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「なんでこんなに良くしてくれるの?」
(略)
「そんなの、私達が冒険者だからに決まってますよ」
(略)
「魔物を倒すんじゃなく、人を助ける仕事だからな」

小説家になろう連載の作品。
第四章  複数世界のキロ。
第一話 十九時~第四十話アシュリーまで。

読むには読んでたんですが、記事書くのが遅れてました。
他にもなろう系の記事はかなり更新停滞しているんで、まとめて書いちゃいたいんですけど、忙しなくて後回しになりがちです。
後進止まっている間に、最終章始まっちゃいましたしね。
年内には終了する予定だとかなんとか。これまで貼られていた伏線とかも回収されていくみたいですし、ますます楽しみですねー。

追い込まれた先で、遺物潜りをしたら、さらに厄介な状況になってしまって。
クローナが自ら死を選び、その遺物によって、遺物潜りをしたキロとミュトは、キロが元いた世界へと辿り着いて。
三人と一匹の関係がかなりいい感じだと思っていたので、それが壊れた時にはひどく驚いたものです。
で、そこからまた大分ややこしい展開になっていくわけですけど。
タイムパラドックスシフトとかいろいろ。遺物潜りっていう魔法が大分チートだからなぁ。それを使って世界移動している「未来のキロ」が何をやっているのかは結構気になります。

地味に活躍しているのが魔力ソムリエなフカフカ。
魔力食べてた時の評価は正直割と妄言というか適当なこと言っているだけなのかもとか思っていたのに。
これまで謎だったキロの特殊魔力について明かされて。
……これだから特殊魔力持ちは……直接戦闘に関与するものではないですけど、アレはあれでチートというか、かなり厄介だよなぁ。特に権力者に知られると確実に賞金かかるんじゃないだろうか。
現代社会の発展したあれこれを見て目を丸くしているミュト達がかわいい。
キロは本当に爆発すればいいのに。
感想欄での作者の返答によれば、その内爆発する予定がありそうなんですけどね?

幸い、喪失の時間は長いものではなく、取り戻すことには成功するわけですが。
何かを得るために代価を払わずに済むってこともなく。
キロの記憶を失ったクローナ。これにはキロもクローナも結構衝撃を受けているようですけど。
というか、ここで日記書いていたことが活きてくるのか、と。
第1章でキロが「スライムって水溶き片栗粉使えば倒せるんじゃね?」という友人の事を思い出してますが。その友人が現代社会で登場したりしてますし。
かなりしっかり作品を作りこんでいるなぁ、という感じがして、読んでて楽しいです。

他にも、シールズとの関係がある人は入れられない、って言ってた街のギルド長がキロたちに依頼を出した時。
 「不遇の記憶はそう簡単には拭えぬものだ。依頼をする前に信頼を積み重ねなかったツケである。反省するがよい」
とフカフカが言ってくれたのはいい気味だと思いましたがね。

そして、クローナの村の過去エピソード。
キロたちの自作自演っていう話もありますが。
ついに動いているアシュリーさんが登場して、なにあの可愛い人。
アンムナとのコンビは大分安定していたんだなぁ、という感じで。
クローナの世界での様子を見てても思いましたが、アンムナさんが強キャラ過ぎて笑う。
相棒を失ってからの長い時間を、一人で戦ってきたから、四十話で願いがかなった場面は本当によかったと思いましたよ。