「いいや、まだ許したわけじゃないよ。さすがにちゃんと文句を言いたいしね。だけどそれとこれとは話が違う。まず俺は――これからの話をしたいんだ」
チーム戦もいよいよ大詰め、というところで銀河が動いて。
機密情報を握っているクローディアを始末するべく特務部隊を動かして。
それが、綾斗のルームメイト英士郎の実家筋だって言うんだからなぁ。
裏でこそこそ動いているのは知っていましたが、学園の裏側だけではなくその母体につながっているのはちょっと意外。
まぁ、親父さんと色々あるみたいで、銀河に忠誠誓ってるってわけでもなさそうですね。
自分の楽しさを優先している感じがある。
そして、銀河の部隊が動いたことを他の学園の暗部も感知していて。
それぞれに違う形ではありますが、助力してくれたのはうれしいなぁ。
……レヴォルフの会長はいつも通り、利用できるかどうか探っているスタンスで、厄介な会長を排除でいるなら良しって感じでしたが。
星露をうまく焚き付けるとか、聖騎士さんも意外といい性格してますなぁ。そして、実に楽しそうに動いてくれる部下を持っているあたり星露はさすがとしか言えん。
配下の人々は苦労しているんだろうと、虎峰とかを見てると思いました。
今回は丸々クローディア回でしたね。
8巻は紗夜の告白があったのでその辺でもうちょっと何かあるかと思いましたが。
返事はいつでもいいと彼女が言ったので、そのままになっている状態。
クローディアの事情、彼女の願いを描くために、極力ほかのノイズは省かれた感じですかね。……その割にサイラスが再登場していて誰得なんだと思ったりもしましたが。
今回の騒動を経て、綾斗が封印の第三の鍵のかけらを手に入れたようですし、次回の結晶とかで開花する感じですかね。
10巻がクライマックスみたいですし、ちょっと楽しみです。