ico_grade6_3

『――オメエら、もう、見える位置にいるんだ。任せとけ。そんで、何かミスりそうになったら全力で止めろ。いいな』

()

『――というか、オメエらちゃんと止めろよ? 今、俺がそっち行けねえからな? んー、でもどうだろ。ちょっと仕込みもあるからそっち行っていい? いい?』

全員が声を揃えて言った。

『来るな……!』

 

三河での騒動が起こる一年前。

正純が三河から武蔵へと転居手続きを進めていた頃。

同じタイミングで、三河で殺人事件が起きて手続きが一時凍結。

身元不明の二人の遺体が見つかり、それに対する対応のアレコレがあったため、浅間たちが三河に降りたりしていた、とそんなお話。

 

現在の時点から、過去を振り返る形で語りあちこちから補足やらツッコミやらが入るんですが。

こいつらは一年前でも変わらんなぁ。まぁ、アレだけ濃いキャラたちが一年やそこらで生み出されたわけでもなし。

ただ、極東の学生にとって一年という時間は重大で。本編と比べるとそれぞれにまだ未熟な部分があるんですよねぇ。

 

巻き込まれた正純も、最後は議論……のようなものをしていましたが。

しどろもどろになりながらだったよなぁ、とツッコミが入ってましたし。

未熟ながらに、歴史再現級のイベントに巻き込まれ、それを乗り越えるって言うんだから、さすがというかなんというか。

 

正純の回想を聞いていた伊達家副長が、『これがどうやって一年三か月くらいで戦争戦争言うようなウォーモンガ―になるというの……』とか言っていましたが。

うん、正純は順調に武蔵に毒されたよな。

ホライゾンの青雷亭でのトンデモ接客も、初日から飛ばしてたようで。これでリピーターつくあたり武蔵住人も大概です。

一年前でも彼らは変わらず騒がしく、引っ掻き回して、振り回されてとしていたようで。

まぁ、ツッコミパート多くて時間前後するのと、記憶があやふやな部分とかあって、どうしてそうなったというツッコミをこっちが居れる羽目になりましたが。

これはこれで読んでいて楽しかった。