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「アレは仕方ないよ」
そう風音が慰めるが、弓花はうながれたままだった。ジンライはかける言葉すら見つけられなかった。
弓花はパワーアップデビューに失敗したのだ。


小説家になろうの書籍化。
WEB版と比べると、ちょこちょこ内容変わったり新規エピソードは言ったりしているそうです。
WEB版ちょっとは読んでいるんですが、ちょうど今回収録分あたりまでしか読めてないので、「WEB版より早くお目見えになっている」らしいナオキくんとか誰これ状態。
いや、書籍版しか追ってない人と同じラインなんですけど。
原作読んでないわけじゃないし、その内全部読みたいところです。

さて、本編ですが。
色々とトラブルを解決したり、巨大猫の仲間が増えたりしている一行。
けれどいきなり、ミンシアナ王国の女王から手紙が届いて。
あらすじではぼかしてるのに帯でネタバレしているから、アレですけど。
「ゆっこ姉」。
大昔に流れ着き、痕跡だけを残して遠くへ去ってしまった「タツヨシ」と同じ風音たちの仲間。
やはり、こちらに流された時間には差が生じていて、その間に女王にまでなってしまっている訳なんですが。

ゆっこ姉との交流で、弓花も、神殿に入ることができるんじゃないかという話になって。
実際に入りこめて、アーティファクトも手に入ったわけですが。
召喚できる英雄がアレだとなぁ……パワーアップデビューに失敗しても、こう、場を和ませるネタ度は上がってるよ弓花……それがアピールポイントになるかは別として。
仲間との再会イベントよりも残念英霊の方がインパクト強いってどうなんだ。
笑ってしまった時点でこっちの負けか。

あとは、タツヨシがどんな異世界生活を送っていたのか、という番外編も掲載されてますね。
一人だけで、どれだけ大変な日々を送っていたのかと思いきや、彼意外と一番チートなんじゃないだろうか。
アレだけ追い込まれた状態で、後世に名を残すまでになったんだから、運とか流れもあったような気がしますが相当だよなぁ……