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「……もっと早く言えよ、馬鹿。家族なんだから」

 

暗躍していた蛇を止める為に行動を起こすことにした現在のメカクシ団。

カノが隠し事を打ち明けて、多少は距離縮まった感じでしょうか。

全部を認められるわけではないけれど、彼は彼なりに必死だったのは確かだからなぁ。

キドがあまり追及しなかったのも、シンタローが過去の行いをはっきりと攻めなかったのもなんとなくは分かる。

 

……それはそれとして、目覚めた貴音とシンタローの会話がひどい。

お互いの黒歴史を握り合って、脅し合うとか何してるんだお前等……

ともあれカノの秘密も明かされ、時間がないことも浮き彫りに。

そのため敵地へ侵入する事となったわけですが。

大まかな流れはアニメと同じ感じですかねー。あとがきによると、オチは2パターン想定していてどちらにするか悩んでいる、みたいですけど。

 

モモの兄に対する信頼なんかも描かれていて、その辺は良かったですね。

「でも、あのお兄ちゃんが確かにそういったのだ。普段はあんなだけど、本当のお兄ちゃんは誰よりも頭がいいし、肝心な時に適当を言うなんてこと絶対にしない」。

シンタローが妹を心配してばかりかと思っていましたが、ちゃんと妹の方からも理解されていて安心しました。

 

そしてついにキドの過去が語られました。

姉が消え、能力に目覚めたとか断片は描かれていたかと思いますが。

詳細が明らかになると、これはまた重いな……

アザミが気にかけて能力を使ってくれなかったら、カゲロウデイズから帰ってきても生きる気力を失ったままだったんじゃないだろうか。

さて、追い込まれた状況で最後気になる終わり方をしていましたが、次はいつ出るやら。


カゲロウデイズ VII -from the darkness- (KCG文庫)
じん(自然の敵P)
KADOKAWA/エンターブレイン
2016-08-29