ico_grade6_3h
「この気持ちは、恋です」
心臓が、ドキンと高鳴った。
「わたしは、ずっとシャール先生に恋をしています。たとえシャール先生でも、それだけは否定していただきたくありません」

家庭教師という仮面を捨てて、国に帰ったシャール。
彼は、外交官となるべく日々勉学に励んでいるようです。
ただ、そこに聖羅が訪れたり、「グリンダ」として過ごした中で出会った相手と再開したりするエピソードが挟まって。

一方で他のキャラクターたちの恋愛模様なんかについても描かれていましたね。
竜樹王子は、ポーラローズ姫との仲を順調に深めていって、それが故にポーラローズ姫が一度離れてしまうなんてハプニングもありましたが。
……シャール、君はどうしてそこまで女装と縁があるのか……
アニスも彼女の幸せを見つけたようですし、ギルマーは……いつまでもギルマーというか。失言癖をどうにかしたほうがいいんじゃないのか、一の騎士。
まぁ、奥さんにベタ惚れで頭上がらないって言うのも知られているだろうから、その辺はきっと生温かい目で見守られているんだろうなぁ。

成長していく聖羅が、一途にシャールを想っている姿は可愛かった。
P13の髪を切った彼女は結構印象変わって見えましたねぇ。シャールが好きすぎて、暴走するところとかは相変わらずでしたが。
8巻全体を通してシャールがこれまで以上にヘタレてましたが。
まぁ、最後にはしっかり思いが通じ合ったようで良かった。周囲は結構やきもきしていたんじゃないかなぁ、コレ。
あちこちで発破かけられてましたしね、シャール。
いい最終巻だったと思います。しかしこれが8巻まで続いたのに吸血鬼は終わってしまうのか……個人的にはあっちの方が好きだったので残念でならない。
吸血鬼の方も読み終わってはいるので、近いうちに記事書きます。