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「どうする? 人の守り手たる我々が取るべき最善の手段は何だ? 一体で一国を落とせる化け物五百体をどうするべきだと思う?」

「兵力にして小国五百個分とか……頭おかしいんじゃないか? どれだけバランスの壊れた国だというんだ」

 

魔導王として名乗りを上げたアインズ。

あの戦場での強大すぎる魔法と、それによって引き起こされた惨劇。

帝国の騎士も、トラウマ作って職を辞した人が多くいるとか。

その中で、アインズは国をどういう方向へ持っていくのかを決めて。

かつてギルド『アインズ・ウール・ゴウン』が行っていた、様々な種族が入り混じった集団を作り上げる。

「どこかにいるかもしれない仲間たちが、異形種であっても様々な者たちと笑って過ごせるような」そんな国。

 

理想としては美しいし、実現出来たら一種理想郷かもしれませんが……

都市の様子を聞いた法国の幹部が「なんじゃ、そりゃ。それは……どこの地獄じゃ」と零すような景観だからなぁ。

アンデッドと人との溝は埋まらない気がしますが……ナザリックの連中ならどうとでもするか。

 

皇帝もやることなすこと空回りしているというか、自分のやりたいようにやってるアインズに引っ掻き回されて、哀れと言うほかない。

彼の視点から見ると、本当にすべて見透かされているとしか思えない展開ですが。

……アインズの胸の内を知っていると、過大評価しすぎですよ、と教えてあげたくなる。

まぁ、戦力的に過小評価してるので驚異の値としてトータルで見ればそう間違った対応ではないのか。

 

アインズが張り子の王様やっていたら、デミウルゴスの手によってもっと凄惨な目に合ってからの屈服という展開になったかもしれませんし。

一番血の流れない道ではあったと思います。

……属国としての扱いを決めるのがアルベドとデミウルゴスな時点で、なんか今から不安が募りますが。

そして11巻はどこかで見たような予告。アインズがドワーフの国へ赴くそうですよ。

さて、今度胃の痛い思いをするのは誰かな……