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「そもそも〈シンドローム〉は俺達の心の中にある願いを叶えてくれるものだ、とはよく言われている話だよな。で、それは特に本人の悩みに関係する事が多い」

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なにかが足りないから、俺達はそれが満たされないかと願う。

 

廃校騒動も一先ず収まり。

浩人も松葉杖をついてはいるものの、無事に戻ってきて。

ここに至るまで多くの積み重ねがあり……少女たちは、それぞれの胸の内を明かす。

人生に三度あるというモテ期がまとめて来たのではないか、というような状況。

 

女子三人それぞれの視点から描かれていたので、流れとかを含めて判りやすくはありましたね。

生徒会長たちとの溝も埋まり、生徒会派と「輪月症候群」派の和解の為に尽力することとなり。

その流れで、会長の兄と浩人の姉の関係改善に動くことにまでなっていたわけですが……副会長のヒートアップっぷりがすごいなぁ。よくこれについて行けるもんだ、と会長をちょっと尊敬した。

 

旧校舎の幽霊など気になる部分を改めて調べたり、なんかもありましたが。

明確な答えは出ず「わからなくていいんだよ」という所で、若干もどかしい部分もありましたが。

まぁ、下手に藪をつついて蛇を出す必要もない、か。

浩人が女子に迫られた結果とはいえ、一応の答えを出して終わっていたのは良かったですかねー。

今回は話を纏めるエピローグな感じで、いつもの青春の青臭さとか熱量とかはちょっと物足りない感じでしたが。いいシリーズだったとは、想います。

アオイハルノスベテ5 (ファミ通文庫)
庵田 定夏
KADOKAWA/エンターブレイン
2016-05-30