気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に適当に読んだ本の感想などを上げていってます。 ラノベ中心になる予定ですが、コミックとかWEB小説とかTRPGのサプリメントとか、とりあえず自分が読んだものの感想を端から書き連ねていく感じですかね。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。

ソード・ワールド2.0リプレイ 新米女神の勇者たちリターンズ

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GM はい。彼女は第二の剣の神、アーメスの復活に加担という、わりと洒落にならない事件に加担しているので、さすがに無罪放免というわけにはいきません。が、その復活阻止に大きく寄与してくれたニゲラとイスミーの熱心な嘆願で、わりとあっさり死刑になりました。
一同 おおおいッ!(一斉ツッコミ)
GM あ、いえ、死刑にして蘇生の許可を出してくれたんですよ。(略)本当なら死刑にした罪人の蘇生なんて、許可出せませんから。

11巻で完結したリプレイ『新米女神の勇者たち』のその後を描く続編。
完結してから3か月後、ルーフェリアの護衛任務がジーク達にやってくる。
知己からの依頼という事もあって、ちょっとお気楽気分で出かけると、その先でちょっとうっかり? 高レベルモンスターと出くわしたりして。
参加しているぞんざい勇者団のメンバーは、ジークとメッシュ、エアとニゲラ、それにムーテスです。
このリプレイまでの3か月の間にジークとメッシュは復興を手伝い、ムーテスは自分で冒険者の店を起こした。エアはニゲラはライダー技能持ちのシフェナとイスミーを抱えて運送業やっているそうで。エアは相変わらず神官やって、ルーの傍に。神殿長になったそうですよ。

第32話 スクールライフを守る方法
第33話 黄金が平和に流れる方法

32話。
依頼を出してきたのはジャスティ。
後見の人が少し前にもめ事起こしかけた、ってこともあって蟄居しているようで。
領主代行を務めることになって、なんか大変そうですね。苦労人属性というか、うまく回らない生活を送っているような。
で、ジャスティが居る〈紫壁領〉には、伝統ある騎士学校があるようで。前領主が蟄居ってなにやったんだ、と不振がられて、実家に帰ったり休校する学生が出てきてちょっとピンチだとか。
なので、高名なプリ―スト招いたりして、傷ついた学校の名誉回復を手伝ってほしいという依頼。メッシュが言っていましたが、今回からは『学園編』という事のようで。
P25の目を輝かせているルーが可愛い。エアの神官の拗らせ方とか、ムーテスの権力の犬っぷりが凄い加速しているような。

33話
メッシュがあちこちでおいしいなぁ。妖精がやたらと出てくるので、これ前回も合わせて『ジークハルト・ブレード』を巡るシナリオになっていく予定だったんじゃないだろうか。メッシュがかっ攫って言ったけど。
妖精が見えないルーンフォークに懐く妖精……周りの妖精見える種族からすると、結構な笑いものだよなぁ。
アイヤールの女帝様の暗殺計画があるらしい、と話を聞いたジーク達。
式典が行われる領には、ルーもVIPとして招待されていた。ミスティの事も心配だ、ということでジーク達はその話の裏付けを取ろうと動き出す。
パーシバルのメイドは、しれっと毒盛っていたけどいいのか……仕える家の子息だぞ……? いや、それが安全の為でもあるけれど。
警備主任の協力を得て、ドレスやら警備隊衛視の衣装とかを借りて潜入調査ってほどではないけど、チームがばらけて行動を。
ランダムチャートで、うっかり数合わせを引いてしまったジークが残念というか、ここで、あのキャラを出すとかおいしいな、と思うべきなのか。

電撃コラボレーション フユコイ 彼女たちの言えない事情

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誤解でないならそれは祝福のようなものだ。世のなかの、ほかのたくさんのカップルたちにも、この雪みたいに、幸福がふりそそげばいいのにとおもう

20周年記念のコラボレーション企画の文庫。
第1弾積読に埋めてるのに、第2弾から読み終えてしまった……
電撃文庫MAGAZINEの付録ですね。雑誌の号数はVol.35の2014年1月号。
あらすじによれば、「ヒロインに隠された1つの秘密」をテーマにした珠玉のラブストーリー」らしいですよ。
4作品収録。舞台は同じ学校、同じクラス。なので、他の作品に出てきたキャラクターが他の作品にも一瞬登場したりしています。こういうリンクしている構造の作品は結構好きです。

・『ふゆのはな』 岩田洋季/そと
5年前、父親が「クリスマスプレゼント」と称して連れてきた少女と一緒に過ごしてきた少年の話。それを見た主人公は「そのとき俺がまず思ったのは、ひとさらいかロリコンの変態か、あるいは両方か、我が親ながらここまでの外道だったのかということだ」とか思っているんですが。小6にこんなこと思われるって、何をしてきたんだ、この父親は。
まぁ、そうした長い付き合いがあって、高校では、公認カップルのように扱われている2人。ただ、少年はそれだけ一緒に居ても少女の事を何も知らない、と思い、秘密を探ろうとする。
うじうじ悩んでいる割には行動力あるんですよね。ただ、その行動力はぶつけるところが違うだろう、という感じ。ま、実際父親にも諭されてますが。しかし、そこには賛同できても、この父親がほとんど出てきていないのに、好きになれない。隠しているわけじゃない? からかいと毒舌しか吐いてないような口でよく言ったもんだ、みたいに思えて。「男の子は甘やかさずに育てる」方針? 自分が楽しんでるだけじゃないのか。どーにも読んでてイライラした。

・『ヒミツな彼女の脱がせ方』 上月司/櫻木けい
『ふゆのはな』はほぼ公認されている状態のカップルでしたが。こっちはクラスの人たちに隠れて付き合っている二人の話。バイト先が近かった縁などで、距離を縮めていったとか。
ただ、ある日、彼氏は彼女に対する秘密というか、噂を耳にして。
スキー旅行に出かけることにしたんですが、秘密を明らかにするために掲げた目標が、彼女を脱がせること。……うん、タイトル通りですね。
高校生のくせに泊りの旅行にいけるとか、懐事情とか色々大変だったんじゃなかろうか。バイトしてるならそーでもないのかなー。公認カップルより先に爆発すればいいのに、って感じの充実しているように思えましたけど。

・『量産型彼女、初春レイ』 御影瑛路/黒銀
この世界には、量産型彼女、という恋愛シュミレーションソフトがあるようで。
無駄に高度なAIを用いた、実践用の恋愛訓練ソフトという事ですね。
主人公はその世界にどっぷりと浸る。1度だけ、一週間だけしか借りられない、リアルなシュミレートをするための仕組みだそうですが。
一方で、彼には、昔仲良くしていたものの、成長に従って、距離が開いてしまった幼馴染の少女がいた。
オタクの、ちょっとのめり込んでいくタイプの話なのかなーって思っていたら、話進むにつれて、ちょっと違う面が見えてくる、っていうのがいい感じでしたね。結局のところ、心の中で罵倒していたのは自分自身だったんじゃないか、と。発狂しそうになったというくらいの熱が、自分の中にあるんじゃないか、と。実際状況に変わりはないので、心が痛いのは変わらないでしょうけど、それでも踏み出したことが間違いじゃなかったと思えるといいですねー。

・『アサシンズ・ダイアリー』 時雨沢恵一/霜月えいと
タイトル通り、暗殺者の日記風。
クラスメイトの少女を殺せという依頼を受けた少年がいろいろと行動する話。
暗殺家業だけでは食っていけないから、何か表向きの仕事も考えないといけないなぁ、と暗殺者の親に言われているとか無駄に生々しいというか。どの業界も世知辛いのね! 暗殺者業界なんて存在するならとっとと廃れてしまえと思いますが。
途中からなんとなくオチの予想はつくんですが、その通りに進んでいくのは、やっぱり王道なつくりかなーという感じ。ただまぁ、終盤の秘密を明かした後の彼女が好きになれないというか。うーん、こういうの普通に居るでしょうけど。

ひまわりさん 第2集

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「しおり どうやって使うかわかる?」
「自分の好きな時にいつでも読めるように 自分のために目印に挟むものだよ」
「読書は楽しむものだ」
「自分が読みたいから読むものだ それなのに無理をしては楽しくないだろう」

ひまわり書房をとりまくお話、第2巻。
 
白紙の本。
自分の好きなことを書き、日記にするも小説を書くも自由。
確かにそういう本販売していますよねー。ノート買えば安上がりなんじゃ、とたまに思うんですが。いや、本の形に収めたい気持ちもわからないではないんですけど、本に書き込みをあまりしないというか、したくない人間なので、どうにも下手に本の形にされてしまうと、何か書ける気がしないといいますか。なんで自分はあの手の白い本に手を出したことはないですなー。

ちょっと(?)おバカなまつりが風を引き、ひまわりさんに看病されたり。
まつりが落とした携帯をひまわりさんが回収にいったり。
……まつりはひまわり書房に足向けて寝られないんじゃないかなぁ、とか思いますが。
商店街の話は、ひまわりさんは、結構、たくさんの人に愛されているっていうのが分かって、ちょっと安心した、っていいますか。

お兄さんが以前触れていた「前のひまわりさん」に関するエピソードが結構好きです。
こういう系統の話は結構好みかなー。最後のひと時、残せるものがあるのならば。それは幸せなことだと思いますよ。
今のひまわりさんが当時嘆いた言葉も、わかりますけど。「前のひまわりさん」が店に居たかった気持ちも何となくわかるような。
本を読んでいるひまわりさんが好きだと、彼女は言っていましたが。「前のひまわりさん」は本バカで、読むのが好きで、毎日が楽しいと言っていて。朗読を聞いてくれる彼女が居ることが、きっと「前のひまわりさん」にとっての救いにはなっていたんじゃないかと。

お兄さんも因縁というか、かなわぬ想いがあったように見えますが。
……この兄妹の人生の転換点はひまわり書房にあったのか……みたいな?

ひまわりさん 2 (MFコミックス アライブシリーズ)
菅野マナミ
メディアファクトリー
2011-11-22

ひまわりさん

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「…悔しいと思うのは 諦めていないということだ」
「共感したり時には励まされたり 世の中にはたくさんの本があるけれど 自分の為だけに書かれた物語はないのだろう」
「でも その人にはその人だけの物語が確かにある それを諦めていないのなら きっと大丈夫だ」

ひまわり書房の店長は、店名からひまわりさんと呼ばれ、慕われている。
ひまわりさんが、コミュニケーション苦手そうなのに、結構優しい人で、心温まる感じがして割と気に入ってます。

常連客のまつりが、ひまわりさんをしたい、その周囲をうろちょろしたり、交流したり、あるいは友人と一緒に着たりとしているお話なんですよね。
まつりとひまわりの交流はきっと、本人たちには必要になるんでしょうが……
個人的にはまつりみたいなキャラが微妙に苦手なんですよね。
こう、気安いというか、頭緩いというか、ツッコミどころが多いキャラというか。
まぁ、そんな感じで。
ひまわりさんと、その店の雰囲気は結構すきなんですが、うーん。

ひまわりさんの兄貴は結構好きですよ。「次の小説のヒロインになってくれないか」と女性に声かけまくっているのはどうかと思いますけど。
言葉の選び方間違えて相手怒らせてしまう所とか、不器用な感じは結構好きです。

「……本をよむみたいに 相手の気持ちもわかればいいのに」

それはかなわぬ願いで、難しい話ですよね。
本当にそんな風にわかってしまったら、きっとつまらない世界になってしまうと思うんですよねー。読む前にネタバレしてしまったミステリなんて面白さ半減しますし。
わからないからこそ、面倒で、辛くて、失敗もあるけど、違いがあって面白いんだと思いますが。

兄と妹の懸け橋にまつりがなったのは、良いイベントだったんじゃないかと。
……ただ、どうしてか好きにはなれないんだけどなぁ。

ひまわりさん (MFコミックス アライブシリーズ)
菅野 マナミ
メディアファクトリー
2011-01-22

ソード・ワールド2.0リプレイfromUSA1 蛮族英雄―バルバロス・ヒーロー―

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GM ちょっと待ってね、今数を決めるから
(略)
GM (ころころ)18か。ちょうど割り切れるし、9匹ずついるね。
一同 ちょっと待ったぁぁぁぁあああああ!!
GM ん? どうしました?
エリヤ 1、数が多すぎる。2、故に確実に全滅する。3、そもそもSWでd20を使うな!

GM兼執筆者のベーテさんは、本名だとか。
日米のハーフで、アメリカ生まれ、幼少期は日本で過ごすも、以降はまたアメリカ。
で、なんでもアメリカTRPGは結構メジャーというか、巻末の解説には「アメリカにおけるTRPGは、ベーテ君曰く『インドアな趣味を持つ子なら、中学生までには一度は触れるぐらいポピュラーな遊び』だとか」と書かれています。
その環境はちょっとうらやましいですねー。
俺がTRPGに手を出したのって大学入ってから、高校時代の後輩に影響を受けてなので、結構遅いんですよね。まだ、初めてルールブックやリプレイの類に手を出してから、二年は立ってないですね。1年半ってところでしょうか。
でも、環境が充実しているがゆえか、リプレイっていう読み物は存在していないそうで。そんな、アメリカ出身のGMによる一風変わったリプレイ。

蛮族がPCとしてプレイできるようになった、という事でその要素を取り入れています。
具体的にはPCの一人がドレイク。
アメリカ出身という事で、そういった事情についてもちらほら書かれていたり。
自分のキャラクターに陶酔するタイプや、最強を目指すタイプのように『自分』がしたいことを追求するのが多い中で、『物語』を意識したプレイングを見て、結構GMとしても新しい発見をしているようですねー。

鍛冶に興味持ち、兄の計画を阻止しようと行動するドレイク、アンセルム。
奴隷として囚われていたもののアンセルムに助けられ、名誉点と金を溜め姫騎士と結婚するという目標を掲げ生きる人間、クリフ。
女だてらに騎士神ザイアの神官戦士を務める人間、エリヤ。
貴族の中で忌子として生まれ、他に子がないゆえに後継ぎとして育てられたものの、弟が生まれ居場所を無くしたナイトメアの少女で妖精使いのウィスト。
陽気で快活、細かいことを気にしないグラスランナーのミケ。

……なんか一人へんな変態紳士がいるぞー。いや、実際プレイ風景も主旨一貫してそんな感じでいっそ尊敬してしまいそうで怖いんですが。
一応名誉点ルールに則って、爵位を得られる⇒爵位を持った配偶者を得るルールもある⇒ゆえにルール的には姫騎士と結婚できる。
……まぁ、うん。本人幸せそうだからいいんじゃないかな。爵位を持った配偶者得られてもそれが姫で騎士かはわからないとおもうけど……本人が幸せなら……

スタートが明暗くっきり分かれて、男子チームが暗で、女子チームが明。
野宿してタンパク質に飢えた2人と、おいしいチーズを堪能している3人。
それぞれの事情によって彼らはある村へと赴き、そこで出会う。
村ではアンデッドが湧き、それの対処を求められる。
ロマンを求める変態紳士さんが、ちょっと引かれてましたが、まぁ、初めて会ったパーティーでしかも蛮族込みにしては、結構心温まるやりとりがあったかなー。

そして、2話は、前半のシナリオで呪いを受けたPCが発生したので、それを解除しようと"集いの国"リオスの第二都市リリオの中で神殿巡り計画を立てたり、赴いた先で試練を受けたりする話。
……こうして、街の有力者に対面すると、いずれ逃げられなくなったり、いつの間にか中枢に絡むような事件に巻き込まれるんだぜー、とか言ってみる。

まぁ、結構楽しんだので、その内続刊も買おうかなーと思います。

ソード・ワールド2.0リプレイ カルディア・カーニバル!

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プレイヤーD 占い師でうそつきだと、完全にインチキだなー(笑)。
フワ いえいえ、霊感商法なんてやったことナイデスヨー?
一同 (笑)

『カルディア・グレイス』というサプリで追加されたデータを紹介するという意味合いが強いリプレイ。新種族や、新技能など、それを中心に取得したPCたちの冒険模様がえがかれています。

こういう、サプリに合わせたリプレイとかもあると結構理解しやすくて助かりますねー。まぁ、全サプリに合わせて発行するっていうのは中々厳しいものがあるとは思いますが、たまにこうやって書籍化されてくれるとちょっと嬉しい。
SWはリプレイ読んだだけ、手元には基本ルルブのみって状態なんで、何言ってんの、という感じですけど。サプリメントも懐に余裕あったら手を出してみますかねー。
問題は、いつ余裕があるか、という所なわけですが。

第一話 カルディア・カーニバル
第二話 カルディア・クライシス 
の2話を収録。 
色々と紹介するという目的から、2話掲載した後には、用語解説なんかもついていたり。
また、巻末には、付録として、色んな店に出資することのできる『交易ルール』が追加されています。

シャドウのウォーリーダー、フィーのミスティック、フロウライトのコンジャラー、ウィークリングのプリ―スト、ラルヴァのデーモンルーラー。
フロウライトとか結構面白そうだと思いますね。
鉱石が人の形を取っているとか、なんかプレイしてみたい。……サプリないし、結構癖強そうなので、ぶっちゃけ運用しきる自信もないですが。

第一話は、説明のシナリオってことで、結構簡単に。
一般人が危険な場所に言ったみたいだから確認してきてよ、って依頼を受けてみたら背後には魔神使いの影が見えて。ラスボスを殴りに行く、と。
第二話は、ひょんなこと(GMという神の采配)から再び巡り会ったPCたちがちょっと規模の大きな事件に向き合う話。異種族の絡みはこのメンバーだと結構響くかなぁ。人間いないし。ウィークリングとラルヴァいるし。

元は単発のシナリオだったのを、書籍化に合わせて2話目を収録した、というタイプのリプレイ。データ解説用っていうのもあって、読みやすいけど、盛り上がりというかインパクトっていう部分では物足りない。まぁ、その辺はモノプレイ故となってしまうんですがねー。

夜森の国のソラニ 3

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「飲み込んでは勿体ないぞ! 伝えてこその言葉だろう」
「え?」
「そうした遠慮が人と人を遠ざける 本音をぶつけることを恐れてはならないよ 対話してこそ絆が深まるというものだ」

ヤギの郵便屋がちょっと格好いいと思ったら……この後、
「ついでに言うと私はドMだ!! さあ好きなだけののしりたまえ!!」
とか言い出すからなぁ。オチまで自分でつけなくとも。
ソラニには 「絆より溝を深めたい」 とか思われてましたよ、貴方。
……誰が上手い事を言えと。

シリーズ完結刊。
イラストが綺麗で、カラーイラストも結構ふんだんに使っていて気に入っているシリーズだったんですけど、完結してしまいちょっと残念。

起きたくない人間が迷いこむ、夢の世界、「夜森」。
なんのかんの日々を楽しく過ごしている中で、少しずついつものメンバーが「起き」はじめる。
かつて「夜森」の隣にいた「昼森」も色々と思うところはあるようで。
起きていく人、そして隣にいて向き合ってくれたソラニに影響されて、「夜森」も変化していく。

郵便屋のヤギが言葉の大切さについて教える話。
昼森の満たされぬ欲を指摘する夜市の話。
夜森で開かれた花見の宴、そこで交流する人々と、赤衣と王子の話。
王子と狼人が決着をつける話。
赤衣の過去の話。
王子の過去と、赤衣の覚悟の話。
突如現れた夜市の手伝いによって明かされるソラニの記憶の話。
名前を思い出したソラニと夜森の過去の話。
夜森が昼森と向かいあう話。
夜明けを迎えた森で、皆が仲良く交流する、最後の話。

画が綺麗で、その世界からしてアレですね、童話のような世界。
ただ、ここは、辛いことがあって逃げてきた人が行き着く場所だから。
柔らかくて、綺麗なイラストで描かれる世界ではあるけど、優しいだけじゃないんですよね。起きる人は、その逃げ出したことと向き合っていくんだから、きっとこれは成長の話だったんじゃないかと。
……まぁ、重大な悩み抱えてる人もいれば、一部出会い系サイトの支払い請求から逃げてきたような人まで混じってて千差万別ですけど。そういうごった煮のような要素もこの世界の魅力を作っていると思います。
臆病な人々が、一歩を踏み出せるようになるまでのお話。
うん、結構好きでしたよ。もう少し続いてほしかったかなー。

生徒会探偵キリカ 3

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「僕らの戦いは 始まったばかりなんだ」

一番ここで笑ったんですけど。
なんてところを最後に持ってきてくれているんですか。
いや、確かに仕込みをしている段階で、戦いこれから開始する場面ですけど、すごくここで終わりそうな雰囲気ですよね、コレ。
だって、準備終えて疲れて座り込んだまま眠りに入ろうとしているときに思う事がこれって。

中央議会の「お姫様」と出会い、変態なキリカの父親と出会い、そして、キリカの為に行動を起こすところまで。
実際の生徒総会は次回に回ったので、とりあえず原作1巻の内容は次の巻で終わりそうですねー。
しかし、絵つきで見ると、キリカの父親が予想以上に変態で困る。
秘書の人も相当だよ、コレ。
幾ら給料良くても人間として嫌悪感とか感じないんだろうか。
いや、躊躇なく注射を打ちこんで平然としているあたり、この人も相当ですけど。

生徒会長は変人だし、副会長は妄想癖あるし、あっちもこっちも組織のトップは大概ですよね。
朱鷺乃さんも、まともに見えて、ある程度までは会長について行ってたんだから、耐性があるというか、適正があるというか。
まぁ、まともな人間が、こんな学校の生徒会とかその手の組織に属してやっていけるとは思えませんが。うん、多分あの会長に馴らされたってのもあるけど、あのノリを御すのは大変ですよ……?

後は、毎回思うんですけど、紙が固い? 普通のコミックとは違うように思えるんですけど、なんでわざわざこれを使っているのかが分からない。
微妙に読みにくいんですけどね、コレ。


不埒なシスター ~オムニバス短編集~

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「シスターなんて呼ばれても 私ほんとは 何も許せないし 受け入れることもできないの」
「どうしたら 私だけのになるんだろ」
「私を全部あげるのにな……」

タイトル通り短編集―。
同じ学校を舞台にしているので、あっちこっちで、他の作品に登場しているキャラがいます。こういう構成は割と好き。

不埒なシスター
表題作。去年の夏から夏でも冬服を着て過ごす、シスターと呼ばれるようになった少女宮本澄。いつも女の子と戯れている、ちょっと軽薄な男子沓掛可二。
可二は、偶然触れた澄の「熱」が忘れられず、なんとか触れようとする者の、シスター様には避けられて。
シスターなんて呼ばれても、一人の女の子だった澄が結構可愛い。可二は変態臭いけど。ちょっとフェチ? 

泣き顔のマリア
水分が多い体質らしく、涙がでやすい少女。自分の涙に意味はないといい、色んな男に媚びると噂されている。ついたあだ名はマグダラのマリア。罪の女とは、また。噂が好きな人が多いのねーという感じで。
逆に水分が足りずに、こまめに水分補給をしている男子。興味ないといいつつ、誤解ならば弁解すればいいと、助言してくれるのは、まぁ、良い奴ってことなのかなぁ。

緑のモンスター
緑色の目をした少年と、スポーツ少女。母方の血によって異国の風貌を宿す年下の少年が、因縁つけられているのを目撃した女子が、交流していく話。
年下の少年に勉強教わるのはどうなんだ。
好きなことにためらったり、それでも踏み込んだりと、まぁ、青春している感じ。

日影のシスター
俳優の弟が転校してきて、ミーハーな友人から、その俳優について聞いていた女子生徒とひょんなことから知り合う話。
…どーでもいいけど、友達のミーハー少女は、ポスターとかその手のグッズをよく学校に持ち込んだな。いや、手荷物検査とかそういうのではなく、保管とかそっちの問題で。痛むから動かさないもんじゃないのか、そういうの。布教用?
「不埒なシスター」の妹さんなのでその絡みもちょっと。「日影」とあるように、ちょっとコンプレックスあるようですね。

不実なピアニスト
不破奏、ピアノが自分の恋人だと言ってはばからない変人。
太刀原唱子、完璧を求める声楽部の女子。
太刀原は、完璧を求めるあまり、伴奏が中々決まらずにいて、ちょっと引っかかるものがあって、練習がはかどらずにいた。あと…紹介してもらった伴奏って、もしかしてマグダラのマリアさん? 宮田くんが傍にいたあたりそーかもしれないけど。と気になっていたら柱で答え出てましたね。
変人だけど、不破は、自分が好きなことには結構正直なタイプ。変人ってわりとそういうのが多いかな、と書いていて思った。

 

白磁2

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好きなだけで一緒にはいられないふたりだから
これからもぼくは 世界の違いに悩んで その肌に触れることを恐れるだろう
だからって 僕は彼女を失うわけじゃない それならば
だいじょうぶ だいじょうぶだ
彼女を好きだというきもちが 彼女の幸福を望んでくれるだろう

シリーズ完結巻。
最初から2巻で完結させることは決まっていたそうで、結構すらすらと話が進んでいきましたね。
とりあえず、最初の病院関係者はくたばればいいのに。
まぁ、あれがあったからこそ、二人の距離が近づいたり、依存状態になっていたのを振り切って多少は健全に距離をつかめるようになったりと、悪い事ばかりではないですけど。
それは結局結果論だからなぁ。

失明という難題を突き付けられ、お互いに依存しあうような状態に。
明春は、その状況に絵の進みも遅くなりがちで、展覧会にも絵を出せない。
そうして、関係が、距離が代わってしまっても、二人でいることを選んだ……と思ったら、また、驚きの展開に。
病院関係者云々はそこにつながるわけですが。
教育者(生花父)と画商(明春の友人)は病院事情に疎かったんですね。
悲劇的状況を作っても、ちゃんと最後にはいい終わり方になってたので、いいんじゃないですかね。
多分本人たちはどうあっても幸せなんでしょうし。

白磁 第2巻 (花とゆめCOMICS)
モリエ サトシ
白泉社
2010-07-16

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