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「(前略)私はすっごいワガママなんだ! 私は――ジン・アークロストの妹だ!」。

今回の個人的な見どころは、冒頭のセリフですな。
こりゃすごい。これ以上ないくらいの説得力を感じましたよ、確かに。さすがは「勇者」ですねぇ。
今まで「魔剣使い」な兄に振り回されているような印象を受けましたが、ここにきて振り切れたな、と。
悩みもあったようですが、振り切れた後の、行動はなるほどあの兄にしてこの妹ありという感じで。

もう一つ、ゼクトとユスティンが途中で叫んでいた、

「焚き付けたな、騎士の兄さん!」
「そのつもりが引火して大爆発だ! まったくあの兄妹は! 英雄の子供はまるで火薬庫だ!」

っていうのが、もう、心の底から叫んでるんだろうなぁ、と思えてしまって。
割と苦労性ですよね、ユスティン。腕はいいはずなのに。
触れちゃあいけない親子ですよ、アレは。下手に手を出したら火傷じゃすみませんから。

ローズマリーとかに見せ場があったかなー、と思う一方で『徒花』の連中は、ちょい役過ぎた気がするというか。色々と残念な奴らでした。
まぁ、ジンがあっさり切り捨ててるのはいっそ愉快と言うか。
割とシスコンなジンの前で、手を出そうとするからいけない。

相変わらずの面白さだった。
終盤、マキナがある人物を指さし告げた言葉から、転回していったよなぁ、と思います。

次回、最終巻が楽しみ。