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「覚えておくがいい。我ら『王』同士は互いを無視し合うか、不戦の盟約を結ぶか、終生の敵と決めて戦い抜くか――いずれかだ。今より貴様は、我が敵のひとりとなる!」

古参のカンピオーネ、ヴォパン侯が来日。
それには、ある儀式を行うための準備という目的があって。
主人公の友人がそれに巻き込まれて、また争いに発展していくわけですよ。

今回は、ヴォパン侯爵の他、リリアナとかも登場してきて、キャラクターが少しずつ増えて言ってるなぁ、という感じで。
表紙にもいる、万里谷が今回のヒロインってところでしょうか。
囚われの姫を助けるっていうのとはまた違いますか。
強大な力に追われている相手を助けるっていうのは王道ではありますなー。
カンピオーネ同士が相争う結果になると、凄く大参事ですけど。

しかし、巫女がいくらつぶれても構わないから、神降ろしの儀式をやってしまおうっていうヴォパンは結構あくどい。
まー、魔王と恐れられるカンピオーネとなれば、これぐらいは当然なのか。
比較してみれば、護堂はまだ話が通じるかもしれないと思えるのは幸いなのかどうか。

友人の為に、格上との戦いに臨む姿は格好良いような気がするけど、彼が戦う時の「切り札」に絡むのがいちゃいちゃイベントなわけでして。
真面目に熱いバトルしてたのどこ行った、な感じが。面白いから良いですけどね。
最新刊あたりとか、もう、日常的にいちゃいちゃしているから、シリアスな場面で何をっていうのはなくなりましたけどね。

サルバトーレが結構良いキャラしてるなぁ、と思いましたけどね。
あっちこっちに火種巻いているというか、本気で自分本位というか。
カンピオーネっていうのはそういうものだとわかっていますけど、それにしてもなぁ。
というか、戦うたびに、主人公が再戦フラグ立てまくりで、将来不安。
ヴォパン侯爵のカンピオーネ同士の関係について、っていうのは、長く存在しているカンピオーネとして、間違ってもいないでしょう。
護堂、追い込まれると結構「実力行使」に出ること多いですから、不戦の盟約結ぶこととか難しいんじゃないのかなぁ。平和主義といいながら、なんのかんので、カンピオーネですからね。
まー、殺しても死ななそうな人ばっかなんで、たまに同族と喧嘩してガス抜きでもしてればいいんじゃないかなーなんて思ったりもするんですが。