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「――あなたの予言を、外しに来ました!」


第一部 幻影のチェックメイト
第二部 逆転のパラドックス

魔王戦争編完結。
あれだけ複雑になっていた――問題の一部はPCのせいですが――魔王戦争。
それを一冊で終わらせるために、少し急いだ部分があるようにも思います。
知らぬ間に魔王が敗退していたり。
その辺はネタに使っていいよ、ってことでしょうかね。

ただ、それでも描いてほしかった部分はしっかりと作られていたので、満足です。
ナイトロードとなった夜見トオルのこととか、はるみの刻印の謎とか。
ベルが、相変わらず残念でしたが、魔王なんだなぁ、ということを実感する場面もあり、いいさじ加減でしたね。

真魅:アタシには分かるわ! 竜作さんがどのように戦い、そして華々しく散っていったのかが!(爆笑)
はるみ:散っちゃだめぇー!?
真魅:はっ……そうだった(一同爆笑)。
GM:……自分のPCでしょ!(笑)


みたいに自分のPCをネタにしたり、メタ視点で見るとかなり奇妙なベルとの邂逅とか、笑える部分はありました。
あそこでベルを倒していたら、また結構違う展開になっていただろうなーといいますか。
その場合、別の問題が浮上して、災厄が巻き起こるので面倒なところですが。
 
第一話は、イコ=スーの予言によってかき乱される話。
第二話は、最後の二人となった魔王。
そして明らかになる魔王戦争の裏事情。
判定をするシステムの存在や、魔王の思惑。

いや、よくもまぁ、一冊でまとめたなぁ、という感じで。
ベルの行動によって、また状況がいろいろと変わってきそうですけど、さてどうなるかな。