「ではどうしますか」
Jud、と己は応じた。その上で胸を張り、
「――ホライゾン以外の誰かが、何かいい方法を見つけるんじゃないでしょうか」
皆が、信じられないものを見る目つきをこちらに向けた。まあ気にしませんが。
賤ヶ岳の戦いの方は、先輩方が本当にノリノリで。
十本槍よく生きてたなって場面が何度か。
羽柴勢の中には再生能力あるからって、油断してポンポン死んでる左近とかもいましたけどね……
一方で、本能寺の変に介入した武蔵。
道中の障害を乗り越えて秀吉、そして信長のところまでたどり着いてましたが……
ここまで来ておきながら、結局「創世計画」とは何か掴み切れなかった。
だからもう開き直ってラスボスに解説してもらいましょう、斬新すぎるだろ……
おまけにボスに、どうやってこちらが秘匿していたこの計画を掴み、介入するまでに至ったのか。やはり間諜か、とか聞かれて。
……そういえばそんなことしてなかったなぁ、という国家的な行き当たりばったりぶりを暴露。
これにはラスボスもびっくりというか。……もう「さすが武蔵勢!」以上の感想が出てこない。笑うわ。
ネシンバラが暗号解読に手を選ばなさ過ぎたのも笑う。彼の格好よさピークはシェイクスピアを打倒せしめた2巻で、それ以降は順当にネタ街道突っ走ってるよな……
これまで表に出てこなかった、信長について。
本能寺の変と、創世計画について。色々と明らかになりましたが……これ情報を得たところでどうすればいいんだろうか。
介入をしたことによって、何とか時間を稼ぐことには成功していましたが……この後が針の筵だと副会長自身が言っていましたし。
歴史再現を終えた安土が戻ってこようとしている場面ですから、かなりピンチなのでは。