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「でもな、だからこそ俺は負けたくないんだよ。力を貸してくれる奴らがいるから!」

英勇エルラインが残した記録を探す旅。
今回は、キリシェの故郷である、竜たちの住まう秘境リ・インファリエルを訪れることに。
多くの旅団は世界をめぐり、それこそ冥界や天界ですら探そうとしているようですが。
地上にある竜の住処がその標的にならないはずもなく。
たまにやってきては、竜にあっけなく追い払われている状況だとかなんとか。

レンたちは、時間のかかる山越えのルートではなく、トンネルのようになっている遺跡を突っ切るルートを選ぶ。
そこで彼らは「カナン巡礼聖教船」の一段と出会う。
フィアたちには、素性を隠すつもりがほとんどなさそうで、色々と察されているような気がします。
そもそもレンに至っては目前で普通に精霊と話したりなんだりしてますしね。唯一と思われていた、古代召喚術の使い手、エリエスが属している団体ということもあり、レンには興味津々みたいです。

訪れた竜の秘境。そこは、今はキリシェの妹分が長としてまとめていた。
竜たちの姫であるキリシェを連れていくことに対して、妹分であるカルラは思うところがあるようで。
というか、いや、そうだとは思っていましたけど、やっぱりキリシェの妹はカルラなんですな……
さてはて、S.I.R.E.Nとどう関係しているのかが、結構気になるところです。

剣聖と呼ばれる男が、竜の秘境を訪れていたり。
古代召喚術の使い手が、自ら動く決断をしたりと事態は色々と動き出している模様。
剣聖は自分なりに、現在の世界の様子についての考察をしているようですし。
前回は先代魔王の部下、今回は竜の姫の妹。となると次回は大天使の関係者が出てくる流れでしょうか。
パーティーメンバーの問題というか背景という意味で、そういうネタが必要なのはわかるんですが。
人間側に高名なキャラクターを用意しているからには、よそで動かすばかりではなく、主人公たちに接触させてほしいなぁ、と思いもします。

世界の終わりの世界録<アンコール>2 極光の竜帝 (MF文庫J)
細音 啓
KADOKAWA/メディアファクトリー
2014-10-23