気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。

レベル0の魔王様、異世界で冒険者を始めます 史上最強の新人が誕生しました

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「いまこそ見せてやろう、魔王イシュヴァルト・アースレイの本気をな――」

 

暗黒大陸に君臨した魔王イシュト。

勇者に討伐された彼が次に目覚めたのは、見知らぬ場所、見知らぬ戦場で。

かつての力をそのまま振るう事が出来たので、ドラゴンを素手で討伐するという荒業を披露。

討たれた反動か記憶が曖昧な部分もあり、戦闘中だった冒険者たちの保護を受け、自分も冒険者となることに。

 

元魔王としては冒険者という身分に身をやつすことは、中々の屈辱だったようですが。

日々の糧を稼ぐ必要もあるため渋々受け入れて。

養成学校に通えば、たまたま魔獣の群れと出くわして一蹴。一日で卒業という前代未聞の成果を上げたり。

由緒正しい神木を味方が傷つけたら、魔力を注ぎ込んで復活させたり。

 

他にも、ステータス表示の魔法がある世界で、使用者の力量を遥かに超えたせいで、本来レベル1スタートのハズが0、数値はカンスト、スキルは文字化けと異常事態のオンパレード。

タイトルからも分かる通り、主人公最強もののお約束を踏襲して、問題がおきてもイシュトが思い切りよく解決してくれるのでサクサク読めます。

 



恋の季節を、きみと

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「……きらいなわけないでしょう」


あらすじ・相関図等が見られる作者様のツイートがあるので「こちら」もあわせてどうぞ。
文フリで刊行された同人誌ですが、kindle版もあります。わたしはそっちを買いました。

同じ学校に通う少年少女の群像劇。

春夏秋冬で章が分かれ、それぞれの恋の風景が描かれています。

じれったくて、恋に焦がれている様子が可愛くて、幸いあれかしと祈りたくなる。

どのエピソードも素敵ですが、秋の章が一番好きかなー。

 

「春の章 たんぽぽの笑顔」

そそっかしい所のある少女、立岡桜。

自分でも大雑把、ずぼら、だらしないとかいう形容が似合うなんて思ってますし。

机の上に山積みにした教科書を崩してしまった時、近くにいた堤くんが手伝ってくれて。

その時にみた、彼の笑顔が気になるようになった。

「可愛く笑うんだねー」と友人のユキに話して怪訝そうな顔されてるのには笑った。その後、ばったり遭遇した本人にも言ってのけるあたりは凄い。

可愛く笑ってるのは君の方だ、と言われて照れてる場面とか良かったです。どっちも可愛い。

 

「夏の章 ゆめみるおとめ」

クラスメイトの男子、蓮見くん。

彼に告白されて、自分がそれを喜んで受け入れる夢をみた安槻るみ。

夢の影響で、彼に目が行くようになって……様子がおかしいと、蓮見くん自身に気づかれるし、るみの友人である大鳥空乃は面白くなさそうに彼女を見る。

連日、蓮見くんの夢を見るように。場面は都度違い、デートしたり照れたり、惚気たりするような感じで。

いやいや、自分はこんなキャラじゃないだろうと思いながら、夢は進展し……

キスする段に至り、とりあえず蓮見くんの友人、姫野くんに相談する事に。

なんかかんやあって解決しますが、安槻さんが寛大で良かったねー、蓮見くん。

 

「秋の章 ピアスの夕暮れ」

夏の章でも登場した、大鳥空乃。

彼女が所属する美術部の、先輩視点の話。読み返して気付きましたけど、男子視点メインなのこれだけか。一回目楽しんでスラスラ読んでたのであまり意識してなかった。

空乃は、大切な友人である安槻るみに恋人が出来たことに衝撃を受けていて。

彼女に気にしてほしくてピアスまで開けてみた。けれど、最初に気づいたのは先輩で。思わず八つ当たりをしてました。

「口を開かなければ清楚」な空乃。そんな彼女の素を知っているのは、安槻と先輩くらいで。空乃自身もこの二人に対しては遠慮せず物を言うようですけど。

生意気で、面倒な後輩である彼女の事を気がついたら好きになっていた先輩の行動力が凄い。そこで踏み込めるんだ……

その後、空乃がそれまでただの先輩だったのに、名前をつけて呼ぶ場面とか、あぁ、もう好き……お幸せに……

 

「冬の章 白雪姫の探し物」

春の章で登場したユキ、正しくは白雪。お相手は夏の章で出てきた姫野くん。

春の主役だった立岡桜が「恋人ごっこして、好きになった方が負け」というゲームを提案してきて。漫画に影響されてたようですけど。

「最初から負けてるからゲームが成立しない」とユキは桜に返してましたが、大丈夫だと太鼓判を押されて。

放課後に遭遇したときに、そのゲームの話になって。姫野くんが、それに乗っかって来て、なし崩しにゲームがスタート。

他の章では概ね「付き合うまで」が描かれていますが、この章は「恋人ごっこ」から始まるので糖度高めな感じ。……他の章が甘くないわけじゃないですけどね!

作者様の作品絡みのツイートが素敵だったので追記。
もし季節それぞれの子が好きなところを言わないと出られない部屋に入ったらというツリーが「こちら」。
後日談というか裏話は「こちら」。
特に裏話の方では春組の告白がどちらからだったか、とか色々語られていて、素敵なので読了したらぜひ。先輩がチョコ好きだと思ってるからそれを選ぶ空乃とか、そこまでチョコ好きでもないけど分けてくれる空乃が好きだから嬉しそうな先輩とか……もう、凄い。好き。


数字で救う! 弱小国家2 電卓で友だちを作る方法を求めよ。ただし最強の騎兵隊が迫っているものとする。

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「理想的な世界だということは、認めてくれるのですね」

 

国難をなんとか乗り切ったものの、問題は山積み。

素性のしれぬまま宰相となったナオキに対する反発もありますしねぇ。

いや実際、彼のいう事は数学的に間違いのない正論なんですよ。

ただ、一方的に正論を押し付けて黙らせてるだけで、その内不満が爆発しそうな心配が湧いてくるだけで。

 

実際、自分数学苦手なんで、彼の理論聴いてもふんわりとしか判りませんしね……自分で説明しろと言われたら無理と答える。

でも、現場に彼らを理解しようと行動する人がいてくれたのは、何よりでした。

紆余曲折はあっても最終的には味方得られてましたしね。首の皮一枚つながったと言う所かなぁ。他人事ながらほっとした。

 

西部戦線へ向かったソアラとナオキ。

そこにはソアラが苦手にする、前王に頼りにされていた従兄殿が居て。

彼は彼なりに王を立てようとしていたようですが……ソアラと向いている方向が違うもので、意思疎通に失敗し続けている状況。

まぁ、数学的思考でソアラと意思疎通できるナオキが特殊なんですが。一度徹底的にソアラに拒まれて、それで退かずに残ってくれた彼を尊敬します。

 



昔勇者で今は骨4 わたしからあなたへ

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「それでも、何かあるさ。後の奴らに渡せるものは。心でも、なんでも。……まあ俺、心臓も無いけど。なんかあるよ、なんか」

 

修行を要するハルベル達をエルフの国に置いて、ふらっと船上の人となったアルとイザナ。

いやぁ、コレはひどい。

修行を終えた彼女たちが「さーちあんどですとろい!」と骨を追いかけることになったのも無理はない。

 

愛船、ソカリスヘヌ号の修理の為に帝国を訪れて。

そこでもまた面倒事の対処を依頼されて、サクッと解決。

と思いきや、次の厄介事に繋がっている辺りは流石アル。

封印された「神の骨」とか言う、危険なニオイのするものを探しに行って……

 

フブル経由でダイスも似たような事態に遭遇していて、全員が丁寧にフラグ建てていくから、コレは「起きる」なと思ってました。えぇ。

あらすじでアルが取り込まれるとは書かれていましたが、思った以上の大物だったと言いますか。

『神の残滓』案件、怖いわぁ。王家はまだ安泰ですけど他のどれでも碌な事にならないって保証がされてるのが怖い。いつの日かアル他の案件にも絡んでくるでしょ絶対……




夏へのトンネルさよならの出口

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「だったらさ、川崎も自分のルールを作ってみたらいいんだよ。別になんでもいいから。自分で決めたことを、最後まで貫く。そうすれば、最初は生きづらさを感じるかもしれないけど、理想の自分に近づけるんじゃないかな」

 

相変わらずガガガは尖ったもの出してきますね。

一級品の青春小説で面白いんですけど、ラノベらしからぬ雰囲気もある。

これが選考に出て来てW受賞するあたり面白いレーベルですねー。

出版業界厳しいですけど、続く限りは方針貫いていってほしいところです。

 

ウラシマトンネル。

そこに入ると欲しいものがなんでも手に入るが、その代わりに年を取ってしまうという歳伝説。

噂でしかありえないようなソレを、高校生の塔野カオルは見つけてしまった。

 

このトンネルを使えば、五年前に死んだ妹を取り戻せるかも。

その思いが沸き上がってきたら、止まることは出来なかった。

検証作業中に転校生の花城あんずに見つかり、2人でトンネルを使おうと色々と調べていって。

何かを得る為に何を犠牲に出来るか。取捨選択する話というと身も蓋もないですけど。

過去に縛られていた彼らは、何らの形で「禊ぎ」が必要だったんでしょう。

前に進むために、踏み出すまでの決断が、丁寧に描かれた良作。



失恋文庫 書き下ろし失恋小説アンソロジー

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サークル「ビッグ・ラグーン」よりC96で頒布された『失恋文庫』。

好評につき完売したため、重版&電子化が予定されているそうです。

会場で無事購入し、読了したんですが……タイトルに在る通り「失恋」がテーマのアンソロジーなんですよ。

 

で、ラノベ作家としてお名前を聞いたことのある方々が、本気で「失恋」を書いているわけで。ゴリゴリとメンタルが削られていきます。

全編、それぞれに面白いです。良質なアンソロジーで、テーマに誠実なのは間違いないです。ですが読んでいる最中「誰がここまでやれと言った」みたいな気持ちも沸きましたし、リアルに胃が痛かった。濃度が濃い。用法用量を守ってお読みください。

読むだけでここまで体力使う作品も中々ない。編集の御二方は本当にお疲れ様でした。

 

一番好きなのは子子子子子子子先生の『シラノが想いを告げる時』、次点でしめさば先生の『独り占め。』。失恋パワーがあったのは北山結莉先生の『ずっと一緒な君と僕』と涼暮皐先生の『虚無・A』ですかね……

以下、作品ごとの感想を書きます。ネタバレあるのでご注意を。タイトルは掲載順・敬称略です。


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未完結ラブコメと運命的な運命論

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「運命は……変えられる……」

『んにゃ。わたしは、そう思います』

「そっか……」

 

色々調べて服装、言動に気を付けて恋人との楽しい時間を過ごしていた凍弥。

けれど、「なんか違う」。「もっと運命的な恋がしたい」と振られてしまって。

失意の彼の前に喋るプリンが登場。いや、マジなんですって。暑さで幻覚見てるわけじゃないです。

 

ラブコメの主人公として凍弥を選抜。

「異なる世界線の未完結ラブコメのヒロインを救え」という何とも厄介なネタで。

問答無用で選んで置いて、失敗したら死ぬぜ! は難易度高すぎませんかね……

秘密をもった美少女転校生が来て。プリンから課題を出されて。

 

なんとか乗り越えたと思ったら「ラブコメといったら複数ヒロインだよね!」と新しい出会いを演出して来る未完結処理班、あまりにも人の心が無い。

そもそも選抜基準も「恋に悩みながらプリンを開封した少年」ですからね。

凍弥がラブコメ展開に振り回されながらも、彼なりに悩み、答えを出したのが良かったですねぇ。お見事。



女が苦手なヤンキーと少女の話1

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わが生涯に一片の悔いなし

「おい 俺置いて勝手に死ぬな」

 

Twitterで見ていたので、書籍化記念に購入。

強面で怖がられる熊田優。女の子が苦手で、緊張して言葉遣いが荒くなったりするのが誤解されてるだけで、言うほどヤンキーじゃないですよね。

苦手な勉強の対策として図書館に勉強しに来るくらい真面目ですし。

 

そんな彼と背が小さい同級生の女の子、卯月さやかとの交流の話。

背丈で最初に「子ども」認定したせいか、さやか相手には「女が苦手」な面を発揮せず普通に触れたりしてます。

さやかの方は逆に彼が好きなので、意識しまくってて、「ジャンル:幼児」分類に打ちのめされてますけど。頑張れ……

 

まぁ、どんどん熊田もさやかの事意識するようになってきますけどね。

「普通に話せなくなりそうで嫌なんだ」と言う想いから、一歩踏み込めばいいのに。

もどかしいし、甘いし、癒されますねー。かわいい。



あの日、神様に願ったことはⅡ girls in the gold light

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「お前に知って欲しかったからだよ。俺も、お前の友達も。お前はもう一人じゃないって。出会ったから。触れ合ったから。知ったから。知りたいと願ったから。その瞬間、俺たちはもう他人じゃないんだ」

 

2巻で取り上げられるヒロイン誰かなぁ、と思ってたらまさかの新キャラで意表を突かれました。

黄金井月泪。同じ高校に通う、後輩の少女。碧と瑠璃とはクラスメイトのようですが、交流はなかった。

けれど、唐突にお金を出して友達になって、みたいな奇行をして注目を集めたりしたようです。

 

そんな彼女が叶羽の前にもやってきて。

「神様から試練を与えられた」という話や、彼女の過去の事なんかを聞くことに。

碧から誘われ、叶羽や燈華たちが写真部に所属する事になったりとどんどん変化していって、青春だなぁという感じ。

両手に花状態で昼食を取っていたり注目されてる場面もありましたしねー。

 

月泪が、少しずつ交流して仲良くなっていく場面は和みました。臆病な猫みたいだな、彼女。

そうして積み上げて来た時間を、台無しにしてくれる出来事が起こったのは悲しかった。ただまぁ、叶羽を天狗くんと呼ぶのと同じで、出る杭を打つような残酷さも人は持ち合わせてるんですよね。

でも良い出会いがあったから。マイナスな面に負けず、進み出してくれたことに安堵しました。

 



疑似ハーレム2

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「だって~~先輩とデートしたかったんだよぉ…!」

 

あーもう可愛いなぁ。

なんでこの二人付き合ってないんだろう。

34話の髪型で「えらいぞ~」とか気軽に頭撫でてるし。目白黒させて赤面した後顔を隠す凛ちゃんが可愛い。

 

凛の妹、綾香ちゃんもかわいい。ぐうたらお姉ちゃんの話しちゃうところとか。

求められてぐうたら実演するあたりも律儀。先輩、最後動けなくなってるの演技に全力なんじゃなくて、アナタがとどめ刺してるんですよ。

そのあとの41話の課外授業が、凛が友人に「先輩がいない~」と嘆く場面で、もう本当、早く付き合えばいいのに……好き。



プロフィール

ちゃか

 友人に「活字中毒っていうか読書中毒」と評される程度には本が好き。適当に感想を書いていく予定。リンクはフリーでコメントはご自由に。悪質と判断したものについては削除する場合があります。

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