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「あとは単純に気づきだな。結局は――才能なんて大した問題じゃないんだろう。私も魔術師だ。簡単なことだったんだよ」

それは。きっと、俺と同じ結論で。

けれど明確に、違う方向を向いていた。

「――才能が足りないなら、足りないなりの方法で成果を出せばいいだけのことだ。才能は結果を約束しないし、結果を出すだけなら才能なんていらない」

 

小説家になろうの書籍化作品。

今回は、タラス迷宮篇の前編です。えぇ、続きます。

WEB版からの加筆も結構あって、満足。

加筆が多かったので、ダンジョン内でトラブルが起き、先行したシャルとフェオがピトスに足止めされるまでが今回収録されています。

なんとかアルベルの登場と、戦闘の結末までは描かれていましたねー。

 

アスタが現役の冒険者だった頃、つまり七星旅団にいたことの同僚、『天災』と恐れられる少女メロが襲来。

面白いことが好き、という彼女はアスタが学校に通っているという話を聞いて、自分も通うと押しかけてきて。

周囲を振り回していくタイプ、というか周囲に騒動を引き起こすタイプでアスタの胃が心配になる今日この頃。

 

アスタの下宿先に押しかけて来たメロですが、金銭は王都の知り合いのところに於いてきて、身一つ。

しかし、同居人が増えるなら家賃は増やす、と大家に言われてアスタは金を稼ぐために、依頼を受けてダンジョンに赴くことに。

 

元冒険者とはいえ、呪いを受けている身でよくやるもんだ、と言いますか。

……呪い受けてても、ちゃんと使い物になるレベルで強いですけどね、アスタ。

血吐きますけど。フェオの弱音に、すごい勢いで反論してましたけど。むしろ罵倒する勢いで、これが主人公かと一瞬思いましたが。

アルベルと相対している時は、元とはいえ七星旅団の一員だったという誇りを感じさせて、良い展開だったと思います。所々で血を吐いたりしているのがしまりませんが。

WEBの最新話付近でもまだ完全回復はしてませんからねぇ。それでも戦果を挙げているあたり、全盛期とはどれほどだったのやら。

セブンスターズの印刻使い2 (HJ文庫)
涼暮 皐
ホビージャパン
2015-12-29