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「――この世に、人が人を縛る鎖なんか、ないんだよ」


英雄としての前世を持つ『救世主』を育成する学園において、二つの前世を持つ破格の存在、灰村諸葉。 
精鋭チームにおいても、評価を受け始めるその実力に、理事長が目をつけ、策略を巡らせる。

前回は、「聖剣使い」としての前世フラガの対であったサラシャを押してました。
まぁ、転生先のサツキがそれを隠そうともしていなかったから、という面がありますね。
今回はもう一つ「冥王シュウ・サウラ」の対、王佐の魔女の転生、静乃に焦点があたっています。
実家のしがらみに巻き込みたくないから、と諸刃に前世を明かしていない静乃。
しかし、兄である理事長は行動を起こしてしまった。

また理事長だけではなく、世界に6人しかいないSランクの一人「白騎士」エドワードが来日し、事態は思わぬ様相を呈していくわけで。
エドワードにはまた別の目論見があり、7人目のSランクになるかもしれない諸刃の価値観とかを見極めに来ているんですよね。
ただ、そのために打つ手が容赦ないというか的確に諸刃の逆鱗に触れていくわけで。

というか5行で大魔法、8行の使い手なんて1人しか知らない、ってレベルの黒魔の術式において、主人公「13行」とか破格の呪文使ってくるんですけど、正気?
いや、ここまで盛っているといっそ笑えてきますけど。
しかし、「13行」の禁呪が、あの長文を13行で書いてるの? とか思うんですけども。

しかし、さまざまな英雄と言いつつ2種類に大別されてしまうのはどうにも少ないように思われます。
もうちょっとバリエーションあってもいいんじゃね、とか思ったり。
主人公が本当に最強の前世を掛け合わせて超最強、って感じなのは嫌いじゃないし、結構楽しんでるんですけどね。