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「ああ、えーと……。まあ、あまり神官に対しての言葉は避けたいところなので」
「ふうん? 神殿大好きか?」
「大嫌いですが」
あ。間髪入れずに答えてしまった。

小説家になろうの書籍化作品。
連載の方は、4か月くらい更新止まっているみたいでちょっともやもやしているんですけども。
2巻で意外と進んだというか、WEBで読んでるとそれなりにあったような気がしますが。
実際に書籍化してみると意外と短かったというのが何点かあるなー。
まぁ、長文を定期的に書く人と、短文を毎日書く人とかいるからその辺は作者さん次第の話か。

閑話休題。
すれ違っていた家族と話し合い、少し距離を詰めたユリス。
もうちょっとみんな器用に生きられないものですかね。
相手のことを大事に思っていることに嘘はないはずなのに。
立場やら思い込みやらが邪魔をしていて。
父親との対面の場所に叔父が居合わせてくれたのは良かったんじゃないだろうか。
あそこで下手したら話をできないユリスと、納得的ないユラとで決裂してたかもしれないわけだし。
うまくバランスとってくれた感じ。

そして、少し改善が見られたところで話は進んでいくわけで。
神様が救ってほしいと言っていた相手。勇者が召喚される運びとなって。
護衛の剣士としてファティマ。魔術師としてトリスが。さらには黒騎竜が必要だという事でユリスもついていくわけですが。
……ファティマとトリスだけだったら、無事に旅できなかったんじゃないかっていう壊滅具合。
どうしてただの料理があぁもグダグダになるのか。
もうちょっと、常識担当の要員とかつけられなかったのだろうか。
学生時代に道を違えてしまったファティマとも和解して勇者を支えるパーティーメンバーたちは中々いい感じの交流ができていましたが。

召喚された勇者は、巻き込まれた少女も含めて2人。
そのうちの片方が、ユリスの前世と深いかかわりのある少女で。
どうにもきな臭くなってきたというか、神様がユリスを引っ張り込んでいる時点で相当怪しい感じではありましたけども。
神殿や神子が怪しいなんて言葉じゃすまないくらい不信感煽ってきますけど、もうちょっと信頼されるための努力をしたほうがいいんじゃないのかなぁ……
暗躍するにしたって下っ端使うとか。神子本人が堂々と接触してきてアレとかどうなんだろうか。