気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に適当に読んだ本の感想などを上げていってます。 ラノベ中心になる予定ですが、コミックとかWEB小説とかTRPGのサプリメントとか、とりあえず自分が読んだものの感想を端から書き連ねていく感じですかね。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。

死にゆく騎士と、ただしい世界の壊しかた

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「は、はか、謀ったんですか、わたしを……!?」

 

最愛の女性の命と引き換えに生き延びてしまったラミ。

偶々立ち寄った街で彼は、エイネの後輩である神子シトリーと出会う。

彼女は、神子としてのスペックはあれど、それを使いこなせていなかったため……ラミを師と仰ぎその教えを受けることに。

しかしまぁ、このシトリー神子として選ばれたスペックあるのに概ねポンコツというか。朗らか脳筋ガールというか。

 

作中で師と競争して、女子力の勝利だと叫んでましたが。女子力とはと聞かれて、

「それはもう体力腕力脚力その他諸々の総合力ですよ、師匠!」

「完全に物理じゃねえか……」

と言われるくらいには筋力に全振りというか。初代神子を、これが神子で本当にいいんですかと問い詰めたい気分。

 

まぁ、ラミが「救世を諦めさせようとしている」のに対し「絶対にあきらめない」と分かっているシトリーという組み合わせはアリだったのでは。
シトリーが間に居るおかげで、アウリも話を聞いてくれてる部分あるでしょうし。

簡単に真意を語らないラミが最初にアウリと出会ってたら……戦争になってたろ……

いやアウリもアウリで、あの詠唱は卑怯というか。彼女もかなりひねくれてる感じがしてますけどね。


滅びゆく世界と、間違えた彼女の救いかた

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「うん。できるよ、私には」

「なぜ?」

「――だって私にはラミがいるから」

 

騎士となった少年と、神子であった少女の旅のお話。

その果てに、少年が最愛の少女を喪う物語です。

もう発売前から公式がツイッターで暴露してたし、帯裏でも書いてあるし、なんなら開幕から20P位のところで、少女――エイネが死ぬことは明らかにされていたんですよ。

判っていたのに、彼女が喪われてしまったことが、とても辛くて悲しい。

これを愛と希望の物語というあたり、作者さんに人の心がないという話がツイッターで出てくるのにもうなずいてしまうな……

 

いや、作品としては文句抜きに面白かったですよ。

ラミとエイネは、お互いが居たからこそ、今まで努力を続けてこられた。

守護十三騎という特別な地位になるまで研鑽し、使命を果たすための旅に出て。

それまで積み重ねてきたものを想えば、最後の戦いでラミは退かないし、あの状況になったらエイネは間違いなくああするんでしょう。

これまでをしっかり描いた後の、別離は本当に卑怯ですよね……あー、面白いけど、もうラミとエイネの旅を見られないのかと思うと惜しくて仕方ない。

 

この喪失の果てにラミがどんな果てを目指すのか気になって、読了してからすぐナンバリング1巻を手に取りましたよ、えぇ。

同時発売に感謝。そして、ナンバリング2以降も出てくれるとすごく嬉しいんですけど、どうなりますかね。




 

◇おまけ

しかし作者さんは、主人公たちの道行きを妨害する相手に「世界を救う」という目的を与えないといけないという誓約でも課しているのだろうか。

この命数世界しかり、セブンスターズや、やりなおし英雄でも、こちら側が間違っているという事を突き付けてきますよね。

そうした葛藤、美味しいですけどね。展開的に。

後、作者さん的に、絶対ワーツは裏切ってくるだろうと思ってたのにそんなことはなかった。途中のモブは信じるな……

薬屋のひとりごと8

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「仕事は分配。使えるものは誰だって使う。使えないものは邪魔にならぬよう、毒にも薬にもならない違う仕事を与えてください」

 

変人軍師が、囲碁大会を開催するとか言い始めて。

性格はともかく実力はかなり高いため、注目を集めているうで。

壬氏の手伝いをしている文官が熱を上げてる様子には少し笑った。解読も難しいし文才はどうでもいいけど、あの人の棋譜は見たい! という熱を壬氏に披露できるあたりは見事。

 

変人軍師の囲碁大会という一見ネタにしか思えないイベントもかなり大仰なものになっていましたし。

そうでなくても蝗害の報告や、不思議と甘い葡萄酒の話など壬氏は毎度のことながら苦労してますね……

 

正直今回一番笑ったのは、猫猫が同僚と化粧品を買いに行って……何故か薄餅を焼いていた所ですかね。

「ねえ、二人とも。周りが呆れているわよ」と姚に言われてましたけど……しれっとツッコミ入れてる辺り、彼女も大分毒されてきてますよね……

 

とは言っても猫猫が薬を試すためにわざと怪我しようとしたら焦って止めたり、ちゃんと常識的な部分も残っているようで安心しました。

友達だから、という姚に燕燕が妬むような眼を向けてる場面も微笑ましかったですねぇ。猫猫にちゃんと友人が出来たのは何よりです。

 

玉葉妃の周囲もかなり不穏な気配があるようで、猫猫を引き込もうとしたりしてました。

人気者ですね、猫猫。毒見が出来て、頭の周りも良い女となれば使い勝手がいいんでしょうけど。

最後、壬氏がとった行動は、高位の人間としては正直ありえないものだと思いますが。いざとなったら手を選ばない辺りが彼らしいのかな……怖いわー、敵に回したくない手合いだ。



『Unnamed Memory 試し読み用書き下ろし短編』を読もう

※(19年2月16日追記)
無料の期間が終了したため、配信終了したそうです。
ややこしいのでリンクは解除しましたが、推しを推す為に記事は残しておきます。

※2(19年3月26日追記)
noteにてお試し短編が公開されたようです(リンク)。
いや、noteの更新自体は2月21日とかだったみたいなんですが。
仕事でドタバタしてて気づけなかったので……それはさておき、お試しでもオスカーとティナーシャの対の良さは垣間見ることが出来るので、是非。



『Unnamed Memory』が好きなんですよ。
えぇ、『Unnamed MemoryⅠ 青き月の魔女と呪われし王』の感想書いた時にも、好きだとは言ってましたが。
発売以降ツイッターでふと思い出すと『Unnamed Memory』の話をしてたりするくらいには、思い入れのある作品です。

そんな『Unnamed Memory』の試し読み用描き下ろし短編が今ならkindleで無料!
というアピールの為だけに記事を書くくらいには、推してます。
なんか設定の問題で、kindle版公開から少しの間は99円設定になってたんですが。
無料まで待ちきれなくて課金してました。
友人に倣って軽率に推しに課金してしまう軽率の民を名乗ろうかしら……

「そろそろ結婚する気になったか」と王子が聞いて「何寝ぼけてるんですか」と魔女が返答する。
二人のやり取りが、読んでいて楽しいです。
でも、この軽い部分は彼らの一面でしかなくて。
この短編で言うと「そうか……分かった」とオスカーが言った後に見せた強者としての姿が、その隣に並んで色あせない魔女の笑みが、美しいと思うんですよね……

短編は短編で面白かったんですけど、あくまで試し読みの断片でしかないので。
気になったらぜひ、書籍の方も手に取ってほしい。
ACT1とACT2、それから続くSideStoryがWEBでは展開されていますが……現状ACT1までしか書籍化されないとか言う話で、悲鳴を上げてるので。

Unnamed Memory 試し読み用書き下ろし短編
Unnamed Memory 試し読み用書き下ろし短編 [Kindle版]
古宮 九時
2019-02-08





あの日、神様に願ったことは kiss of the orange prince

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「もしきっかけが何であれ、誰かの為に何かをしたいと願ったのなら、それはきっと、優しさであり、恋であり、愛だよ、ってあの子なら言うんだろうな」

 

一年に一度、対価を捧げる事で、一人の願いを叶えてくれる神様が居る街。

今年、選ばれた少女は対価を捧げるのではなく、試練を課されて。

叶羽が泣いていた彼女に声をかけた事で、話が進んでいく。

 

「笑いたくもないくせに浮かべた笑顔なんて、誰が浮かべても不細工だろう。頼むから、無理して笑わないでくれよ。俺にとって、それが一番辛い」

叶羽は知らなかったけど、試練を課された燈華先輩は学校でも有名な人で。

彼女と接点が出来た事で、周囲から注目を集めたりしてました。

 

燈華先輩は、試練を超える為に叶羽に協力をもとめて。

その交流を通してどんどん叶羽も変化していってましたね。

彼女が課された試練を乗り越える為には、彼が必要で。

それ故に誘導された。……何か目論んでそうな神様とかもいるようですし。

 

ただ、全てが計算でもなかったと思うんですよね。

あの時彼が写真を撮っていた事は偶然でしょう。それを活用された感はありますが――最後には笑顔があり、救われた人もいるのですから、何よりです。

 

写真用語でマジックアワーというのが出てきましたが……この作品自体が、魔法のように煌めいて見えました。自分の為ではなくて。誰かの為に行動できる彼らの姿が。

 

1冊ごとにヒロインが変わっていく想定だそうで。

次の巻は誰になりますかねぇ。白乃の事情も気になりますが……物語の肝に関わりそうですし、後周りになりそう。

となるとAzureのどちらか、かなー。女の子たち可愛かったので2巻も期待。



なぜ僕の世界を誰も覚えていないのか?6 天魔の夢

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「……俺のいた正史は間違ってないと?」

『間違ってはいない。だが理想といえるかはわからない』

 

機鋼種マザー・Dを撃破したカイ達。

戦いにつかれた少女たちが眠りについた中で、カイはシドの残した伝言を聞いて。

彼が語る後悔。大始祖、機鋼種、ヒトの墓所……どんどんと新しい情報が出てくる中でカイは迷い続けていて。

 

けれど、状況は待ってくれず。

三種族の英雄達の戦いと、当代のシドたちの思惑。状況を窺っているジャンヌやバルムンク達。

正史のシドが英雄たちに残した3つの言葉と、真意。

ここにきて情報がどんどんと明らかになって。大始祖までも表舞台に名乗りを上げて。

おおよその狙いに気が付いた時には、全て終わりにされてしまった。

勝手に風呂敷を畳まれれば、反攻もしたくなるでしょうし……

 

カイがここまで歩んできた軌跡を、否定されて面白い筈がない。

預言者シドの築いた正史に戻ろうと戦い続けて。

大始祖の横やりがなくても、カイは困惑を続けたでしょうけど。だって、彼はこの世界でレーレーンやハインマリル達と交流してきたから。

 

エルフの巫女が、カイの前で口にした持論。有りえたかもしれない未来の話。

そんな理想を聞いてしまったからには。

違うエンディングを目指したくなるってものでしょう。

道のりは遠く、人の寿命の短さ故に不透明さも指摘されていましたが。

……それでも、よりよい未来の為に歩むことは、尊いのだと証明してほしい。

ずっと続いていた争いが止まった中で、下手すればそれを再開させることになる困難な道ですが。カイの選択を、祝福したい。



神域のカンピオーネス4 英雄界ヒューペルボレア

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「大切なのは勝つか負けるかで、上手い下手はどうでもいい気がするな」

「言いましたね。ならば、あなたが往く道の正しさを――勝利を証し立てなさい!」

 

日本での騒動を何とか乗り越えた蓮たち。

アポロンにさらわれた王女カサンドラを助けるべく、新たな神域に踏み込んで。

まぁまた新しい文明圏の中で、強かに情報を集めてましたが……

今回の一番のポイントは、なぜかひょっこり紛れ込んでいた姐さんの方なのでは。

 

いやまぁ、侯爵が死なずに好き放題していたから、どこかで他のカンピオーネも出てくるんだろうなぁ、と思ってはいましたが

予想以上に早かったし、想像通り酷いことになったからな……どこにいっても徒弟を迎える定めなのか。いや、今回は門下に加えたわけではないので、徒弟というのも憚られますけど。

 

しかしオーディオドラマの方で、護堂が登場していたとなると惜しい事をしたな……いや、ちょっと金欠で通常版買ったんですよねぇ……

四巻の後日譚、追補編として描かれているようで。5巻の冒頭ででも軽く触れて欲しい……というか、護堂まで出てくるのなら、今の彼の力量を示してほしいような気も。

アポロンを追う傍ら、順調に攻略を進めている感。護堂よりもあけすけで、いつか後ろから刺されそうな……刺されても死にませんけどね……



よすがシナリオパレェド2

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「作家と作家が互いのエゴをぶつけ合って互いの世界をすり合わせるのには……」

「博打以上の価値があるんだ ないほうがおかしいんだよ」

「そう信じたから私達は シェヘラザードを作ったんだろう?」

 

よすがが由字の家まで押しかけてきて。

そこで、由字の父から伝言を預かってきた弟子と遭遇。

家を手放す、という伝言すら人伝にするって、どんな関係なんだこの父子……

由字の父の蔵書。カードキーでロックされた、その部屋には数万を超える本が詰め込まれていて。

 

あぁ、いいなぁ。この上ない贅沢だ。幼少期にコレを詰め込みまくったという由字が羨ましくて仕方がない。

書店員としてやはり紙の本は好きですが、スペースとの兼ね合いとかもあっていくらかは蔵書電子にしてますので。

小さい頃は、こういう書斎がある家を持ちたいと思ったものです。

 

膨大なインプットをした由字が物語を書くとき。それは一体どんな形になるのか。

彼の近くにいるクリエイター達は、興味津々のようで。

創作話になると生き生きすんな、シェヘラザードの人々。いやまぁ、坂口みたいに魂振り絞って書いてる人もいるけど。

創作に手をだすことにした由字。坂口との合作で、短編を書くことになって。苦しみながらも、それでも創りあげた辺り、彼もクリエイターなんだなぁ、と。

やっぱり彼らの活動は、眩しくて仕方がない。自分でも何か書いてみたくなりますなー。

 


よすがシナリオパレェド1

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「じゃあ正しい作品ってどんなものなんですか?」

 

「引き」が強くて物語アレルギーを持つ高校生桜橋由字。

そんな彼が、バイトの面接を受けに行ったのは只の喫茶店ではなくて。

シナリオライターの共同事務所として使っている店舗で。

創作者たちと交流する中で、由字にも変化が生じていってますが。

 

彼も重要人物であるのは間違いないですけど。

登場するクリエイターたちの存在が、本当にまぶしいんですよ。

創作をしている人。あるいは、かつてしていた人。そういう人達に、手に取ってほしい。

締切破って冷や汗書いてたり、修羅場を協力プレーで乗り切ったり。

天才に届かないとしても、創作をする情熱であったり。痛くて苦しくて、それでも書く人々の姿に圧倒される。

 

「書くぞ俺はっ!!」

「てめぇが勝手に「坂口考一郎」の価値をさげるんじゃねぇっ!!」

一番苦しみながら、書いているように見える坂口が好きですねー。

彼の叫びは、本当に胸に痛い。けど、彼は自分で言った通り、書き続けてるんですよ。尊敬できる。



ヴァニタスの手記6

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「彼女の本当の望みがなんなのか」

「何が彼女達にとっての救いなのかも」

「それを知ろうとしないまま 離れたくないです」

 

冒頭からジャンヌが可愛い。

ヴァニタスに思いっきり振り回されていますな。

情報屋とも合流して、ノエとヴァニタスの書を求めて白銀の魔女の下へ向かおうとして。

 

一方、魔女に連行されたノエは吸血されたり、ビンタされたり忙しいな……

呪い持ちの吸血鬼を作る、ネーニアまでいて。ネーニアは強い力を持った吸血鬼相手だと、無理やり名前を奪うことが出来ない。

だから、「願いを叶えたら真名をくれる?」と交渉を持ち掛けるらしい、という情報が出てきました。

 

更には、クロエの過去からオーガストやジャンヌと交流した過去の話。

オーガストの歪みまでも描かれて、うわぁ。元は穏健派で、けれど裏切られて。

そうして彼は権力を掴み、上にいた者を蹴り落としていったようですが。いやぁ、予想以上に重いというか。

オーガストの吸血と呪い、それを弾けるくらい強かったクロエ。そんな彼女も、自ら真名を手放したんだよなぁ……

 

マキナ侯の熊だけが過去編の救いだった感が。

シリアスな場面でアレは卑怯だ……笑った。

ヴァニタスと合流したノエ、獣と処刑人と教会と吸血鬼。

色々と思惑が絡んだ中で、どんな結末に辿り着くのかが、怖くもあり楽しみでもあります。

 

ヴァニタスの手記(6) (ガンガンコミックスJOKER)
望月 淳
スクウェア・エニックス
2019-02-22


プロフィール

ちゃか

 友人に「活字中毒っていうか読書中毒」と評される程度には本が好き。適当に感想を書いていく予定。リンクはフリーでコメントはご自由に。悪質と判断したものについては削除する場合があります。

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