「何があろうと相川渦波はローウェンの親友だ。僕は苦しんでいる親友を放ってはおけない。戦おう、ローウェン。それですべての答えが分かる。ローウェンの『未練』は晴れ、僕たちの約束も果たされる」
舞闘会の決勝戦へ向けて。
記憶を取り戻したカナミは行動を起こす。
まずは、エピックシーカーで共に過ごしたスノウを、一緒に仕事をしてきたパートナーとして説得。
その後に同じように記憶をいじられていたマリアを解放する。
ようやく、彼が手にして来たものが彼の元に戻ってきましたが……この作品の女性陣、それぞれに怖いからなぁ。
特にディアとマリアの相性が良くないようで、みていてハラハラします。
そして、この作品の中でも特に気に入っている場面。
ローウェンとの決着をつける決勝戦が始まります。
最初は剣の師弟として技を競い、何でもありの戦いへ盛り上げていく展開。
持てる者すべてを出し切って、守護者の試練も突破して。
……迷宮にこそ潜ってませんが、満足できる一冊でありました。