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「澱ませてはならぬ。新しい血を取り入れ、かき混ぜよ」


今回はフランス支部のSランク、シャルルが登場して、諸葉をスカウトしに来ます。
また上から目線で相手の都合考えない、厄介な類か・・・と思っていたら、すごく面倒くさいけど、ロシアの人と比べたらかなりマシな人なんじゃないだろうか。
ロシアと比較的懇意にしていて、過激派と呼ばれているという情報が出てきて、ちょっと不安でしたが。

エドワードが一番マシに見えるって本当に大丈夫か、Sランクって。
でも、実際エドワードが一番マシなんだよなぁ・・・
ただまぁ、シャルルも過激派と呼ばれているけれど、理念は高いし、やることやってるし、才能におぼれず努力しているしで、そこそこ好印象。
禁呪や、第八改訂などの派手な呪文は使えない。けれど。最強の闇術使いは自分である、と宣言できるだけの矜持があるのはいいですね。
確かに、禁呪とかは強力ですけど、あれ広範囲殲滅特化過ぎて、使いどころに困るからなぁ。
その点第五の二重発動とかやってのけ、発動が早いシャルルは技巧の極みにあるといえるんじゃないか。

諸葉の過去。
今回は表紙にもいる、サツキとの過去を思い出していますね。
剣士としての過去。フラガは強く、正しすぎた。
作中で覚悟を決めていた丈弦もそうですが、「救世主」ってそう定義されている割に暗い過去持っているの多いよな・・・
丈弦の戦闘シーンは、格好いいものだったと思いますよ。
決して派手なものではなく、ともすれば卑怯といわれるような技ですが。
それでも使うと、戦うと決めた心まで否定してはいけないでしょう。

サツキが順調に成長したり、石動が諸葉の背中を追いかけていたり。
諸葉の周りのキャラクターたちもしっかりと描いているあたりは好印象。
主人公無双の作品だと、どうしたって主役に焦点あたりがちですけども。
こういう周りを支えてくれる人々がいるっていうのはいいですね。
あと、今回書かれていましたけど、石動の弟とかいましたね、そういえば。不登校になってるみたいですけど。
田中先生に何がしか指導してもらっているという事でしたが、何をしているのやら。