オッサン:これ、期せずしてこちらのピンチに助けてもらって、奇妙な友情とか思い出してハッピーエンドなのかと思いきや、そういう話じゃなかったの?
KP:え? 違いますけど(笑)。
オッサン:現実は非常であるのですか(笑)。
マッツァン:より、ヤバいのがきただけだぞ(笑)。
実況をやっているグループ「いい大人達」がクトゥルフ神話TRPGを遊んでみた。
と、この一文で内容が説明出来てしまう本ですねぇ。
クトゥルフのリプレイを読みたかったので購入。
いい大人たち、という実況グループについてはこの本で初めて知った形です。
あまり実況系を見ないんですが、読んでいて中々楽しそうな雰囲気だったので、一度見てみたいと思いました。
……まぁ、異動と引越しをなんとか終えたところで。まだまだ落ち着いてないので中々新しいことにまで手を広げる余裕がないんですが。
さて、本編は丸々一本分のリプレイが収録されています。
他のシステムとかだと、短めのシナリオ2~3話とか収録されているので、ちょっと新鮮。
KPを務めたタイチョーが初心者という所とか、実況をやっているからか会話が弾みがちだとか色々理由はあると思いますが。
特徴的なのは、PLが自分自身をPCとして作成した現代が舞台、という所でしょうか。
職業ごとに取得する技能に関しては、PLをよく知るKPが独自に設定。「ほかの言語:アニメ」って分類を作り出すあたり、あたまおかしいと思いました(褒めてる)。
なぜ初心者がこれを考え出せるかなぁ。いいなぁ、この柔軟性。
この「ほかの言語:アニメ」の笑いどころは、それを与えられたPCが、活用しようとしてことごとく失敗してる辺りですが。あれは凄かった。何回連続で失敗したんだろう……
スタジオで収録する予定が、ディレクターが変な要素を取り入れたせいで、一気にSAN値のピンチを招いて。そこから事態を解決するまでが描かれています。
PLが自分の分身としてPCを動かしているので、探索はしながらもPCになりきれてないところもありましたが。KPが目星をするかな、と想定していたのにしなかった、とか。
ちょっと遠回りしたかなという感じもありますが、全体的には楽しいリプレイでした。