始まってもらわないと困るわけですけどね。
再会したと思ったら、相談BOXの炎上という事件が発生。
まぁ、ゆるいコメディ、そんな重要な空気にもなりませんけどね。

しかし、箱が燃えたなら周辺の壁にも焼けた跡があるでしょうし、先生がまったく気が付かないはずもないんですけどね。写真撮っている場合ではない。
早々に申告して、対応してもらわないことには、むしろなんで申告しなかったのか、と第二新聞部の立場を悪くすると思うんですけどねぇ。

今回は前回までと違て、ちょっと移動が挟まっているというか。
 商店街にフィールドが動いているんですよね。
それで、ちょっと相談の切れ味が悪くなっていたというか、テンポが微妙になってた感じが。
学校からあまり動かずに、学生の相談に打乱打らと決着付け続けているスタンスの方がいいんじゃないかなぁ。
 
今回は、まぁ、作風的にたいしたことないオチが待っているんだろうな、って思いましたが、本当にどうしようもなくて。おい、先生それでいいのか。
どうしようもないなぁ、と予想通りで笑えはするんですけど、今回はちょっとパッとしなかったかなぁ。

人生 第3章 (ガガガ文庫)
川岸 殴魚
小学館
2012-08-21

人生 第2章

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「人生を輝かせてくれるのは夢だけではありません。人生を輝かせてくれるのは人です。
 大切な人と過ごした時間が人生を輝かせるのです。(後略)」


作中に登場する質問を公募している辺りは愉快ですね。
しかし、帯と作中に「俺ガイル」の渡航さんからの質問が乗っているのはどういうことだ。
いや、面白いですけどね。なにしてるんですが、っていうツッコミを入れたくなるのはきっと間違っていない。

部長の思いつきで合宿しようぜ、となったわけなんですが。
三者三様の理由で断られてしまう主人公。
それでも部長は、合宿を諦めきれず、主人公にどうにかするように指示をすると。

前半は、質問に答えつつ、それぞれの合宿に行けない理由を解消していくお話。
途中からは、無事に問題を解決し、合宿に着ました、という話。

第二新聞部の相談コーナーが好評だから、と第一新聞部でもパクって同様のコーナーが展開されます。
しかし、この浅野は好きになれる要素が全く見当たらないようなキャラですね。
バトルものだったら、ヒロインを徹底的にいたぶって、調子に乗った末に主人公に痛めつけられるか、逃げ出したところに真の黒幕が現れて「君は少しやりすぎた」とか言って処分されるタイプじゃないかと。
どうして第一新聞部のメンバーはこんなのを部長にしているんだろうか。
金か、金が悪いのか。
女子の体操着を盗んでいる疑惑がかけられている、ナルシストが部長になるためにはいったいいくら必要なんでしょうかね・・・しかも、体操着盗難疑惑は、確実に実行しているし。
学校側とかの対応が必要なレベルの変態と言えるんじゃないだろうか。

最終的には、第一新聞部と第二新聞部の相談メンバーがそれぞれ「いかに適切な答えを返せるか」という勝負に。
ネット配信して、コメントの多さで勝敗を決めるっていうけど、よくこんな配信に人を集めたな。
こんなというとアレだけど、人生相談対決なんて配信を見る人はそんなに多くないと思うんだが。
そして浅野は金の使い方が間違っている。
一日で代理人を(買収して)使えてくるとか、そんなんじゃなくて、勝ちたいなら、サクラを大量に雇って、コメント操作するべきだったんじゃないだろうか。
その場合、ネット配信っていう匿名性が高い状態なんだから、露見させるのも、攻略するのもほぼ不可能状態で、目的を完遂できただろうに。
もし、その手を打たれた場合は・・・都合よく誰かがハッカー能力を発揮して、情報操作するとかそういう展開になったんですかね・・・ラノベ的にはよくありそうな展開ですが。
って、なんで俺はあの嫌味な第一新聞部を勝たせようと意見を出しているのか。
ざまあみろ、の一言で片せばいい話なんですが、少し気になって。
まぁ、この手のコメディタッチの話にこういうツッコミ入れても仕方ないですけどね。

そして主人公は、結構ムッツリっていうか。
DAICHIさんいったい何やっているんですが。あんな派手な工作していたら、管理人さんに気付かれて罰金化されそうな気がしますけど。
その執念は買うけど、そこまで手を入れてい行くんだったらもう少し偽装工作にも手を入れようよ・・・と思わないではない。

前と同じノリで、相談者の3人と主人公が少しずつ仲良くなっていってるのはいい感じ。
ま、それなりに楽しんでます。

人生 第2章 (ガガガ文庫)
川岸 殴魚
小学館
2012-04-18



 

人生

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「思うようにならないから、人は努力するし、助け合うし、夢を見るんじゃないかなって」


第二新聞部に所属する主人公は、部長から、新企画を任される。
それは、寄せられた悩みにこたえる人生相談コーナー。
理系女子、文系女子、体育会系女子を回答者に招き、主人公が進行役となって、相談を進めていく。
・・・お悩み相談、っていうかお悩み遭難になりそうな議論が巻き起こっている相談コーナーですけどね。

人生相談って言っても、学校の部活の一コーナーでしかないので、「なに部に入ろうか迷っています」とか「人と仲良くなるにはどうしたら良いでしょうか」とか、そういう悩みが多く寄せられています。
というか、第二新聞部っていう、存続ギリギリの5人、しかもうち三人は幽霊っていう状態の部活で、これだけの相談を集めているっていうのはすごいんじゃないでしょうか。
普通は、そんなすぐに相談とか出てこなくて、月に一件あればいい方さ・・・みたいな話になりそうですが。
まぁ、そこは学園コメディだから、という事で納得しておきましょうか。

帯見ればわかると思いますけど、悩みに真面目に答えるのではなく、どこかずれた感性を持つ3人が、それぞれ頓珍漢というか、暴投っぽい回答をだし、それについて話し合うっていう内容。

ずれているといっても、理系女子の梨乃は単純に、コミュニケーション慣れしていないっていうのも大きいと思うんですよね。自分の興味ある分野の話で饒舌になったりするぐらいで。
ただ、体育会系代表は、一から十まで根性論みたいな勢いで、たまに大丈夫かって思います。あの人ブレーキとか搭載していないんじゃないだろうか。
ふみは、落ち着いているようでいて、ちょっと妄想激しいというか、考えてみたんですけど~からが長いし、結果ダメだし、どうなんだろう。
しかしこの3人の、あっちこっちバラバラに飛んで行ってる質問を、当たり障りなくまとめているあたり主人公も只者じゃない感じが。いや、嘘はついてないけど、よくまとめたなぁ、という感じが割とツボ。
あと、あまり親しくなかった女子をしれっと名前呼びしているあたり、油断ならないというか。

急に重大な事件が起きたり、重要な相談が寄せられたりするわけではなく、最初から最後までこのノリです。
ただまぁ、たまにはこういうゆるーいノリのラノベを読むのもいいかなぁ、と思います。
個人的には結構気に入りましたよ。

人生 (ガガガ文庫)
川岸 殴魚
小学館
2012-01-18

Unnamed Memory  word-memoriae-

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それは、青き塔に住む魔女。
呪いを受けた王族。
時を書き換えられるのなら何を望むのか。
全ては塗り替えられる物語である。


小説家になろう掲載の作品。
完結済みで、全106部。

作者さんのサイトからの転載作品で、《word-memoriae-》という共通の世界を描いた作品の内の一つ。 
小説家になろう掲載で、完結となっているのは、本編のみです。
作者さんのサイトの方には、日常を描いた番外編だったり、後日談だったりがいろいろ描かれています。
サイト名は「no-seen flower」。
本数も多くて、「その後のお話」というちょっと(?)未来の話まで含めると本編より長いでしょう。

魔法とそれを使う魔法士が当たり前のものとして存在する世界。
大陸では、永い時を生き強大な力を操る五人の魔女が存在し、人々に畏れらていた。
これは、魔女の一人と、ある王族の運命に纏わる長い御伽話である。

本家サイトに掲載されているあらすじを引用。
冒頭のセリフは、本分の最初も最初に掛れている文言ですね。
これらからわかる通り、これは呪いを受けた王子と、一人の魔女の物語です。

オスカーは、ある国の王子だが、子を残せない呪いを魔女に与えられた。
その呪いを解くために、別の、大陸最強と言われる魔女ティナーシャの元へとやってくる。
それをきっかけに、二人の物語が動き出していく。

こうオスカーとティナーシャのやりとりが軽快で読んでいて楽しいんですよね。
文章が合ったのもあるとは思いますが。
オスカーは、第一王子という立場でありながら、いわくある遺跡にふらっと潜ってみたりする、王族としてどうよっていう癖を持ってます。
武術も巧みで、将軍にすら勝ってしまったり、通常なら数十人で攻略する、試練を乗り越えたものに報酬を与えるとされる「魔女の塔」を一人で攻略してしまったり。
わりとはちゃめちゃ。
ただ、仕事は出来るし、締めるところでは締めるので、人望はあるようです。

一方ティナーシャは、魔女として畏れられる力がありながらも、割と普通の女の子だったんじゃないかと。
いや、永い時のなかで、悲惨な目にあったり、見たりして、その精神性、実力とかもなるほど魔女だ、と納得できるものですけど。
オスカーと一緒にいるティナーシャは、結構楽しい日々を送っていたんだろうなぁ、と思うのです。

Act.1の「分からないこと」、Act.2の「約束の折り返し」あたりの、自分の気持ちに惑い、揺れ動いているあたりとかが凄い好きです。
本編の二人のやりとりも面白いんですが、本筋に絡まない本家サイトの方のSide Storyも笑えます。
気に入っているエピソードは、『蛇足―逸脱の道行き―』に分類されている「日常のお話」ですね。

「では見合いはいいですから、こちらに目を通しておいてください」
「何これ」
「逆見合い書類です。1週間後のガンドナの式典に出席する女性の中で問題がある女性を挙げておきました」

と何とも愉快なやりとりがあって、思わず笑いました。
この話に出てくるのはオスカーとティナーシャではないんですが、まぁ、その辺はぜひ本編読んでもらってから、目を通してほしいかなーとか思います。
他のSide StoryとかShort Storyも、短いのに笑える要素が織り込まれていて、いい作品だと思いますねー。

はたらく魔王さま! 10

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「(略)俺はリターンマッチのつもりだったから、俺一人でやらせてくれって言ったんだ。
そうしたらどうなったと思う? アドラメレクの野郎、一騎打ちを拒否しやがった。
安い誇りに浮かされて戦い負けるなら、貴様ら人間は永遠に我らの支配からは逃れられんってな具合にな。俺は結局最後まで、自力で奴を超えることができなかった」


故人である、元悪魔大元帥で、北方大陸を担当していた、アドラメレクについて触れられていました。
魔王が前回鈴乃に、「王の孤独」と「王の罪」を告解していましたが。
豆腐メンタルな勇者さんと違って、魔王様は、理念高い、王であるんだな、とこのあたりのセリフを読んで改めて思いましたね。
最近は働いていませんが、仕事に対して真剣に向き合っているのも、手を抜けない性分っていうのもあるんじゃないですかね。

魔王が、王として尊敬に値する存在だったからこそ、アドラメレクみたいに、芯の通った人物も配下にいたんでしょう。そして、その行いを本人が罪だと思っていたとしても。その理念が、誇りが、喪われたわけではないですよね。彼が魔界に起こした風は、確かに今も息づいている。
カミーオが残っていたから、っていうのもあるでしょうけど、改革を行ったトップが破れいなくなっても、魔界は、魔王が変えたいと願った退廃した世界に戻っていないんですよね。
人間世界を支配しようと残留組のマレブランケ達が暗躍していた、っていうのはそういうことでしょう。
そして、彼らは、王に対して会いに来たりと、忘れていない。
ちょっと暴走しがちな面があり、今回は天界に付け込まれ、同胞を失うことになっていましたが。

さて、「帰ってきたアルシエル」さんは、本当に参謀だったんですね、あの人。
卵の値段に一喜一憂する主夫じゃなかったのか・・・
まさか「冷奴」と「茗荷」で勇者のメンタルを立て直そうとは。
・・・勇者さんはなんとか笑いをこらえて、それを暗号として用いていましたけど、見ているこっちからすると、シュールで、思わずふきました。
しかしまぁ、統一蒼帝さんはなんか、企んでる感じがしますけど、どうなんですかねぇ。
おとなしくしていればいいのに。

というか、異世界でいろいろとはっちゃけすぎなんじゃないだろうか、魔王。
BO-SO-ZOKUじゃねぇから。何言ってるのかと思ったけど、確かにアレは暴走族
問題はそこじゃなくて・・・いや、そういうことなのか。

エンテ・イスラ編が終わり、現代日本に帰ってきた魔王と勇者。
大家さんがおおっぴらに動き出したことも含めて、之から物語が加速していくんじゃないかと思っております。
ちーちゃんは、一体何を知ったのか。漆原が入院しているのはなぜなのか。
今回現れた最後の敵はいったい何なのか。
気になっているのは、最後の敵は「強大な聖法気」を引き寄せていました。
一方で、大家さんの姿には、魔王たち、「魔力をもった存在」ばかりが、ショックを受けているように思います。
この辺の対比とかの理由も、そのうち明かされますかねー。
これからの展開にも期待します。

今回、面白いは面白勝手ですけど、それは結構シーンごとの面白さだったかなぁ、という感じがします。
準備にあれだけの時間かけていたのに、問題解決はちょっと巻き気味だったかなぁと思うのですよ。
そこだけがちょっと残念かなぁ。
豆腐メンタルな勇者は、現代日本に帰還して、無職勇者になってしまいました。
伏線は回収してほしいですけど、そろそろ魔王様はタイトル通り、働いた方がいいんじゃないだろうか。

はたらく魔王さま! (10) (電撃文庫)
和ヶ原聡司
アスキー・メディアワークス
2013-12-10

トリニティセブン 7人の魔書使い 7

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「お茶目度が強い者ほど強い「嫉妬(インウィディア)」はそんな書庫(アーカイブ)となっております」


相変わらず、勢いで楽しむ感じ。
こう、ノリは良いんだけど、肝心の世界観とかの描写が足りない。
そろそろこの勢いについていくのも疲れてきたかなぁ・・・
あと、結構勢い任せに読んでいるので、内容が薄れるのが早い早い。

キャラクター単体で言えば、好きなんですけどね。
ただ、その見せ方が、こう、もやもやするといいますか。
小説を細切れにして、シーンごとに魅せられているような、こう、締りの悪さといいますか。
テンポが、合わない感じがしますねぇ。

1話ごとに間に解説が入って、「トリニティ」とかにもようやく説明が。
トリニティは本来一つしか会得できないはずのテーマを何らかの方法で3つ手に入れた存在。
「3つの魔導を究めし者」の意を持つそうで。
しかし、なんかアーカイブの究極魔法使える~みたいなのが、アラタの味方してる7人なんじゃなかったのか。
アレはアレで自爆技っぽいですけど。
それを考えると、7人が評価されているのはなんか逆に釈然としない。
最奥の魔術を会得した者がトリニティセブンと呼ばれている。
しかしそもそもトリニティとは、何らかの手段で3つのテーマを会得しているものの事。
セブンなのは、アーカイブの数だと思えば、納得はできますけど。
『トリニティセブン』が『トリニティ』である必要は、無いんだろうか。

『トリニティ』が認められているのなら、そっちの方が、戦力としてみるなら使い勝手良さそうですけどねぇ。
教会の解説見ると、禁忌の手段使っているかも~ってことですけど。

アラタのルーグの覚え方が酷くて笑った。
うん、こういうやつだったよね、アラタ。

さてはて、最後にはなにやら気になる情報明かされましたけど、どうなることやら。
次辺りで、購入継続云々を判断しようかと思います。


紅炎のクロスマギア~狂える竜と災厄の魔女~

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ヨアキムは選択した。選んだと自分では思っていたが、もしかたしたら答えははじめから決まっていたのかもしれない。


借金返済に追われる魔術師のヨアキムは、龍に閉ざされた牢獄都市へと向かう。
牢獄に囚われた魔女を開放するという依頼を果たすために。
杖を使った魔術が、独特のものみたいなんですが、その辺りの説明がもう少し欲しかったかなぁ。

あとは・・・ギスタークが分かりやすく屑でいっそ安心しましたけれど。
しかし、あの程度の俗物が偽王として君臨出来てる、って三眼王の血統はいったい何をしていたのか。
アレで5代目だという事ですけれど。
初代は、強力な仲間を従えた開祖みたいなもんだから、問題は・・・まぁ敵視とかはされてたろうけど、ないとして。
ギスタークがどうやって偽王となったのか。実は父親の代から入れ替わっていて、それを継いだ、とかが愚物の君臨としては穏当なコースかと思うんですけど。
その場合は、三代目か四代目あたりが怪しいのかな。流石に、初代の次、二代目から入れ替わりっていうのは無理なんじゃないかと。できたとして、真の血統が今まで残ってるっていうのも考えにくいし。

しかし先代までは質実剛健だった部屋を、趣味悪いものにしたとも書いてありましたし。
そもそも王が入れ替わるような政変があったというのに、気が付かれない者なんだろうか。
後継者の家族は、息がかかっていた相手に殺された風ですし、まるっきり知られていないってわけでもなさそうですけど。王家の親衛隊である9人の神将とかは疑問に思っていないのだろうか。
指示に従っている面々が居るっていうことは、真の王と誤解しているのか、あるいは神将自体が既に腐っているのか。
これ以上ないほどわかりやすい紋様があって、それによって得られる力があるなら、それを鑑定する道具とか当てもよさそうなものですが。

王の血筋と力が疎まれた、にしてもたがたが5代――5代目が偽物だと考えると実質4代ですか――で腐り落ちるような組織で国を運営できるのか疑問が残りますけど。
腐った官吏が利権を得るために、絶大な王を追いだした・・・いや、竜をも従えるような王をそうやすやす追い出せても国成り立たないと思いますけど。
いくら初代のなした業とはいえ、4代でそこまで血も能力も薄れないでしょう。
イスタ歴、という暦で847年なのに、5代目というあたりに答えがあるんですかね。継承できる人物が限られている、とか。
・・・あぁ、そもそも紋様が封印されていて、力を発揮出来なかったから、力が脅威とならず追放された、っていうパターンもありなのか。
イビスゲイルを狂った状態とはいえ支配できていたという事は、「偽の王紋」が存在して、それで騙されているのか。
うーん、案外考え出すと止まらないな。

・・・ギスタークがいかにして王になったのかが、この作品の一番の謎かもしれません。
現状だとわからないので、悪魔と契約して、立場を入れ替えたとかで良いような気がしてきました。
この世界悪魔いるのか知らないですけど。ただまぁ、その手の願望をかなえた結果って悲惨な道しか残ってないですけどね。

3か所を3人で封印しているんだったら、一か所ずつ解けていくようにすればよかったのに。
額の紋章も、一人目で出てくるし。
まぁ、それを言ったら手の甲の紋章が、なぜ既に出ていたのかっていうのも謎ですけど。

こう、全体的に嫌いじゃないんですけど、テンポが遅いといいますか。
盛り上がりが足りなかったかなぁ、と思います。
最後の方に、真の王と偽の王が~云々出てきますが、なんか、インパクトが足りないというか。
一冊丸々プロローグみたいな感じで、今回は全体的に盛り上がりが足りない。
王道で、外れではないんですが、もうちょっと振り切った話を読みたかった
 

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