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「とんでもないぜアンタは。俺はこれまでアンタ以上に戦いに純粋なヤツを見たことない」

「この上ないとは嬉しい言葉だ。これまで腕を磨いてきた甲斐があるというもの」

 

冒頭は、水明の過去。

生前の父親との語らいが描かれています。……語らいと言うには、話題物騒ですけどね。

危険が感知されたから戦いに行くぞ、って話ですし。

ただそこで、父から指摘がされていましたが。水明、位階が低いとか色々言ってましたが……実力は、相応にあるみたいですね。

 

増長しないように本来与えられるものを保留していただけとか。

慢心せぬようあまり褒めることをせず、周囲が超人ばかりだという説明をせず、魔術以外の生活にも触れさせた。

それ故に、水明は自身の力量を正確に測れぬ慎重さ、というか臆病さを見につけてしまっているとかなんとか。それを踏まえても水明以上の存在もいるのに間違いはないって言うんだから、魔術師って……。

 

そして現実に舞台は移り。

水明と初美の前にたった竜人のインルー。

彼は、勇者である初美を連れて行くと。意志など関係なく連れていい「使う」と語る。

それを認められない、と水明は戦うわけですが……魔族の将軍クラスと相対してもなんとかいなしてきた彼が、こっちの世界でここまでコテンパンに負けるのも珍しいというか。

本当この世界、勇者なんて呼ばなくても魔族どうにかできたんじゃないかって実力者が転がってますよね。

 

一方英雄の残したアイテムを見に行った黎二達の方でもイベントが。

まさか瑞樹に反応してくるとは。彼女の黒歴史が暴かれて、痛々しい。

現代魔術師として見過ごせない事態も発生したりしてますねぇ。

ハドリアスがエリオットに関わってきたり、この世界の闇は深い……。