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「はい、それは『怖い』からです。あの方は、ゼンジロウ様は『化け物』です」

 

前回、群竜討伐に参加する羽目になったゼンジロウ。

彼は状況が状況だったとはいえ、他国の王族であるフレア姫とその護衛であるスカジにも手を貸してもらったわけで。

王家直轄地でフレア姫たちの対応を完結させようとしていたものの、武功をたてた相手を王都に招かないわけにもいかず。

 

更にはプジョル将軍が、この機会に結婚する事になって。

通常なら認められない有力な家との縁談でしたが、王家には負い目があるためコレを承認。

そうすると、今度はその式に王家として誰を派遣するかという話になり。

まぁ、アウラは王都を長く離れられないので当然ゼンジロウが代理となるわけですが。

フレア姫がその式にパートナーとして連れて行ってほしいと言い出して。

 

事実上の求婚、という形にちょっとした盛り上がりを見せていますが。

フレア姫もここで先を見据えて手を打ってくるあたり強かだよなぁ。

かなり好条件での話になって、政治的には断るのは困難な状態。

ゼンジロウも頭を悩ませていますが……美人に囲まれて頭抱えてるとか、世間一般からすると羨ましい事この上ない悩みだと思いますがねぇ。

王族としての責任とか云々も一緒についてくるのでお買い得かっていうとアレですが。