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「喜べ吉井。お前への疑いはなくなった」

「お前はバカだ」

 

バカがバカらしくバカをやっているシリーズ。
最近、本編が完結したので、ちょっと読み直しながらちまちまと記事書いていこうかと思います。
しかし、1巻が出たのは2007年なんですね。
もうこんなに時間たっているのか、と愕然としますな・・・
 

召喚獣システムという複数の技術とオカルトを混ぜ込んで作り上げた、テストの点数=実力の召喚獣を呼び出し、それを用いた戦争によって、施設のランクを向上させられるという仕組みがある学校。

まだまだ穴というか向上の余地がある技術で、試験的な学校という意味合いもあるようです。点を取ろうとすればどこまでも取れるシステムっていうのは中々に面白いと思いましたけれど。

 

明久が宣戦布告の使者として赴き二度とも襲われて酷い目に合うっていうあたりが特に笑いました。

悪びれず明久を派遣する雄二も雄二ですけどね。

こういう、軽快なバカげたやり取りがやっぱり本作品の魅力なんじゃないかと。

ゆるーく楽しめる学園コメディ、みたいな感じで。

しかし雄二がFクラス代表になっていたからこそ、この物語は盛り上がっていますけど
……実力的にうっかりすると、雄二はEクラスの最下位とかになっていたかもしれないわけで。
 

実際Fクラスのバカさ加減から見るに、こいつらはどうして進級できているのか不安になるレベルのが紛れていますよね。吉井とか明久とか観察処分者とか。

それと比べると雄二はかつての神童と呼ばれた部分が残っていて、うまく指揮官としてやっていますけど、それが居なかったらFクラスって烏合の衆レベルがさらに向上して危険な領域にまで達していたんじゃないだろうか。

 

まぁ、合間に挟まるバカテストも中々面白いですし、たまにはこういう緩いのを読み返すのもいいですなー。

バカとテストと召喚獣 (ファミ通文庫)
井上 堅二
エンターブレイン
2007-01-29