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「僕もだよ。僕の妻がベルルで、本当に良かった。これ以上の幸運は、これから先もないだろう。ベルル……ベルルロット。キミが一番だ」

 

シリーズ完結巻。

銀河病を直す薬をリノが開発したことによって、現魔王が抱え込むこととなった重荷も降ろされ、新たな魔王が立つことに。

まぁ、そこに至るまでに魔界側でひと騒動あってテオルが中々やってこれないというハプニングもありましたが。

大魔獣たちがアレだけいると敵の方が哀れに思えてきますな……

 

レッドバルト伯爵から、旧魔王が描いていた『裏の裏』の計画についても語られました。

かの王は、本当にこの世界の事を考えていた名君だったんだなぁ、と。

自分が討たれる可能性を考慮し「魔王」の持つ重責を把握し、混乱を少しでも抑える為に出来るだけの事をしていた。

 

王国側も結構危ない橋渡っている感じがありますなぁ。魔王との交渉をしていたからこそ、現魔王が擁立できたわけですが。

表に出せる話でもなく。実際に被害にあった国もあったため、ベルルを拘束してみせるしかなかった、と。

まぁ、最終的にベルルはリノとラブラブになって、幸せそうなので終わり良ければ総て良し、という事でまとめちゃっていいんじゃないですかね。

胃もたれしそうな初々しさでした。お幸せに。