気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

魔法科高校の劣等生22 動乱の序章編〈下〉

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強くなれば、運命なんて恐れるに足りない。

悲劇を起こさないことで、疫病神の鼻を明かしてやれる。

達也が強運を招くというなら、彼に関わった人間を、強くしてやるのだ。凶運を、笑って切り抜けられるくらいに。

 

深雪を守るために、会議で軋轢を生んだ達也。

四葉家の当主はその判断を支持するものの、警戒が必要だという点も指摘して。

文弥や亜夜子なども居ましたが……随分親しみ持たれているようだし、少し実力行使でもしてやろうか、的な意見が出てくるあたり、おっかないわー。

けど、同調圧力で意見を押し付けようとした会議の様子を見ると、四葉の方が多少マシに見えてしまう不思議。

 

あの会議の時の振る舞いについて改めて話がしたいと、十文字が達也に働きかけたりもしていましたが。

達也について話し合う場所を十文字と真由美が設けて、そこに摩利を巻き込んでいる場面には笑った。

 

時を同じくして新しい生徒会メンバー、三矢が音信不通に。

達也を試したい十山家の工作で、自分のテリトリーともいえる一校で、後輩が攫われたらどう動くか、と計画したようですけど……

深雪が絡まないとなると、達也は早々動かないよな……むしろ他の生徒たちが気に懸けて行動を起こしている辺りは、十山家の計画が甘いと言わざるを得ない。




魔法科高校の劣等生21 動乱の序章編〈上〉

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「気まぐれ……いや、ちょっとした心境の変化かな。一泡吹かせてやりたい相手がいるんだよね」

「その相手とやらも災難だな」

 

南米において、戦略級魔法が使用されて。

それにより多数の死者が出たことが明らかになり、世界中の魔法師たちが衝撃を受けていましたが。

魔法師に反発する団体も活発になってきて、全体的にきな臭い雰囲気になってきたというか、かなり危うい感じですねぇ。

 

国際情勢がピリピリしていても時間は変わらずに進み。

魔法科高校の入学式が行われて。深雪たちが三年に進学し、新しい生徒会メンバーを迎えたりしていました。

今年の総代は、十師族の三矢家の女子でしたけど。それの護衛になるはずだった、二科生の男子も新キャラで登場。

護衛の矢車は、初期から無茶をして先輩方に取り押さえられたり、えりなと出くわし指導をお願いしたりと、学校側で色々とイベントを起こしてましたが。

 

シリーズが続いていてキャラクターが増えているので、あちこちの思惑が描かれているのは面白くもあるんですが。

11つがちょっと薄味だったり、描写少ないキャラが居るのは残念。初期の「さすがお兄様」な頃の方が好みではありました。

作中の情勢が緊迫して来るにつれて、柵が増えて、行動が制限されて見えるのが少し気にかかりますが。

 

この反魔法師の流れが加速しつつある中で、二十八家の若手と意見交換したい、と七草家と十文字家が会議を開いたりしていましたけど……

深雪を広告塔にしたい、という意図が見えて達也が反発。どうにも空気が良くない者になっていました。

しかしまぁ、二十八家の中でも温度差があるというか、若手を集めたから仕方ない話でもあると思いますが……視野が狭い人が多い印象。

そんな中で十山家は、達也を溜めそうと画策してましたけど……下手に手を出すと火傷するからやめた方がいいと思うけどなぁ。



女神の勇者を倒すゲスな方法4 お気の毒ですが変人は増えてしまいました

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(女神エレゾニア。貴様だけはどんな手を使おうとも、必ず滅ぼしてやる!)

 

色々と策を練り、女神教との停戦を成し遂げた真一。

その停戦期間を活かして、女神そのものについて調べていきますが……

リノ達がついて行ったのに気が付いたサンクティーヌが、直後真一たちを追いかけているらしく、旅人から噂が聞こえてきたり。

5日に一度は『瞬間移動』で帰っているのに愛娘がそばにいないことで魔王が日に日にやつれていったりと、ネタには事欠かない状況になっていますが。

 

(疲れたら『治癒』、眠くなったら『覚醒』、死んでも女神さまのお力で『死者蘇生』をされて二十四時間働き続けるというのは、この歳だと中々に厳しいものがありましたね)

(ブラック企業ってレベルじゃねえぞ)

みたいな会話が女神教の貴腐人と真一の間で交わされていましたが……いや本当にブラック企業どころの騒ぎじゃねーぞ。

女神教、腐りきってるから打倒したほうがいいとかを超えて、一度本気で体制とかぶち壊した方がいいのでは……

 

いやまぁ、女神教の真のトップの女神さまがアレだからな……

かつて女神が破壊を命じたという「エルフの墓所」という存在をしった真一たちは、そこに近づいて。

色々と女神教の真実に近い情報を得ていた感じがしますが……同時に女神にも気取られてしまっていて。

かなり危機的な状況に陥ってましたが、魔王の機転で真一たちは無事でしたが……女神直々に出てこられたとなると、へt内時間もかけていられないような感じですけど。

遂に登場したリノの母が、状況を打破する助けとなってくれればいいんですが、どうなるやら。



魅了スキルでいきなり世界最強 神騎士を継ぐ者

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「さあ、今度はこっちが打って出る番だ」

 

HJ文庫で「精霊幻想記」書いている作者さんという事で購入。

まぁ、タイトルから内容はお察しって感じですが。カクヨムの方にも乗ってたので、気になる方はそちらを確認してみるのも手では。

 

神話聖装という特殊な武具を携えた乙女たちによる戦いが続いている世界。

地球から召喚された少年・柊太陽は、女子しか使えない筈の神話聖装を、なぜか扱うことが出来て。

オマケにその武器が顕現している間は「魅了スキル」が常時発動する厄介な代物で。

 

一応、魅了によって神話聖装の力をより強力にできる、という理由があるからだそうですけど。

一歩間違えば、それを悪用する輩も出てきただろう……というか、太陽の前任者は当然女子だったけれど、女子が好きなタイプで、好き勝手やっていたようですしね……

魅了するシーンが割と文量咲いているので本編としてはかなりサクサク進んだ印象ですねぇ。読みやすくはありました。



本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第二部 神殿の巫女見習いⅠ

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「君は……予想以上の馬鹿者だ」

「よく言われます」

 

青色巫女見習いとして神殿に入ることになったマイン。

元々この世界の常識に疎い所があったのに、下町とはまた違う、貴族の常識が混じった神殿の世界で過ごすことになって、穏やかに済むはずもなく。

いやまぁ、そもそも神殿長がアレの時点でなぁ……神官長も煩わしくは思っているようですが、コネとかの問題もあってトップの座に居るとかで。

 

とりあえず、魔力を扱う青色巫女見習いであること、そして神殿の常識に疎い事から、マインに側仕えがつくことに。

神殿長からの監視役、神官長からの補佐役、そして特別扱いではないと示すために問題児を1人ずつつけられて、3人体制。

まぁ、監視役は仕事する気ないし、問題児は文句ばっかり言うしで側仕えらしい所が最初はないですけどねぇ。

 

マインの方が主として相応しい態度を取れていないなかったという問題もありましたけど。

それでも上手く状況を活かしてフランやギルとの距離を縮めていくのは流石というか。

なんだかんだ上手く生き延びているよなぁ、という感じがします。

警戒心皆無なので、周囲の胃痛はマッハですけどね! 神官長は本当にお疲れ様です……隠し部屋で密談している時の頭の痛そうな感じが、うん……

 

職人の子だったルッツが商人見習いになる事には色々と課題が多くて。

親の理解が得られにくい、というのも中々の難題で。こじれかけていた家族間の問題を、マインが横やりを入れて、神官長がとりなしたことで何とか丸く収まってほっとしました。

いや、本当マインは何を言い出すか、やり始めるか予想できん。



ストライク・ザ・ブラッドAPPEND2 彩昴祭の昼と夜

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「大丈夫、大丈夫。服用しても人体に害はないから」

「そ、そうか……いや、だけど……」

「で、せっかくの機会だし。薬を飲んじゃった生徒を見つけて効果を確認しようと思って!」

「罪のない一般生徒を人体実験に使うな!」

 

アニメの円盤特典として発表した連作短編の加筆修正版。

本編の5巻、6巻の間あたりに起きた出来事が描かれています。

十月に行われたフェスタの後、十一月には古城たちの通う学園では学園祭が行われることとなって。

 

古城たちの学園祭が何事もなく終わるとは思いませんでしたが。

学園祭の情報を得たラ・フォリアが見学にやって来て、それを狙った襲撃が行われたり。

お化け屋敷用に準備した幻術サーバーが暴走したり。

一番どうしようもないな、と笑ったのは古城母の職場で作られていた実験薬が誤って出荷され、学園祭の備品に混入。

それが見た目板チョコの媚薬というトンデモな代物で、事情をしった古城たちが回収に走り回っている様子は笑えました。

回収に来たとかじゃなくて、どうせだから飲んだ人を観察しよう! と出向いてきてる辺り深森も神経太いな……

 

ラ・フォリアが古城をからかってなんだかなんだ満喫していた感じはしますが……

同じくらい満喫して、周囲には甚大な被害をもたらした御仁はヴァトラーだよな……何やっているんだ、アイツ……

あそこまで好き勝手やってると人生楽しいだろうな……

 

そして学園祭を描いた番外編のほかに、那月ちゃんの過去を描いた外伝も収録されていました。

魔女の力を得た初期のころは、向こう見ずというか。那月ちゃんにも若い時はあったんだなぁ、という感じでかなり新鮮でした。

内容としては巨大な犯罪組織を一つほぼ一人で壊滅させたという、血なまぐさい感じのアレでしたが。

 

後書きによればAPPENDが続いて出てましたが次は本編が出る予定だとか。

結構気になる引きで終わっているので、本編も楽しみです。



本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第一部 兵士の娘Ⅲ

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「マイン、今度は何だ?」

「コリンナさんは髪飾りの権利が欲しいそうです。ベンノさん、いくらで買っていただけます?」

 

髪に艶を出す液――こちらの世界での商品名、リンシャンになってましたが。

それの権利をベンノに売り払った事で、マインはひとまず延命できるだけのお金を手にしていました。

しかしまぁ、ギルド長め。金額を低く伝えておいて、「用意できないならこっちで引き取ろう」と考えていたとか、あくどい。

けど、ルッツとかから切り離したらマイン即座に死にそうですけどねぇ。ギルド長の管理下にあったら多分すぐ死ぬ。

 

とはいえ、身食いについて問題が解決していない以上、貴族に買われる未来を選ばなければ、あと一年くらいしか保たないだろうという予想もあって。

覚悟を決めて、判断を下さなくてはならない、と選択を突きつけられていました。

 

それはそれとして、ギルド長の家で数日療養する事になったマインが、多少マシになったからとギルド長の家で料理人と一緒にお菓子作りしたりしているのには、笑ったというか……

ベンノでなくても頭が痛くなると思いますけどね。緊張感が長続きしないよな、マイン……

 

貴族に飼い殺しにされるか、家族と朽ちるか。

その家族会議の場面は、マイン達の絆が伺えて、涙が浮かびましたね……

マインの体力の問題から、ベンノの店の見習いになるのも難があるのでは、とマインが生活する環境について色々話し合いをしていましたが……

洗礼式で神殿に入ったマインが、本を見つけてしまい、暴走。まさかの、神殿入りコースに。マイン、もうちょっと冷静に動こうぜ……

神殿にかなりの魔力がある身食いとバレて、取り込まれそうになりましたが、ベンノからの助言と……マインの暴走、神官長のフォローなどが噛み合って、交渉が進んだのは、幸いでした。





うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。7

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「あんな輩で本当に良かったのか、プラティナ」

「私は、デイルだから良いんだよ」

 

後日談が文字数膨らみすぎて、7巻で完結の予定が、もう1冊出るようです。

まぁ、平和な彼らの日常を見ると心が和むので、楽しみが長続きして嬉しい限り。

 

無事にクロイツに戻ってきたラティナ。

親バカっぷりを披露しているデイルは、まぁ、相変わらず残念勇者ですが。

どこまでもラティナ好きだなコイツはもう……

 

魔人族が実はメシマズ種族だという事が発覚。

久しぶりのケニスのご飯にラティナが感極まって涙すらしてました。

いや、周辺環境的に厳しい土地柄で、魔人族が少ない栄養でも生きていけるという性質から、食事を美味しくしようという文化が育たなかったようでけど。

幼少期からケニスのご飯で育ったラティナには耐えがたい環境だったようです。美味しいご飯を食べて幸せそうな彼女が本当可愛い。

 

フリソスが王でありながらフットワーク軽いというか。

交流の為の使節団を派遣する事になって、その中に潜り込んでたりして……可愛い妹と会う機会は逃さないな……というか自ら作り出してるよな、この王様。

ラティナと一緒に過ごしている風景が、平和でデイルが世界中駆けまわった甲斐があったなぁ、と。この光景が戻ってきて本当に良かったと思います。

災厄の魔王以外の魔王たちの後釜がどうなるのかとか、ちょっと気になりますけどね……


平兵士は過去を夢見る9

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「……ファレーナ」

「なあに?」

「ありがとう」

 

なんというかかなりダイジェスト版みたいな感じでしたねぇ。

エルフの国を訪れ、過去の記憶で見た英雄の一人、精霊王に助力を請いに来たジョン達。

ジョンはかつて勇者が、精霊王を仲間に入れた時のエピソードを頼りに、彼と交流していましたが……

精霊王はジョンのお願いを最初は断って。

 

しかし、その後エルフの国に魔族の襲撃があり。

戦闘時のジョン達の姿を見た事、ジョンに憑いているファレーナを目撃した事……色々と事情が重なり、協力を約束してくれました。

襲撃時に高位の魔神がいたことから、勇者が魂を得ることにも成功し、聖剣を抜いて。

 

準備は着実に進み、魔族による各国への同時襲撃が発生しても、備えていたジョン達と勇者の活躍により見事撃退。

魔族の拠点へ攻め入り、進軍の邪魔になっている結界を解除しようとしますが……対策軍の中に潜り込んでいたナルが魔王として覚醒して戦闘にもつれ込んで。

まぁ、何とか綺麗に話がまとまっていたような状況ではありましたけど……なんというか、イベント詰め込み過ぎて一個一個が薄味な感じがして、これで最終章なのかと思うと、ちょっと物足りなさがあって残念。

平兵士は過去を夢見る〈9〉
丘野 優
アルファポリス
2018-01-01


本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第一部 兵士の娘Ⅱ

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「……だから、オレのマインはお前でいいよ」

 

マインの母と姉は、ルッツを連れて行った面接に落ちてくると思ったようですが。

見事条件付き採用を勝ち取ってきて驚かされることに。

そしてマインは意気揚々と植物紙づくりを始めるわけですが。

 

まぁ、一緒に作業をしている中で「知らない筈の事を知っている」という事を隠し通せるはずもなく。

ただでさえ怪しいのに、「やったことがある」とかマインが口を滑らせまくってるのもなぁ……

植物紙を作り上げた所で、ルッツから「お前は誰だ」と問われることに。ルッツとマインがそれぞれ胸の内をぶつけ合って……ルッツが、変わってしまったマインを、認めてくれたのが、良かったなぁと思います。

ここでルッツという理解者を得られなかったら、マイン死んでたでしょうしね……

 

しっかり紙を作り上げた事で、ベンノに認めてもらえた二人。

紙の完成報告ついでにマインが姉のトゥーリに作った髪飾りをベンノに見せた事で、さらにマインの行動範囲が広がることに。

トゥーリの洗礼式で髪飾りを見た商業ギルド長が、探し求めていたとかで、新しく髪飾りを作る事になったりしてました。

 

ギルド長のところの娘との縁も出来て、そこからマインの病気が身食いであることが確定して。

体内で魔力が増加し、その魔力に食われて死ぬ症状。魔力を扱うための道具があれば、増加した魔力を放出できるが……それ自体が高価なために、魔力を扱えるのはほぼ貴族のみ。

金があれば、延命は出来るが……症状が出るたびに、ポンと出せるような額ではなくて。

最後、マインが身食いの熱の暴走によって倒れていましたが……ベンノの前で、迅速に対応できる状況で、何よりでした。



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ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
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