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「でも、一方のために、もう一方が控えめになる必要があるのかしら? 紅茶とお菓子があってこそのお茶会なのに」
「たしかに、邪魔をしないことより、最高の組み合わせを見つけるほうが、前向きですね」
「うふふ、そうよね。きっと素敵な相性の紅茶とお菓子があると思うわ」

第1話「ランディのプレゼント」
第2話「クロスベルの休日」
第3話「フランとマフィアとラーメン屋台」
第4話「シュリ・ラプソディー」
第5話「いつか貴女とお茶会を」

短編5本収録された作品。
基本的には日常を描いているほのぼのできる作品。
最後の作品だけメインがレンとリーシャなんで事件中心な感じはありますが。
とはいえ、この二人に危害を加えられるレベルのものがそうそう起こるはずもなく。
ストーリーのスパイスにしかなっていませんが。

レンがお茶会の話をしていると、普通の会話でも微妙に怖く聞こえる不思議。
これは無相手が銀ことリーシャだからなおさらか。
おまわりさんこっちです。裏社会の人が二人も・・・まぁ、この二人レベルだと並大抵の実力者では太刀打ちできませんけどね。

一番笑えたのは、ラーメン屋台でしょうか。
あの区画で屋台出すとか、なるほどこんな事態も起こりかねないのか。
恐ろしい話だ。これ、幹部同士だから多少は会話をしている風な感じになっていますが、下手すれば一触即発の事態に陥っていたんじゃないのかなぁ。

ランディのプレゼントは・・・荷物取り違えというお約束のネタ。
クロスベルの休日は、休みの日にクロスベルを見て回るクローゼの話。
シュリ・ラプソディーは、その名の通り、シュリをめぐるエピソード。オリビエがシュリを引っ掻き回していく話ともいえますけど。
短編なので、あちこちメインがずれていって、うまくキャラを出している感じはありました。