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警告!
あなたはこの世界を捨て異世界で生きることを選択しました
二度とこの世界に帰ってくることはできません。
続けますか?
はい いいえ


小説家になろう掲載。
『異世界迷宮でハーレムを』ってタイトルでヒーロー文庫から書籍化されていますね。 
現在も連載中で、全168部。「プロローグ」~「竜皮」まで。 

自殺サイトをふらふら見てたら、「この世界で生きづらいなら異世界で生きればいいじゃない」という広告っぽいリンクを見つける。
そのサイトで、キャラクター設定じみたことをやった末に、冒頭の警告に「はい」と答え、異世界へと招かれた男子が主人公。

分かりやすく剣と魔法のファンタジー世界、ってところでしょうか。
成長するダンジョンがあり、それを探索する、探索者や冒険者がいて、奴隷もいる。
そんな世界にチート能力持って転生したなら、やることは一つだろ!
とタイトル通り、ハーレム作ったり、チート能力生かしながらダンジョン攻略をしたりするお話。
まぁ、タイトルから想像できる通りの話ですね。

主人公が、冷静に過ぎるというか、冷淡というか。
最初山賊に襲われ、ゲームイベントだと思っているから殺しちゃうわけですが。
実はここ異世界じゃね? じゃああれ、モンスターじゃなくて普通の人か・・・って発想に至ってから割り切るまでが早かったりする。
そのあたりの感性がずれているから、いじめ受けたり、自殺サイト見るようなことになっているんじゃないかと。
身体鍛えて、見下し返すっていう考えに至っているあたりも、好みわかれるかもなぁ。

後は、スキル再設定を持っているから、色々工夫して進んでいくんですが・・・
仲間が増えたり、レベルアップで新スキル、新ジョブを会得したりで、いつまでたっても試行錯誤と言いますか。
トライアンドエラー? というか。ずーっと実験してるんですな。

じりじり進んでいく構成なんですよね。
丁寧というよりはカメの歩みと言いますか。
こう異世界転生で俺TUEEEモノではありがちですが、緊張感がない。
ヤマもオチも物足りない感じで、何と言いますかこう、常にフラットな感じ。

淡泊さになれれば、それなりには読める作品だとは思いますけど、際立って面白いとは言えないですかね。
最初何話か読んで、主人公の口調とかが受け入れられれば、いい作品なんだとは思いますが。
まぁ、普通。外れとまでは言いませんが、書籍版は買わないかなぁ、っていうレベル。
嫌いじゃあ、ないんですけどね・・・