気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に適当に読んだ本の感想などを上げていってます。 ラノベ中心になる予定ですが、コミックとかWEB小説とかTRPGのサプリメントとか、とりあえず自分が読んだものの感想を端から書き連ねていく感じですかね。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。

カンピオーネ!Ⅱ 魔王来臨

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「覚えておくがいい。我ら『王』同士は互いを無視し合うか、不戦の盟約を結ぶか、終生の敵と決めて戦い抜くか――いずれかだ。今より貴様は、我が敵のひとりとなる!」

古参のカンピオーネ、ヴォパン侯が来日。
それには、ある儀式を行うための準備という目的があって。
主人公の友人がそれに巻き込まれて、また争いに発展していくわけですよ。

今回は、ヴォパン侯爵の他、リリアナとかも登場してきて、キャラクターが少しずつ増えて言ってるなぁ、という感じで。
表紙にもいる、万里谷が今回のヒロインってところでしょうか。
囚われの姫を助けるっていうのとはまた違いますか。
強大な力に追われている相手を助けるっていうのは王道ではありますなー。
カンピオーネ同士が相争う結果になると、凄く大参事ですけど。

しかし、巫女がいくらつぶれても構わないから、神降ろしの儀式をやってしまおうっていうヴォパンは結構あくどい。
まー、魔王と恐れられるカンピオーネとなれば、これぐらいは当然なのか。
比較してみれば、護堂はまだ話が通じるかもしれないと思えるのは幸いなのかどうか。

友人の為に、格上との戦いに臨む姿は格好良いような気がするけど、彼が戦う時の「切り札」に絡むのがいちゃいちゃイベントなわけでして。
真面目に熱いバトルしてたのどこ行った、な感じが。面白いから良いですけどね。
最新刊あたりとか、もう、日常的にいちゃいちゃしているから、シリアスな場面で何をっていうのはなくなりましたけどね。

サルバトーレが結構良いキャラしてるなぁ、と思いましたけどね。
あっちこっちに火種巻いているというか、本気で自分本位というか。
カンピオーネっていうのはそういうものだとわかっていますけど、それにしてもなぁ。
というか、戦うたびに、主人公が再戦フラグ立てまくりで、将来不安。
ヴォパン侯爵のカンピオーネ同士の関係について、っていうのは、長く存在しているカンピオーネとして、間違ってもいないでしょう。
護堂、追い込まれると結構「実力行使」に出ること多いですから、不戦の盟約結ぶこととか難しいんじゃないのかなぁ。平和主義といいながら、なんのかんので、カンピオーネですからね。
まー、殺しても死ななそうな人ばっかなんで、たまに同族と喧嘩してガス抜きでもしてればいいんじゃないかなーなんて思ったりもするんですが。


ソード・ワールド2.0リプレイ マージナル・ライダー1

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プレイヤーB (扉を開けて)やっほ~。
プレイヤーC 貴方も、拉致されてきたようね。
GM 拉致とか、人聞きが悪いなぁ。ちゃんと快諾してもらえましたよ。
プレイヤーA 先輩、事典で「快諾」って言葉の意味、調べてくださいよ!

タイトルにある通り、主人公はライダー技能持ち。
目指せ竜騎士、みたいな感じになるんですかねー。
馬フェチすぎてどうしようかって、レベルですけど。

GMとPLの間で設定について話す部分とかあって、脱線とかもあまりない、割と真っ直ぐなストーリー。
PC入れ替え式というか、話によってメンバーが代わるような構想もあるようで。
実際2話と3話で一人ずつ増えてますしねー。
その辺のギミックもわりとうまく働いていたんじゃないかと。

第零話 「竜の国のプロローグ」
第一話 「馬フェチ緊急発進」
第二話 「駆け出し冒険者」
第三話 「懲らしめ馬泥棒」

第零話っていうのは、キャラクターメイクとか、GMとPLの間でちょっと話し合って設定すり合わせたりとかしている様子が描かれている、準備の話ですね。
実際のリプレイとしては1~3話収録。

ルールブックⅢに掲載されている、デュボール王国という竜騎士の国の近辺を取り扱ったリプレイですなー。
第一話は、PCたちが冒険者じゃないところから始まっていきます。
放牧をしている一部族の族長の息子にして、驚異の馬フェチ、ラファル。
そんなラファルに拾われたルーンフォーク、ナハト。
同じくラファルに拾われ、なぜか竜の子を連れているメルティー。
女の子2人も拾ってくるとか、これでラファルが馬フェチじゃなかったらフラグとか色々立つだろうに。今のところバキバキおられている音しか聞こえない。
しかし3話でマギテックが仲間に加わって、魔導バイクでテンション上げたりしていましたし、少しずつ変わってきてるの、かな…? 幅広くなって悪化したというのかもしれないが。
仕込まれているギミックがどう活用されていくのかが個人的には楽しみ。


ウィザーズ・ブレインⅧ 落日の都〈下〉

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「世界は優れた個人が変えていくべき物ではなく、人々の総意によって自ずから変わっていくべき物。『未来のために、弱者を切り捨てても変革を行うべし』という意思は、名も無き数多の民衆の間から自然に湧き上がるものでなければならん。そうでなければ、世界は変革に耐えられん。仮に私が認め、シンガポール自治政府に属する全ての議員がそれを認めたとしても、民衆の同意が得られぬのであればその変革はいずれ決定的な破局を招くことになる」


待った、三年まったよ……!
後書きで作者も書いていましたが、さすがにもう出ないかと諦めかけていました。
上中下の下巻を三年も待たせるとか鬼の所業ですよね。
しかし、出ないかもと思いながらも手を伸ばしてしまうくらいには、この作品が、描かれている世界が好きですよ。
だからこそ、もうどれだけ時間かかってもいいので、どうか、残り2エピソードで完結だというのなら、最後まで描ききって欲しいですね。

さておき、本編。
同盟を結ぶべくシティに赴いた賢人会議。
しかし、それを拒む一派の行動によって、参謀真昼が囚われの身に。
市民たちは、賢人会議が神戸を滅ぼしたという情報に踊らされ、暴徒と化す。
裏に工作がなかったとは言わないけど、火種がなければそれを煽って大火事にすることもできないわけで。
魔法師と、人間という二つの立場とそれぞれの抱えている問題、軋轢。
今まで誤魔化しながら進んできていたそれらが今回ぶちまけられてしまった。

今までバラバラに動いていた主役級の人物が、それぞれの立場や思惑は違えど一つのシティに集まっているのだから、こんな状態からでもなんとか救いを手にしてくれるんじゃないかと思っていましたが、一人一人が傑物であったとしても、止められないものはあるんだよなぁ。
どれだけ強い力があっても山を動かすことはできない、とかそういう類。

暴徒と化した市民の前に、賢人会議の面々は悩む。
力を以て突破するのは容易い。しかし、それをすると、賢人会議とシティ、魔法師と人間の関係は修復不能な傷を負ってしまう。
同盟を結ぶために訪れたからには、出来る限り被害を出したくない。
そういう悩みを付かれて、どうしようもない方向へと、押し流されてしまう。

『世界再生機構』として祐一も動き出すけど、少しでも被害を減らすための対処療法しかできない。
要するに焼け石に水。
誰も彼もが、必死になって、最悪の状況を逃れようとしているのに、どんどん状況は悪化していく。

同盟反対派の議員も、信念があって、嫌いにはなれない感じはします。
神戸の残党もそれぞれに必死だったという事に間違いはないでしょう。
ただ、もう少しだけ、信じてほしかった。

リン・リー議員にも信念があり、マザーコアとなった執政官のように、「政治は神の代理行為ではない」と信じていた。
だけどそこまで確固たるものがあるんだったら、市民にもっと情報を渡すべきだったんじゃないのか。
隠された情報を求めることすら、市民が動かないことには始まらない、というんだろうか。
判断材料がない中で、犠牲を強いる道を選ぶとしても、自ずから選ばれなければいけない、っていうのは、ちょっと詭弁なんじゃないかな。
結局、魔法師っていう存在の脅威を理解できていない市民が多かったから、暴動は起きたし、賢人会議側が冷静だったせいで、その人たちはそのままに生き残った。
いや、魔法師じゃない人間を滅ぼせって言いたいんじゃないですけど、「魔法師は人間と違う者」というだけの認識で行動を起こしたからこそ、あの暴動は止められなかったんじゃないか。
驚異すらも教えて、その上で、道を選ばせるべきだったんじゃないのか。
『光耀』に盲目になったシティの中ではそれも難しかったんだろうか。
まー、いくら嘆いたところで、起きた結果は変えようがない。
流れができてしまった以上、それに乗るかどうかの決断は下さないといけない。

もう、しょっぱなにあんなシーン入ったもんだから、嫌な予感はしていましたけど。
滅びが迫った世界で、救いを求めて、最善を尽くそうとしている。
それは間違いないはずなのに、道は分かたれてしまった。
選ばれたはずの可能性が閉ざされ、決断は下される。

あぁ、優しくない世界で、優しくない物語だ。
けれど、読まずにはいられない引力がある。
脱落者がでて、争いへと向かうことに。
それだけは避けたかった人が大勢いたはずなのに。
資源が限られた世界で、争いを起こすという事は、滅びへ加速する道ですらあるだろうに。
どうか、ここから、少しでも救いがあって欲しいと願う。

・・・・・・さぁ、次は何年後かな!

ウィザーズ・ブレイン (8) 落日の都 (下) (電撃文庫)
三枝零一
KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
2014-02-08

ジャンプSQ 2014年3月号

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ジャンプスクエアの感想。


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魔法剣士のエクストラ

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「――裏切り者(ジューダス)か。しかし、人が犯しうるもっとも罪深い『裏切り』とはなんだと思うね?」
(略)
「それは『自分自身の心に対する裏切り』だとこの私は考える。ゆえに、その呼び方はいささか心外だな。私は帝国を裏切ったかもしれないが、自分の心は何一つ裏切ってなどいないのだから」


俺TUEEEな主人公が、落ちこぼれというかそれぞれに問題を抱えた生徒を鍛えて、大会優勝を目指していく話。
ピーキーな能力を持った生徒を、一芸特化な感じで鍛えていこうという方針なのは、ま、お約束。
しかし、主人公自重しないなー。

お色気シーンがほぼ風呂覗きっていうのはどうなんだ。いや、おおよそ事故ですが。
設定が大量に積まれているのに、そういった場面が間に挟まるから、勢いがない。
敵も、誘導しようっていうのが大体見えて、あぁ、じゃああっちが敵なんだなぁ、とわかって拍子抜け。
で、敵が強いなーと思ったら、されに上乗せしてくるとか、もうぶっ飛びすぎですな。

若手の育成と、その成長の発露。
そして、同時に進行していた事件の調査と、末路。
両方ともどっちつかずで終わってしまった印象かなー。
最後結局主人公の力押し一択みたいな感じだったじゃないですか。

全体的にルビ盛りだくさんの、厨二心満載、設定過積載なあたりが魅力なんでしょうか。
この手の作品は別に嫌いじゃないんですが、なんか文章が合わなくて、読みにくかった。
続き出ても買わない気がする。

魔法剣士のエクストラ (HJ文庫)
若桜拓海
ホビージャパン
2014-01-31

金魚坂上ル 1

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「これはね わたしを作っていく大事なカケラになるんだ」
「たくさんたーくさん集めたら いつかそれがわたしになるの」
「なーんて」


坂ばかりの町で「すくい屋」という人助けを始めた少女、花小野にしき。
自転車を走らせ便利屋みたいな仕事をして、折り紙に覚書をしてもらい、それをお礼として受け取る。
その折り紙は鶴に折られ、少女の「大事なカケラ」として積み重ねられる。

自分なりのルールがあるらしく、結構自由に生きている感じがしますねー。
幼馴染の少年が出てくるんですが、その少年との会話が微妙にかみ合っていない。
いや、将来の性格で明後日の方へ飛んで行っている場合もあるので何とも言えませんけど、秘密を抱えているようですね。

そうやって、あちこちで便利屋家業のようなことをしている中で、朱と紺という兄妹に出会う。
にしきの一番古い欠片「金魚」「鳥居」「きつねの男の子」という要素。
その思い出が重要になってきそうですけど、この不思議な兄妹と出会ったことが、いい結果となるのかどうか。

朱が不思議ーな感じを持っているけど、金魚のこととか知らないことでおろおろしている様子は可愛い。
幼馴染の少年は常識人っぽくて、学校の級友な少女とかが不思議ちゃんなにしきを噂したり、微妙な目で見ているあたりとかも描かれているんですけど、どうにもにしきとか朱とか紺とか不思議要素が多いので、結局どういう話なのかイマイチわからない。まぁ、それが不快なわけじゃなくて、そういうふわっとした空気がそれなりに面白いとは思いますが。

祖母が1話では、「またおかしなことをはじめたものです」とか言っているのに、実はなにか知っているっぽいっていうのがまた。
さてはて。最後になにやら爆弾というかイベント発生していますが、これどーなるんですかねー。


英国マザーグース物語 哀しみのロイヤル・ウエディング

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「さっきのぼくの言葉は正確ではなかった。いや、正確ではあるけれど、ぼくの考えの一部でしかなかった」
ジュリアンがふりむき、セシルの視線をとらえる。
「なによりも、ぼくはきみに、危険なことに自分から近づいてほしくないんだ」

セシルはセシルで秘密を抱えているという悩みがあって。
でジュリアンの方もその秘密を知っているという秘密を明かそうかどうしようかとそれぞれに思っている部分があるっていうのは中々。
しかしジュリアン。秘密を知っていて、悩む事情もある程度分かるからといって、セシルは「知っていることを知らない」だからともすると超おせっかいというか、心配性というか。
セシル的には男にこういう事を言う人なのか、と思われる可能性あるんじゃないだろうか。まぁ、友人としていい関係築いているから、問題ないようでしたけど。

今回は、都市伝説とか霊媒師とかを追っていく中で、ちょっときな臭い問題に繋がっているようで。
殺人床屋の都市伝説を記事にしようと行った先で説かれた謎。
ある家族の絆に関する謎は、セシルには結構来るものがあったんですね。
確かに凄くにぎやかな兄弟がいるからアレですけど、父も母もいないですからね。
片方「いないことになっている」人がいますけど、会えないことに変わりはないですし。

そして、もう一つの噂の霊媒師にまつわる事件。
今回のテーマは家族とか絆とかそういうものだったんですかねー、と思ったり。
霊媒師となれば当然イタコというか、亡くなった家族の霊を下ろして云々の話が出てくるわけで。

結局のところ、黒幕には逃げられちゃいましたし、どーなることやら。

アルシャードff

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旧版のルールブック。
最新版はアルシャードセイヴァー。
「アルシャード」から始まってアルシャードff」と「アルシャードガイア」がだいたい同時期に平行していて、「アルシャードセイヴァー」にいったんでしたよね、確か。
ミッドガルドとブルースフィアそれぞれを舞台としてたクロス・オーバーリプレイであるトライデント・シリーズは読みました。

「ファイター」、「スカウト」、「ブラックマジシャン」、「ホワイトマジシャン」。
「ヴァグランツ」、「ウィザード」、「エージェント」、「エレメンタラー」。
「サムライ」、「ジャーヘッド」、「ハンター」、「パンツァーリッター」。
「アルフ」、「ヴァルキリー」。
合計で14クラス掲載。

初期PCが3レベルになるので、1レベルを3つか、2レベル1つに1レベル1つ、3レベル1つのいずれかのパターン。
サンプルキャラクターは3レベルで一極集中のタイプは掲載されてないですねー。
「ファイター」、「スカウト」、「ブラックマジシャン」、「ホワイトマジシャン」の4つは基本クラスというらしいです。
迷うようなら、基本クラス2レベルのサブクラス1レベルが安定する、と柱で注釈入ってましたね。

ミッドガルドを舞台としているので、真帝国関連の世界観とか、ミッドガルドの神話とか、ミッドガルドにある各組織についてとか、その辺の情報がワールドセクションには掲載されています。

巻末には、レリクス巡るシナリオ「輝きの巨神」と帝国支配下のある町を舞台にした「幸福の価値」の2つが掲載されています。

ムシウタ14 夢嘔う虫たち(上)

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「だから、俺は生きる――」
(略)
「生きてるかぎり、俺が生きていることは――罪じゃねぇ」


待ってました、のムシウタの最新刊。
帯によると、5月1日にでる、15巻が完結巻のようですけど、これ、無事に収集つくんですかねぇ。 
一番最初からして、不穏な未来が描かれているんですが。

それぞれの信念とかがある、虫憑きたち。
危険な状況、恐ろしい敵、だからといって協力できるかっていうと、そうでもない。
最も癖の強い、一号指定たちなんて、なおさらですね。

C殲滅作戦は失敗。
3チームがそれぞれ、拠点に帰還するが、Cの攻撃は止まず、危険な状況に。
バラバラに逃げることになり、レイディー・バードはその力をもって、変わらず弱い虫憑き達を守るために奮闘する。
眠り姫、アリスは目覚めず、動きかない。
ふゆほたるは、作戦失敗し、帰還するまでの間に姿を消した。
かっこうも、動きがあると言えばあるけど、ちょっと待ちの時間というか、とっとと起き上がれ、とみている側としては思いますが。戦い続けてきたからなぁ、すり減ってしまったんだろうか。
そして、炎の魔神ハルキヨ。自分の思った通りにしか動かない、彼こそ、一番扱いにくい。

今回は、帯にあるように、レイディー・バードこと利菜とハルキヨの2人の視点が中心ですね。
ただ、なんで挟まっているのか知れない、他の人の視点とかも混ざってて、あからさまに伏線っぽいんだけど、これがどう作用するのかがさっぱりわからない。
土師が復活して、逆転していけるのかなーと思ったら、Cもさる者というか、大分おかしくなってきているなぁ、という感じで、状況が。
初期に退場していたせいで土師のやりかた忘れかけていましたけど、そういえばこの人こういう人でしたねーという感じで。

さて、本編というか、利菜とハルキヨの話。
復活してもなお、「レイディー・バード」として、虫憑きの味方であろうとする利菜。
作戦失敗後に復活したために、余力を残していますが、状況がいいわけじゃないし、生き方変えられるわけじゃないしで、精神的に追いやられていますね。
まぁ、CもCで精神攻撃とかやってきているんで、その辺もありますけど。
最も弱い一号指定、と評されたりもしていましたけど、バカは死んでも治らないっていうのはアレですけど、蘇ってなお掲げようと思った信念なら、貫いてほしいですねー。

一方でハルキヨ。自分の思うようにしか動かない享楽の徒である彼ですが、それなのに、結構虫憑きの秘密にかかわったりしているんですよね。
やっぱり、一号指定にされるだけのことはあるというか、悪運強いっていうか。
ハルキヨがαの過去に触れていくとは思いもよらない展開でした。
ハルキヨ自身の過去についても触れられて、どっちもどっちというか、そりゃあこういう性格・存在にもなり得るのかなぁ、とかなんとなく思ったり。

Cの精神攻撃なのか、二人の前には倒れたはずの一号指定「かっこう」が現れる。
精神攻撃ってだけじゃなさそうかなー、なんて個人的には思うんですが、さておき。
利菜と、ハルキヨ、それぞれがかっこうに対して思う所をぶちまけるところはよかったかなー。

「アンタが、そんなことを言うな……! アンタが始めたんでしょうが!」

「そのどれにもケリをつけずにバックレようとしてやがる、てめぇが! 言うんじゃねぇぇえっっ!!」

 敵対し、戦って、一時的にでも戦場を共にするようなことがほとんどない一号指定たち。
それでもなお、戦い続けてきたからこそわかるものとかはいろいろあるんだなぁ、みたいな感じで。 

これ以上ないほどボロボロですけど、 逆転とかできるのかなぁ。
最初に描かれていた場所に繋がっていくのだとしたら、終わりには絶望しかないような気もしますけど。
どうか約束が果たされて欲しいものだと思いますがね。

 

魔王殺しと偽りの勇者2

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「わざわざ『もう会うこともない』とか格好つけて別れたというのに、まさかわずか一日で会いにくるとは思いもしませんでした。せっかくの名シーンが台無しですよ、台無し」
「いや、そんなことを言われても……」


はたして勇者はいったい誰なのか。
大魔王を殺した勇者を探す2人のやりとりが中々。
エレインもあの行動力ばかりあったところから少しは成長しているようですね。
ユーサーが個人的には結構好きですよ。

今回の勇者候補は、傭兵と魔術師。
ひとまずの平穏を見ているらしいこの国において、傭兵は、野党崩れになった元傭兵を食らって名を上げたりすることが多いようです。
5つの傭兵団を食らったと上に、不死身の噂すらある、傭兵ダリオン。

かつて国に使え、その知識と魔術によって、国境線の守りを司っていた老魔術師。
その実力をもって、魔術を不審がる人物たちを黙らせていたそうですが、王の代替わりによって城を追われることに。
そんな老人の元には、門前の小僧の如く勝手に魔術を覚えた天才の弟子がいて、荒い歓迎をされる。

エレインが傭兵にからかわれていらだったり、ユーサーがのらりくらりしたり、先述の通り魔術師の弟子に襲われたりとイベントはちまちまとあります。
でもやっぱりユーサーとエレインのやりとりで、謎を解いていく、というか勇者は誰かという真相に迫っていく様子がやっぱり一番面白いですね。
4人と会った後に、ユーサーが「勇者が誰かわかったけど言いたくない」とか言い出した辺りは中々愉快でした。
この国の人々と魔族との間にはいろいろと因縁があるようですね、というのが分かったのがいいですね。
前の巻でも描かれていましたけど、魔族、魔王、勇者。
そんな言葉から連想される、わかりやすい英雄譚では決してないというのが、個人的には気に入っています。

この巻で、目的としていた勇者探しには蹴りがつくわけですが。
続く構想もあるようなので続いてほしいなー。
ま、人気しだいという事で、「お察しください」な方向にってしまうかもしれませんが。もし続きでたら買います。

魔王殺しと偽りの勇者2 (ファミ通文庫)
田代裕彦
エンターブレイン
2013-12-26

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