ベアトリス 私は母の教えを胸に、今日まで頑張ってきたつもり。そのうえでいろいろ運命を変えてきて、思ったことがある。変えないほうが良い運命もあるのだと。
改変されてしまった現実を変えるべく、イアン達の最後の冒険が始まる。
「ドラゴンレイド」においても異質なタイムトラベル・リプレイの完結巻。
第六話『運命を知る者たち』、第七話『絶望の未来』、最終話『できそこないの転生伝承』の三話収録。
この巻では終始ベアトリスの思考が蛮族方向に振られてて荒んでる! と思いましたが。ちゃんと後半それをひっくり返す格好いいロールプレイをしていたので安心しました。
……途中、すごいネタキャラになっていたけどな。あの父親はひどい(褒めてる)。
ティエリナから情報を得て、最悪の未来を改変するために、再び過去にとんだイアン達。
二度目の挑戦によって、前回と時間のずれなどが生じていて。
……修正するために飛んでいたはずなのに、なんか予定外の行動をとり始めてGMもちょっとびっくりしてましたね。
「バルバロスの顎での事は秘匿されるべき」という事について、思いもよらぬ答えが導き出されたりしてましたし。勢いって怖い。
途中遺跡に入ったりしていましたが……そこでのタマの出目がすごかったなぁ。
まさか手がかり何もなしで突っ込んでいく羽目になろうとは。
普段無駄に6ゾロとか出してGMの予想外の方向に突っ走っていたのに。
それにしても、よくもここまで分岐するシナリオをやり切ったよなぁ……素直に尊敬します。
どこかでうっかり臥龍死んでたかもしれませんし、歴史が意外な変化していたかもしれない。実際、メイのところで暴走したせいで過去の自分たちが苦戦してましたし。
出目があちこちで輝いていて、中々楽しいリプレイでした。