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「おお、先回りしてちゃんと考えてる……。由比ヶ浜の成長が見られるな」
「というより、比企谷くんの成長が見られないのだけれど……。どの道行くことになるのだから、諦めたら? 学習しない人ね」


時期的には、6巻の文化祭の後がメインです。
1期のアニメで作者が脚本を書いた番外編「だから彼らの祭りは終わらない。」を元にした体育祭のエピソード。
……しかしまぁ、この学校あちこちに反抗勢力ありすぎじゃないだろうか。
というよりは、順調に進んで大過なく終わったイベントが今のところ見当たらないんですが。
あー、修学旅行は八幡たちの関係が壊れただけで、学校的には問題は起きてないか。

生徒会長から体育祭を盛り上げたい、という依頼を受けたものの、体育祭実行委員も決まっていないとか。
目玉になる競技もこれから考えよう、とか。
問題を起こした文化祭実行委員長、相模を担ぎ上げて委員長に据えて。
奉仕部が協力しながら話し合いが行われていました。

色々と行き当たりばったりな感じがありますが、高校の体育祭の準備なんてこんなもんだろうか。
まぁ、でも地域のイベントみたいなものの準備を手伝ったことならありますが、アレもかなりグダグダだったからなぁ……大人が参加してアレだと思うと、彼らのトラブルは微笑ましく見えます。
当事者からすればたまったものではないでしょうけど。

そして、後半はボーナストラック。
9巻の後のエピソード「そのクリスマスキャンドルの灯が揺れる時……。」が収録されています。
由比ヶ浜がイベント好きですから、奉仕部の二人が連れまわされることに。
八幡は相変わらずひねくれていて、回避できないかとしてますが、雪ノ下の方はすっかりあきらめの境地。……学習って言うよりは調教されているだけとか言われてましたが。
久しぶりに材木座見た気がします。彼、真面目なエピソードの時にはとんと登場しないからなぁ……
戸塚や材木座、小町とかも交えたいつものメンバーで楽しく過ごしてましたね。
ちょっと前までの奉仕部の冷め切った状況を想えば、快挙と呼べるような、充実した時間で。
ギスギスして、気落ちする展開が多かったので、こういう穏やかなエピソードは落ち着きますねー。