小説家になろう連載の、『マギ・クラフトマイスター』の感想。
途中まで感想を書いていたのでその続きから。
ネットの方もちまちまと読んではいたんですが、積読の消化を優先していたら、WEB小説の方の記事書いてる余裕をなくしていたんですよね。
掲載中の作品の感想は、一回タイミング逃すとなかなか書くのが手間で。
まぁ、できるだけ定期的にまた感想書いていきたいと思いますが。 
ネタバレあるので、 以下に格納。
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「お父様、『魔法工学師(マギクラフト・マイスター)』拝命、おめでとうございます」
礼子もそんな祝辞を述べた。
「まぁ、役職じゃなく、称号なんだがな」
「それにしても大したものさ。『魔法工学師(マギクラフト・マイスター)』は『魔法技術匠(マギエンジニア・マエストロ)』よりも上だろう。何せ魔法工学師は世界にただ一人なんだから」


11-11「夜中の作業」から13-24「驚異の蓬莱島」まで。

基本的にはジンが知識とかその技術をもって無双していくという展開に変わりなし。
ただ、思考が枠にはまっている部分があるので、他のメンバーとの交流を通して発見をしたりという演出もあり、他のメンバーが無駄になっていないのはいいですかね。

11章では、ジンがショウロ皇国に入りながらも、ワープゲート使って、カイナ村行き来したりとあわただしいですね。
主人公が動いて、なにも起こらないはずないですし。
老君もジンも敵対者に対しては容赦ないよなぁ。塩買い占めてくる貴族がいたら、対応策打って敵の財布にダメージ与えたり。
カイナ村の人も、ジンに毒されてきたというか、善性の人が多いからあれだけの知識とか技術を見ても、主人公だから、と納得できるのはすごい。
まぁ、そうやって受け入れてくれる場所だからこそ、ジンは大切にしているし、住居作ったりしているわけですが。
このまま無秩序に無双していくのかと思ったら、何やら魔族とかいう怪しげな連中も出てきましたし。
新しい情報も出てきたりと、ようやくジンに相応の敵が出てきた感じでしょうか。

12章は、ようやくのショウロ皇国がメインの話ですねー。
いや11章でも皇帝とあったりといろいろイベントはこなしてるんですが。
ラインハルトと行動を共にして、知己である錬金術師を紹介してもらったり。
そこでまた新しい技術の開発に従事したりと。開発関連で生き生きしているほうが似合っているよなぁ。
今回は、ラインハルトの結婚が描かれていたり、エルザがジンの指導の下腕を伸ばしたりと進展した部分は多め。
あとは、今回は技術博覧会とやらが開催されて、それにジンが参加してまたたいそうな注目を集めるわけですが。もうちょっと公開の方法とかのさじ加減調整したほうがいいんじゃないかなぁ、と思わないではない。
そこで注目を集めたからこそ、称号として『マギクラフト・マイスター』を授かったりと、ジンとしても嬉しい見返りはあったんですけどね。

13章。
地道に仲間を増やしたり、ショウロ皇国で起こっていた問題の根を探ったりとやることは多いですね。
先代の遺志を継いで、知識を公開できる場所を作ろうと画策しているんですが、一度技術が衰退した中では、ジンの持つ技術っていうのは計り知れない価値を持つわけで。
確かに、その知識の公開や運用については、なかなか難しいものがありますよね。
ジンが単純に無双するのではなく、こういった部分でブレーキがかかったりもするんですが、個人的にはどうにも微妙なところもあるかなぁ、と。
油断ならない人物が多いって言いますが、結構ジンの周囲にいるのが、善性の人間だったり、面倒だったのも操られていたりと、ジンの夢を否定するには、上層部が甘い気がするんですよね。
その辺は、ジンの知識が重要で、 慎重な対応をしているといえばそれまでなんですが。
そうした甘さと厳しさとのバランスが時々気になりますねー。