ico_grade6_3h

「絶望的な差からは期待が生まれる」

「だけどその期待にまるで応えてもらえないとしたら行きつく先は失望だ」

()

「そしてぼくはまだ ムネに期待したかった」

 

十文字事件の謎解き。

そして「連峰は晴れているか」と「心当たりのある者は」をそれぞれ収録。

期待を語る事件の犯人の「口にできなかった願い」が悲しいなぁ。

この苦さもまた青春の一幕なのかもしれませんが。

 

折木自身はその省エネの思想によって、「憧れを知らない」と自らを評していますが。

いつか彼もまたそうしたものと直面するときが描かれることを願います。

何とかすりすぎた部誌評価についても解決し。

古典部的には上手くオチをつけた感じですなぁ。

 

「連峰は晴れているか」は、うまく言えないんですけど好きなエピソードの一つです。

珍しく折木がやる気を出して、調査に乗り出す話でもあるんですが……

その理由が「人の気も知らないで」というのが。

千反田が言葉に詰まったのもなんとなくは、わかる。

確かに彼は省エネで。けれど決して性根が曲がってるわけではないんですよねぇ。

氷菓 (10) (カドカワコミックス・エース)
タスクオーナ
KADOKAWA/角川書店
2016-07-22