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「再び。見つける。今から。もう一度」


安定している。
永き戦乱の時代に終止符を打ち、しかし平和には遠い、戦後の混乱期の物語。

三世紀近く争いが続いていたっていうんだから、かなりのものですね。
それだけ長く続いていると、始まりがどうだったかとか関係なく、恨みが積み重なって、止まれなくなっていったんじゃないかなぁ。
主要6ヶ国は、北の大国を滅ぼす為に同盟を組み、相互に平和条約を結び、どうにか戦乱に蹴りを付けた。
止まれなかったから、全てを一国に集中させて、滅ぼした、という印象があるんですけど、どーなのかなー。
魔王とも呼ばれた国王は、長命かつ、強大で、魔法技術を生み出した大賢者。
戦国時代において、列強諸国を手玉にとった策士の面もあるようですが。
とりあえず、その知識と力を恐れられたからこそ、主要6ヶ国はまとまったんでしょう。
噂については時間の流れによってゆがめられた部分とか、列強各国によってゆがめられたところあるんじゃないかと疑ってみたくなる。

主人公は、戦場で効率的に行動を行うために鍛えられた一族の出身。
平和になってしまえば用無しで、その能力は戦乱の種になる、ってことで、お偉方から迫害されたり里潰されたところもあるようで。
目的を失ってニートしている兄と、その兄についてきた妹。
とはいっても、里の性質も影響した呼び名っぽいですけど。
ニートな兄が食料調達のために足を運んだ先で出会ったのは、棺を担いだ少女だった。
ボーイ・ミーツ・ガールで物語が動きだし、少数で今の世界と敵対するっていうのは、結構王道かな。

情報少ないので何とも言えないですけど、少女は死んだはずだという人物もいたりして、一筋縄ではいかない状況のようです。
ただ、チャイカの望みは純粋なものだと思うので、どうにかかなってほしいものですけどね。
結構面白かったと思いますよ。