気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

異世界迷宮の最深部を目指そう12

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「ただ、人間生きてると、それがとても難しいんですよ。ああ、やっぱり強いというのは、卑怯です……。弱い人間には出来ないことが、あっさりとできる」

 

ルージュの手助けも得て、ヴィアイシアを目指すカナミ達。

彼らの到着を見越して、アイドはこれまでの準備を全て出し尽くす決断をする。

『宰相』であろうとする様子は、中々危うい雰囲気を見せていました。

千年前の、理を盗む者になった経緯も描かれていましたが、本当に追い込まれていたんだなぁ、というのがありありと示されてもう……

 

使徒シスは、盟友と呼ぶカナミとまず会話で話をつけようとしましたが……彼女もまた、ネジぶっ飛んでますね……これは交渉決裂もやむなし。

アイドとの戦いが始まることとなって。カナミも予想していなかった、アイド陣営に手を貸す輩もいたりしました。

 

諸々手を打って、アイドが優勢にたった瞬間も確かにあった。けれど、最後にはカナミが勝つんだから、凄まじい。

あそこまでメタ張られてなお、余裕を感じさせる部分ありましたし。

守護者の本心を暴く舌戦も見事。いや、カナミ本当に強くなってますね。

 

『第四十の試練』と、その結末。やっとたどり着いた彼らを、止めることは出来ないと分かっていても、切なくて悲しい別れ。

迷子になっていた子どもが家に帰れた、優しい最後でもあるんですけどね……。

カナミは目的を達成しましたが、最後不穏な手紙が届けられて……。いやぁ、圧倒されるばかりでした。WEB未読勢なので、この勢いのままWEBにも手を出そうかなぁ。

……積読と相談しておきます。



異世界迷宮の最深部を目指そう11

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「カナミ……?」

「ああ、僕だよ。ごめん、スノウ。帰ってくるのが遅れた」

 

無事に地上に戻って来たカナミたち。

情報を探りつつラスティアラに会いに行きましたが、彼女は同行を拒否。

様子がおかしいと気付き、退かなかったのは褒めたいけど、そこからの行動はちょっと性急すぎたんじゃないかな……

 

他のメンバーについての話を聞き、カナミとティティーはそちらへ赴くことに。

ライナーは、ラスティアラたちの傍に残ってましたが。いやぁ、彼はかなり覚悟決まってきましたね。

カナミやラスティアラが多くを知ってる分考えすぎている分、彼の思考はかなりシンプルになってる感じ。軸がぶれてないのは強い。

 

装備を整えて、船で大陸を渡り、スノウと合流して。
スノウ、スペックだけは高いんですよね。で、カナミが居なくなったことで奮起してパーティーをまとめようとしたり、英雄らしく活躍したりしてましたけど。
カナミが戻ってきて元の木阿弥になったのは、ちょっと笑ってしまった。


スノウらしくて、良いと思いますけどね。そんな感じで再会が順調にいっている部分もありましたが……

アイドは結構暴走しつつあるというか。この時代にヴィアイシアを作り、魔人を生み出すような知識を広め、順調に間違った方向に進んでいる。

ティティーと会話してなお止まらないというか。彼は彼で『統べる王』を神聖視しすぎてるきらいがあるからなぁ。

直接対決は次の巻へと送られましたが、さて守護者2人の結末はどうなるやら。


精霊幻想記14 復讐の抒情詩

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「帰ろう」

 

帝国に赴き、ルキウスの情報を得たリオ。

それを頼りにパラディア王国へと単身向かう事に。

一方リオを誘導したレイス達も、あちこちで工作を続けていて。

冒険者をやっていた勇者レンジを釣って、挑発して、配下に引き込んでました。

 

いやまぁ、彼もヒロアキよりの考え浅いタイプで、危うい所が目立ってましたけどね。

聖域とされる森の中の湖に出現して、王侯貴族からの情報共有とかが無い状態で異世界に放り出されたのは同情しますけど。

その後の行動判定で随時ファンブル出してる感じというか。悪い方向に転がって行ってましたねぇ。

レイスに戦力として補足された勇者。今後も道行きが暗そう……

 

今回はレイス達の動き、勇者レンジの行動。

転移させられた姫様二人の描写が中心になっていて、リオの行動は少な目の印象ですね。

とはいえ、その少ない登場シーンで、パラディア王国の王子と接触して、ルシウスとの決闘を制する活躍っぷり。

おまけに精霊術で、サカタの使ったヤマタノオロチ再現したりしてたし、本当出来ない事ないんじゃってくらいスペック高いな……

人質がいた事もあって、途中苦戦もしてましたが、最後は圧倒してましたし。

 

あとは勇者レンジが見た神装の夢「時が来るその日まで生きろ」と言う気になる発言があったり、「死ねない」力とか気になる情報が増えました。

姫様たちに素性がばれた事が、今後にどう影響するやら。姫が所在不明になったことでヒロアキがまた変な動きしそうだし、どーなるかなぁ。



異世界迷宮の最深部を目指そう10

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「騎士ライナー。これから僕がロードと話す間、ノスフィーを完璧に抑えてみせろ。いまここで終わらせるには、あいつが邪魔だ」

 

地上への帰還を目指すカナミの前に立ちふさがった守護者たち。

最初は逃げて地上を目指そうとしていましたが…途中で奮起し、戦う事を決意。

ライナーとの信頼し合った主従のやり取りが格好良くて好き。

ノスフィーを相手取って、追い込まれながらも、諦めずに攻め続けるライナーも良かったですね。

 

一方のカナミはティティーを相手取って…

彼女の未練。王であった彼女の歩みを追体験する事に。

いかにして北連盟をまとめ上げるにいたったのか。

スペックこそ高く、王としての仕事が出来てしまったのが、悲劇だったんだなぁ。

誰にも理解されず、孤高の王として在り続けてしまった。

 

しかし、未来を手繰ったり、過去を想起したり、マジにカナミの魔法は反則的のが多いですね……

無理をした甲斐があって、ティティーの本当の願いを見つけ、彼女を味方につけるところまでは出来ましたが。

ノスフィーの方は……うーん、大分ぶっ飛んでるから、相互理解かなり難しそう。とりあえず引いてくれましたが、次に戦う時も激戦になりそうな怖さがある。

……守護者相手取って激しくなかった試しがないからいつも通りか。

 



お助けキャラに彼女がいるわけないじゃないですか

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「お付き合いしてください!」

 

秘密結社が暴れまわる街。

そこには彼らに敵対する魔光少女が居て、日々戦っていた。

世界政府推進機構という組織の名前の割に、活動はしょぼいものの。

魔光少女のかわいさに惹かれて観衆が居る事もしばしば。

……いや、そんな奇行をとってる集団がいたら、とりあえず逃げよう? とファンタジー台無しな感想を抱きましたけど。

 

で、主人公はひょんなことから、魔光少女の正体がクラスメイトだと気がついて。

バレると罰則があるらしいので、秘密裏にサポートしようとするものの……彼女かなりのうっかりさんで……よく今までばれずにいたな。

もう正体発覚させて、引退させた方が彼女のためなのでは……みたいな気すらする。

 

で、もっと親密になって補佐しようとして……「付き合ってください」と言ったものだから誤解が加速。

誰も彼もが一言足りないというか、自分の中で補完してしまって、勘違いしたまま突っ走るラブコメ。アクセル全開って感じの作品でした。

 


天才王子の赤字国家再生術2~そうだ、売国しよう~

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「場合によっては死に至るでしょう、ウェインの方法は」

「だがやらなければ今の社会に屈することになる。それはすなわち魂の死だ。そう考えれば気が楽だろ? 肉体が死ぬか魂が死ぬか、好きな方を選べばいいのさ」

「全く気楽になれませんよ……」

 

帝国から新しい大使が派遣されてきて。

金鉱山をとったナトラにどうにかして一枚噛んで功績としたい御仁で。

交渉は失敗したもののウェインの婚約者を紹介するという事で顔を売ろうとして。

問題は、帝国の皇女が釣れてしまったところなんですよねぇ。

大物がかかりすぎて、大使扱いかねてるじゃない……人間分不相応の手を打っちゃいけませんな……

 

いかにウェインが戦争で勝利をおさめ、才気を見せたとはいえ、通常ならありえない縁談。

「今の状況、全部夢オチってことでどうにかなりませんかねニニムさん!?」とか叫んでる場面には思わず笑いがこぼれます。

間違いなく罠と断言していて――実際に裏があったところには笑いました。多重に意味を持たせていたので、100%罠とも言い切れない按配でしたし。

皇女ロウェルミナ。彼女には、ウェインやニニムと過去に接点を持っていて。

相手のやり口をよくわかっているというか、腹黒同士で探り合いをしてるのは正直見ていて楽しかったです。

 

この二人が頭脳明晰なのは間違いありませんが。

だからこそ、常識はずれの行動をとる放蕩息子には手を焼くことに。

完全に策をぶち壊されて、今回はロワ側からお手上げ声明が出て。

ただ、一杯食わされて終わるウェインではなくて。しっかり反撃した上でロワに恩を売ったのは流石。この場合は過去の約束を守った、という意味で義理を果たしたって言う方が近そうですけど。

 

天才王子の赤字国家再生術~そうだ、売国しよう~

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「だから手間を惜しむ。楽をしたがる。低きに流れる。このまま力押しですませようと思ってしまう。――そう思わせるのが、俺の戦争だ」

 

34巻の感想を書いたのに、12巻の感想書いてなかったので読み直して記事作成―。

いやぁ、やっぱり楽しいですね。                                                                    

ウェイン、ちゃんと人事を尽くして天命を待ってるというか。

情報収集して、事前に予測も立てて、入念に準備しているのに、最後に不測の事態が起きてひっくり返されてしまう。

しかも、予期せぬ状況になってしまっても、その中で出来る事をやり続けているので、傍から見ていると計算通りにしか見えない場面も多々あって評判はうなぎ登りと。

 

1巻のあらすじ見ると勘違いモノのようにも見えますが、ウェインは傑物ですよ。

国力に絶大な差がある帝国への併呑が避け得ない、と判断して高く売りつけようと画策している。売国して悠々自適に過ごしたいとは言いますが、そこまで悪くない作戦のように見えます。

……実際には先述の通り、最後までうまくいかずに、必死に取り繕う羽目になるんですが。その繕い方が普通じゃない。

 

どこかで失敗しそうなものなのに、自らの持ちえるものを全て活用して目的を果たす収拾能力には脱帽します。

楽をしたがるばかりではなく、大切なものへの侮辱は許さない過激さも持ち合わせていて、乱世の王族としてはこの上ない人材なのでは。

本人が望まなくても、事態にどんどん巻き込まれていきますしね……。


衛宮さんちの今日のごはん4

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「なんだか…いつもより美味しく感じるわ どうしてかしらね」

 

25話が好きです。士郎たちが出かけていて、セイバーとライダーだけ。

散歩中だった飼い猫が敷地内に潜り込んで、日陰で涼んでいるのを見つけて。

水をあげてる辺り優しい。その後室内ではしゃいで座布団の上で丸くなってる猫が可愛い。和む。

実家で飼ってるんですよね、猫。一人暮らしが長くて、実家に帰った時は毎度忘れられてて悲しみを味わうんですが。

 

料理を教わりに行ってるキャスターと桜の出会いが新鮮。

(俺への評価が高い…)の時の士郎の顔が笑えて好きです。あれ

その後、芋掘り大会を実施してイリヤが巻き込まれたりしてましたが、自分で収穫した芋を美味しく食べて。

次の話が、イリヤの城に士郎が招かれるエピソードで、そこで振る舞われるお菓子の話がまた素敵。

いやぁ、優しい世界でいいですねぇ。




放課後は、異世界喫茶でコーヒーを6

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「胸を張れ。お前は誇って良いのだ。お前ほど孤独に耐え、日々を重ね、強く生きたものはいない。お前のこの世界での行いは、全く素晴らしいものだった」

 

シリーズ完結巻。

好きなシリーズの終わりは、いつも寂しい。特にこの作品の、和やかな喫茶店での時間は癒しになっていたので、尚更に。

ただ、ユウがなぜこの世界に来たのか。歌姫騒動で触れられた「かつてこの世界に来て、消えた先人」の事。帰還する方法など。

そうした設定を回収しながら、喫茶店マスターとしてだけではなく、黒沢夕としての想いの決着を描き切ってくれたので満足いくエンディングでした。

 

「この世界に一軒だけの、喫茶店です」。

ユウが、この世界に来て。お客さんたちと交流して来た時間が無駄ではなかったんだ、というのが良いですね。

コーヒー豆を仕入れていた船長であったり、深夜営業の時に縁が出来たボニーさんや、コーヒー好きのファルーバさんであったり。

 

伝承に残る竜であり、同時に恐妻家らしいファルーバさんが最初は何してるんですか…って感じだったのが、終盤柔軟さも見せてくれて。

悩みの中にいるユウをアイナが叱咤する場面も、痺れましたね。

最後まで読んでから、表紙を見ると悶えます。保証付きです。あぁ、良い物語を読んだ。ホッとするお話でした。


うらら迷路帖7

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「私がそう選ぶこと 誰にも文句はつけさせない!!」

 

お化けの正体、迷路帖の秘密を知ってしまった千矢たち。

禁忌を犯したことで呪われたうららの証、黒いアザが現れてしまって。

黒塗りにされた記述、語られぬ一番占の存在。

千矢の両親のこと。彼女の眼の力。

 

これまで描かれた全てが集約していく流れは圧巻でした。

無茶をした弟子を叱咤し、手を貸してくれる師匠たちの縁もまたいいものでしたし。

時江が語る、彼女の幼少期。千矢の母と切磋琢磨した時代のエピソードが、綺麗で泣きそうになってしまった。

 

その後、千矢の父親の過去、母の過去と畳みかけられて駄目でしたけど。情報が、情報が多い…

感情をいいように振り回されてましたね…赤い瞳。占力によらない千里眼。

見たくないモノすら見えてしまって、先の事も予想がつく。ただし、千里眼を持つ相手のことは見えない。母と父の出会いは、運命だったのでしょう。過去編の連続に涙腺をボコボコ殴られてました…切ない…

 

大勢の人に助けられて、呪われた母の下へ辿り着き、自分のあり様を定めて叫んだ千矢が本当に眩しかった。

最後、成長した千矢たちの姿が描かれた最終回は、美しかったし、彼女達らしさがあって楽しい結末で良かったです。



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 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
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