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「爺さんはさ 自分より強い奴と戦ったことあんの?」
「はて……有利な相手不利な相手というのは覚えがありますが」
「真に己より強いか弱いかは 勝負決して後判ることでありましょう」
「なるほど 強いやつのセリフだ」

暴走する黒トリガーエネドラ。
対するは通常トリガー最強の本部長、忍田さん。
この戦いの見どころは正直、空調で押し負けるエネドラの気体状態なんじゃないでしょうか。
アリなんだ、それ……

ランバネイン戦でも思いましたが、一人の突出した戦力で結果が決まらないのがいい。
チームだってことを意識して情報をつないだり、協力したりして相手を倒すって流れが綺麗なんですよねー。
葦原先生は結構、こういう見せ方が上手いと思います。
同時に結構遊び心もあるから、読んでる側としては飽きずに読めます。

足をつぶされて動けなくなった出水も、そうやってチームワークを活かして足止めしてるんですよね。
情報を引き出しつつ、仲間の援護を受けやすい状況を造る。
伊達にA級隊員じゃないですね。
あちこちで、格好いいシーンがあって感想が書ききれない。
まぁ、雑誌掲載時にがーっと書いてるので、満足しとけってことでしょうか。
ラフ状態だった話も、清書されていて、ちょっと新鮮な感じがしましたけど。

カバー裏がまた秀逸でした。
わくわく動物野郎ことハイレインさん。
扱える動物弾は50を超えるそうですが、お気に入りはカエルとゾウガメ。
敵にあたった例がないって……カエルは他の鳥とかみたいに操作できるなら、ジャンプさせて軌道を変えれば充てるぐらいできそうですけど。ゾウガメって。いったい誰が得するんだ、その弾丸。
ワープ女ことミラの解説もまた。
アフトクラトルで「ワープ女が来るぞ」というと子供がわがままを言わなくなるとかなんとか。