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「不惑は唱えられなかった 不純を感じていた」


とある女子校。
そこには、かつて女生徒2人が心中したという事件が起きており、それが月曜日だったことから、月曜日にはお互い触らない。
その女性と2人は、恋人同士だったという事で、月曜日に触れると彼女たちに引かれ、命を落とす、とそういった噂が蔓延している。
もし触ってしまった場合は「不惑を誓う」 おまじないを唱える。

そんな学校に入ってきた純鳥は、学校を出ていきたいがために、 ルームメイトで先輩の高瀬に「恋人のフリ」をしてくれと頼む。
フリだったはずなのに、心は揺れ動き、距離は近づいていく。
・・・大枠ではわかりやすいんですけど、ちょっと展開早かったかなぁ、というか。

過去の事件なんて、調べればわかりそうなものなのに、誰も調べて否定することをしなかったのかなぁ、みたいな。
そういう学校の怪談じみた存在を、面白がって、誰も明らかにしなかったという説もありなんだろうか。
そして、その過去の因縁についてもう少し触れられていたら、面白みもましたんじゃないかなぁ、とか。
そういったあれこれを考えながら読んでました。

巻末には、「博士の子猫と雨の朝」が収録。
書きおろしってわけじゃなく百合姫掲載作品ですけど。
短い割には笑えたかなぁ。「ご近所さんにロボだと思われてました」とか。
笑ったといえば、あとは後書きか。表紙イラストの「背景をとりあえず黒にして送ったら採用されてたじろいだ」とか。
本編は・・・嫌いじゃないんですけど、笑えるとかそういったものではなかったかなぁ、というそんな感じなので。

楽園コミックスの「ディアティア」で知って絵が好きなので購入したんですが。
相変わらず、絵は好みだったので、他の作品も買い揃えようかと思っています。