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「……深雪さんさえ失わなければ、他はどうでも良いと?」

「無意味な仮定です。俺が生きている限り、そんなことは起こりませんから」

 

時は三月。

卒業するあずさ達の学年のレギュラー陣は卒業旅行を計画して。

あずさ、五十里、花音、服部、桐原、紗耶香の六人。

場所は沖縄。

同時期に雫とほのかも沖縄で行われるパーティーに出席するため沖縄に足を運んでいて。

更には、達也と深雪も四葉からの仕事をふられ彼の地に降り立ち。

 

……魔法科関係者だけでも人数これだけいるのに、今回の達也たちの仕事は風間達と協力して行う事になっていて。

その上に外部協力者が招かれていて……とキャラクターが多すぎて全体的に薄味な感じ。

達也と深雪だけでも解決できただろ、みたいな雰囲気ですが。

風間達との連携が取れるならさらに盤石というか。これと敵対する事になった敵を同情するレベルの布陣でした。

 

一応相手もそれなりの腕前ではあったようですが。

アメリカのシリウスすら蹴散らしたという達也の実績を知ってると、力が足りてなかったかなぁ。

次回から達也たちが三年に進級したエピソードに入っていくようですが。

進級早々これまで以上に厄介そうな事件が起きるみたいですなぁ。

魔法師への不信が強まるような事件が起きて。恒星炉実験みたいなデモンストレーションでは誤魔化せる範囲じゃなさそうですが、達也はどうしますかねー。

魔法科高校の劣等生 (20) 南海騒擾編 (電撃文庫)
佐島勤
KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
2016-09-10