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「一樹……レメは剣術が強いやつを選んだわけじゃない。レメはおまえを王にしたい。あの移香斎なんてやつじゃなくて、おまえをだ。……だから、頼むぞ」


東西に分裂した日本。
他国の干渉によって、一時休戦となったものの、次の戦い「三種の神器争奪戦」に変貌しただけで。
神器が眠るとされる魔境に踏み込んでいくわけですが。
いやぁ、本当に西側の連中とか他国の王様とかが好き勝手してくれてるな、と。

一樹たちも結束を強くしたり、特訓したりと地力を伸ばしてはいるんですけど。
どうにも状況が不利なままで、スカッとしないといいますか。
もともとキャラクターが多いんだから、新キャラ増やして新展開にするんじゃなくて、既にいるメンバーだけでの展開を増やしたほうがいいんじゃないのかなぁ。

イチャイチャイベントが挟まるのはいつも通りですけど。
キャラクターが多いので、全体的に薄味になってしまっているような。
本編の展開的には、主人公が成長したり、なにか因縁があるかもしれないって言うのが出てきたり、と面白くなりそうな断片がありましたが。
風呂敷広げるよりも、状況を深くする展開があるといいなぁ、と思うんですが。

魔技科の剣士と召喚魔王<ヴァシレウス>8 (MF文庫J)
三原みつき
KADOKAWA/メディアファクトリー
2015-02-24