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「しおり どうやって使うかわかる?」
「自分の好きな時にいつでも読めるように 自分のために目印に挟むものだよ」
「読書は楽しむものだ」
「自分が読みたいから読むものだ それなのに無理をしては楽しくないだろう」

ひまわり書房をとりまくお話、第2巻。
 
白紙の本。
自分の好きなことを書き、日記にするも小説を書くも自由。
確かにそういう本販売していますよねー。ノート買えば安上がりなんじゃ、とたまに思うんですが。いや、本の形に収めたい気持ちもわからないではないんですけど、本に書き込みをあまりしないというか、したくない人間なので、どうにも下手に本の形にされてしまうと、何か書ける気がしないといいますか。なんで自分はあの手の白い本に手を出したことはないですなー。

ちょっと(?)おバカなまつりが風を引き、ひまわりさんに看病されたり。
まつりが落とした携帯をひまわりさんが回収にいったり。
……まつりはひまわり書房に足向けて寝られないんじゃないかなぁ、とか思いますが。
商店街の話は、ひまわりさんは、結構、たくさんの人に愛されているっていうのが分かって、ちょっと安心した、っていいますか。

お兄さんが以前触れていた「前のひまわりさん」に関するエピソードが結構好きです。
こういう系統の話は結構好みかなー。最後のひと時、残せるものがあるのならば。それは幸せなことだと思いますよ。
今のひまわりさんが当時嘆いた言葉も、わかりますけど。「前のひまわりさん」が店に居たかった気持ちも何となくわかるような。
本を読んでいるひまわりさんが好きだと、彼女は言っていましたが。「前のひまわりさん」は本バカで、読むのが好きで、毎日が楽しいと言っていて。朗読を聞いてくれる彼女が居ることが、きっと「前のひまわりさん」にとっての救いにはなっていたんじゃないかと。

お兄さんも因縁というか、かなわぬ想いがあったように見えますが。
……この兄妹の人生の転換点はひまわり書房にあったのか……みたいな?

ひまわりさん 2 (MFコミックス アライブシリーズ)
菅野マナミ
メディアファクトリー
2011-11-22