強くなれば、運命なんて恐れるに足りない。
悲劇を起こさないことで、疫病神の鼻を明かしてやれる。
達也が強運を招くというなら、彼に関わった人間を、強くしてやるのだ。凶運を、笑って切り抜けられるくらいに。
深雪を守るために、会議で軋轢を生んだ達也。
四葉家の当主はその判断を支持するものの、警戒が必要だという点も指摘して。
文弥や亜夜子なども居ましたが……随分親しみ持たれているようだし、少し実力行使でもしてやろうか、的な意見が出てくるあたり、おっかないわー。
けど、同調圧力で意見を押し付けようとした会議の様子を見ると、四葉の方が多少マシに見えてしまう不思議。
あの会議の時の振る舞いについて改めて話がしたいと、十文字が達也に働きかけたりもしていましたが。
達也について話し合う場所を十文字と真由美が設けて、そこに摩利を巻き込んでいる場面には笑った。
時を同じくして新しい生徒会メンバー、三矢が音信不通に。
達也を試したい十山家の工作で、自分のテリトリーともいえる一校で、後輩が攫われたらどう動くか、と計画したようですけど……
深雪が絡まないとなると、達也は早々動かないよな……むしろ他の生徒たちが気に懸けて行動を起こしている辺りは、十山家の計画が甘いと言わざるを得ない。