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アリアンロッド・サガのシナリオ集。ロスベルク島を舞台にした第2弾のシナリオですね。
前回の「ロスベルク島攻防記」から1年後を舞台にしています。
アリアンロッド・サガも動いている中なので、色々と状況も変化していますし、このシナリオの中には、「サガ・リプレイ」のネタバレする可能性もでてきます。
柱の注釈によれば、無印の5巻以降、ブレイクの3巻以降、デスマーチの3巻以降のネタバレだとか。サガ・リプレイも扱っている場所が広いし、作中の時間も結構進んでいるので、公式NPCの扱いというか立場も色々と変化してきてますからねー。

当然のように「ロスベルク島攻防記」を引き継いだ内容なので、注意が必要。そっちを遊んでいなくてもプレイできるようにはなっていますが。少なくともGMは「ロスベルク島攻防記」にも目を通しておくことが望ましい、と書かれますね。

「ロスベルク迎撃作戦」、「ミドルロック海戦」、「ヴェンシスの解放」の3本のシナリオからなるキャンペーンシナリオ。
あと今回のシナリオはその全てに大規模戦闘ルールが使用されています。
やっぱりサガのシナリオと言えば、大規模戦闘がないと、というような感じですね。いや、サガ・リプレイでは大規模戦闘無いシナリオも多数ありますが、やっぱり戦乱の大陸と聞くと、実際プレイして、迫力を味わってみたいような気もしますし。
シナリオの後には、クレスト諸島の今後っていう項目で2ページの記述ありますし、またしても5本のシナリオフックありますから、色々できそう。
シナリオ1と2の間の「逆襲の騎兵部隊」、2と3の間の「盟約者暗殺計画」、3の後の「会議を成功させよ」。
シナリオ1と2に失敗したときのフックとしてそれぞれ「防衛、ロスベルク島要塞」、「戦艦を奪い取れ!」が掲載。
シナリオとかフックとかを立て続けに読むと自分でなんかシナリオ考えたくなってきますねー。

あと今回は、シナリオセクションのあとに「戦史セクション」が掲載されています。
これまでアルディオン大陸で行われてきた様々な戦いを題材に大規模戦闘ルールで再現。大陸の背景設定としても使えるし、大規模戦闘ルールを利用した戦争のデータにも使える優れもの。
シェルドニアン学園の戦史講座で、軍師育成とかの為に行う大規模戦闘の講義や演習の題材として歴史上の戦いを取り扱っている、という体で書かれています。
戦争ごとに教師と生徒の会話がエッセンスで入ってるんですが、それがちょっと笑える。

教師「速くて丈夫で火力がある。走攻守揃った外洋海軍こそが、海軍のあるべき姿だ」
生徒「でも金食い虫ですよね。特に維持費が」

みたいな感じの会話が個人的にツボ。
戦いそれぞれについて背景とか結果とか細かく設定されていて、さすがの商業作品と言うか。これだけの設定練るのも大変そうだなーと思いましたが。