ico_grade6_3h
「わたしだってここにいるんだよ ちゃんと見てよ!」


時間が流れている以上、成長という変化は止められず。
入れ替わりが長い分、相手の事情というのも否応なく分かってしまって。
佑太が、結依の家の事情に思わず言葉を発してしまいます。
それは、いくらなんでもこれは無いだろうという彼なりの義侠心からではあるんですが。
「それじゃこいつがあんまりだ」「あいつががんばってきたことがむくわれればいい」。

佑太は、この状況でも他人を見ることができる。
一方で、結依は、かつての自分と同じように孤立しそうな少女を放っておけず。
他人を心配しているようで、鏡写しの「こうなっていたかもしれない自分」を見ているわけで。
案外結依は視野が狭いのかなぁ、とか思ったりもします。

お互いに打ち明けられないことも出てきて。
それは相手に言いにくいことだったり、タイミング悪かったりといろいろあるんですが。
不器用で、お互いのことを心配して、もうちょっと好きに生きられたらよかったと思うんですが。
惜しいのは、展開早いことですかねー。まさか2巻中学時代が過ぎ去ろうとは。