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「チセ 君は自由だ」
「君が呪いを抱えて生きても その末にいつか堕ちても」
「全ては君の自由なんだ だけど私は」
「誰かのためでなく――君自身がどうしたいかを考えてほしい」
「そして君の世界の果てまで 本当の意味で飛んでいってくれることを願うよ」

リンデルが語る、エリアスとの出会い。
迫力ある登場してましたが、その後空腹で倒れるとか締まらないなぁ。
自分が誰かも、どこから来たのかも分からない。
今のエリアスがしっかり魔法使いやっているのを見ると、この無垢な状態っていうのは中々新鮮ですね。
リンデルに海水舐めてみると面白いと言われて、実行し噴出しているコマとかは可愛い。

弟子などとれないが、困っている知人がいれば手を貸すぐらいはする、というリンデルが不器用で良いなぁ。
この作品のキャラは皆、自分をしっかり持っている感じがして好きです。
エリアスの告白を聞いて、恐れや驚きを感じても、受け入れていた。
……どえらく不味いスープだとか、オチまでついていたあたりは完璧ですね。

チセを拾ってからのエリアスの心情なんかも描写されて、あぁもうこの不器用師弟が! と怒鳴りたくなります。
だから、リンデルやネヴィンがチセの背中を押してくれたのは良かったですね。
……押された後のチセの行動力にはちょっと驚くばかりでしたが。無茶するわ、彼女。
「若い同胞がきちんと歩いていけるように」先達が作るのに手を貸すという杖の話とかも中々良かった。
最後、一度だけ登場していたリャナンシーが助けを求めてやってきましたが。
ついに時間が来てしまったという事なのかなぁ。どんな結末になるやら。

魔法使いの嫁 通常版 4 (BLADE COMICS)
ヤマザキコレ
マッグガーデン
2015-09-10