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「それでもヒッキーは助けるよ」
「そんなのわからんだろ」
なんの根拠があってそんなことを、と問うより前に、由比ヶ浜は俺を振り返る。
「だってあたしのことも助けてくれたじゃん」

由比ヶ浜が家族旅行に行く間、サブレを預かることになった八幡。
まぁ、小町と交流していて、そっちが引き受けたような流れなんですが。
どうしてあの妹は、兄よりも兄の知人と親しくなっているんだろうか……

もうすぐ夏休みが終わろうとしている時期。
八幡は予備校に行ったり、いつも通りぼっち充したりしているわけですが。
前回の奉仕活動から帰って以来、雪ノ下雪乃を見ていない。
メールで連絡している由比ヶ浜も、反応の鈍さに首をかしげていて。

雪乃がほとんど登場しないのに。
ふとした流れで八幡が出会う人がみな雪乃の話をして。
それぞれ立ち位置が違うから、見え方も異なっていて面白いですね。
平塚先生は割と八幡贔屓なところありますが、結構いい先生だと思うんですけどね。
どうして結婚できてないんだろうか。結婚したいオーラ出しすぎているのが悪いんだろうか。

由比ヶ浜と一緒に行った花火大会で、陽乃さんと出会って。
あの事故に雪ノ下が関わっていたという事実も発覚してました。
そうした事実をしって、知人友人が語る「雪ノ下雪乃」について考えて。
「では、比企谷八幡は」。いったい彼女をどうとらえていたのだろうか、と。
 
孤高を貫き、己が正義を貫き、理解されないことを嘆かず、理解することを諦める。その完璧な超人性は俺が会得せんとし、彼女が確かにもっていたものだ。

きっと彼女に憧れていた。
同時に、自分自身を好ましく思っていた。
けど、自分が嫌いになりそうだと彼は零した。
――雪ノ下雪乃ですら嘘を吐く。
そんな当たり前なことを許容できない自分が、嫌いだ、と彼は自分を評価しています。
これが平塚先生の言っていた彼の「潔癖」なところだと思うんですが。
先生の言っていた通り、いつか許せるようになってほしいと、切に願います。
歪んでいるかもしれませんが、八幡良い奴だと思うもので。 
いい感じにすれ違ってきてますが、この後どう展開するんですかねぇ。